両国駅を降り立つとすぐ見えてくるのがこの江戸東京博物館。かつての江戸城の天守閣と同じ61メートルの高さ、9000平方メートルにも渡る広大な面積をいかして、常時数多くの展示資料や展示品を展開しています。
5・6階部分が常設展示スペースになっており、大きく江戸ゾーンと東京ゾーンに分かれています。前者は武士・町人の暮らしや江戸の文化についての展示が多く、後者のメインは明治から昭和の東京の変遷や市民生活の変化です。全部の展示品をつぶさに見ると所要時間は優に2時間を超えてしまうほど!
大きな特徴は、大型模型や、体験型模型が充実していること。入り口付近の等身大の日本橋も目を引きますが、歌舞伎座の建物前部や、神田明神で使われていた山車もそのままの大きさでご覧になれるので、圧巻です!
建物の6階部分、そして5階部分の半分が江戸ゾーンです。6階部分では主に武士の生活や江戸城についての展示がメインとなっており、日本刀や甲冑など武士の時代の象徴ともいえる展示品や、女乗り物の現物もご覧になれます。
江戸の町割りということで、町人が暮らしていた地区と武士の住まいである大名屋敷のミニチュアを同寸法で比べたり、江戸城内部の構造や内部の建物の建築様式を伺うことができます。江戸城内部の、赤穂浪士の事件の引き金となった斬り付け事件の起きた松の廊下を忠実に再現した模型は見物です。
5階部分の展示は、それまでとはうって変わって町人の生活様式や江戸の文化についてです。浮世絵の作成の工程や、きれいな水を江戸中に供給した優れた上水設備、識字率を上げた寺子屋の教育制度などが注目ポイント。
歌舞伎ゾーンも充実しており、四谷怪談の上映を通して舞台転換の様子を知ることができます。ボランティアが同伴であれば歌舞伎の鳴り物体験もできるので、日本の伝統文化を肌で触れられます。
5階部分のもう半分は東京ゾーンで、首都が東京と改名されてからの東京の町の移り変わりを知ることができます。日本が開国して近代文化を受け入れ、擬洋風建築が目立つ明治時代や、関東大震災や第二次世界大戦で荒廃し、戦後また復興を遂げていく東京が順を追って再現されています。
明治時代のセクションでは、鹿鳴館やニコライ堂、銀座煉瓦街の賑わいの様子を、順にナレーションで聞くことができます。大正時代から昭和時代のセクションで多く見かけるのは、住居の大型模型!住環境の変化が味わえます。
詳細なデータや忠実な再現によりわかりやすくまとめられているため、小学生、中高生のお子さんが歴史を学ぶのにうってつけの場所です。また、1964年に開催された東京オリンピックやひばりが丘団地など、大人の方にも懐かしさを感じる場所となっています。
常設展示も定期的に展示替えがありますし、様々なテーマで特別展や企画展(無料)の催しもあるので、年中楽しむことができます。伝統文化体験プログラムなど、当日無料で楽しめるイベントも盛りだくさん。ご家族と、友達と、お孫さんと、是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。東京の歴史と文化にどっぷりと浸かり、素敵な思い出を作りましょう。
住所:東京都墨田区横網1-4-1
電話番号:03-3626-9974
アクセス:
JR総武線 両国駅西口下車 徒歩3分
都営地下鉄大江戸線 両国駅 A4出口 徒歩1分
2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/6更新)
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