京都・城南宮の七草粥の若菜パワーをいただいて今年も無病息災!

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京都・城南宮の七草粥の若菜パワーをいただいて今年も無病息災!

京都・城南宮の七草粥の若菜パワーをいただいて今年も無病息災!

更新日:2019/01/10 09:44

SHIZUKOのプロフィール写真 SHIZUKO 舞台演出者

京都市営地下鉄or近鉄電車の竹田駅から徒歩15分。京都駅からならバスで20分という交通至便な城南宮。その名に南の文字が入っていることからわかるように、京都の南に位置し、都の守り神の役割を担ってきました。曲水の宴や流鏑馬など、王朝文化をいまなお受け継ぐ城南宮。源氏物語の地でもあり、本殿を囲むように作られた神苑が見事です。城南宮の庭で育てられた七草でいただく七草粥は格別です。ぜひ、一度お訪ねください。

都の南を守る城南宮

都の南を守る城南宮

写真:SHIZUKO

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1200年前に、四神相応の考え方をもとに建てられた平安京。四神とは、中国の神話に現れる天の四つの方角を守る霊獣神のこと。青竜=東の流水、白虎=西の大道、朱雀=南のくぼ地、玄武=北の丘陵と呼ばれる、これら四神に囲まれた土地に暮らすと、その一族は長く繁栄すると信じられていて、平安京はそれにかなう地として、遷都され、長きにわたって日本の中心となりました。四神相応の地が平安京だったのです。

都の南を守る城南宮

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桂川と鴨川が出会う都の南=朱雀の地に城南宮が建てられました。創建当初より「方除(ほうよけ)の大社」として信仰が厚く、方角の災いを避けるために新築・引越し・旅行や車の安全祈願に多くの人が訪れます。

平安時代後期の院政時代には、城南離宮として、風光明媚なこの地が政治の中心地となりました。桂川と鴨川の合流点ということもあり、河原に鳥羽の津と呼ばれる港が開かれ、貴族たちの熊野詣の出発点となりました。

城南宮といえば「しだれ梅」と「曲水の宴」

城南宮といえば「しだれ梅」と「曲水の宴」

写真:SHIZUKO

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城南宮は、四季を通じていろんな楽しみ方のある場所です。年に2回・4月と11月に開催される優美な「曲水の宴」は、雅な王朝絵巻が目の前で繰り広げられることで大人気。平安の庭の苔むす河原に平安装束の7名の人々が座り、水に浮かべた盃が通り過ぎる前に和歌を詠むという歌会。奈良時代から平安時代にかけて宮中で行われていた行事です。観覧は自由ですが、観覧者多数の場合は入場制限が行われますので、早めに到着することをお勧めします。

城南宮といえば「しだれ梅」と「曲水の宴」

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春が待ち遠しい2月中旬から3月にかけては「しだれ梅と椿まつり」が開催されます。神苑の春の山に、150本のしだれ梅が咲き競います。咲き始めは「探梅」、満開に咲き誇る豪華絢爛な「観梅」、散った花が薄紅の絨毯になる「惜梅」と、ひと月以上にわたって楽しめるしだれ梅です。巫女さんの「梅が枝神楽」も観られます。

城南宮といえば「しだれ梅」と「曲水の宴」

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しだれ梅と同時に楽しめるのが椿。12月中旬から咲き始める品種を含め32種・300本ものボリュームの椿が神苑のあちこちに咲いています。しだれ梅が咲くころには、真っ赤な城南椿という品種が印象的。椿の花は、花ごと地面に落ちます。地面を真っ赤に染める花たちを落ち椿として楽しむのも風雅です。

神苑―源氏物語花の庭

神苑―源氏物語花の庭

写真:SHIZUKO

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城南宮では、本殿を囲むように作り込まれた美しい神苑があります。造園したのは、足立美術館の庭園や、金閣寺・天竜寺などの名だたる京都の古寺の庭園調査・修復などを手掛けた中根金作。昭和の小堀遠州と呼ばれる師が、初めて手掛けた庭が城南宮の神苑です。

神苑には5つのエリアがあり、回廊が作られ、ゆっくりと見て回れるようになっています。

神苑―源氏物語花の庭

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早春にしだれ梅が咲き誇る「春の山」。春を告げるミツバツツジや椿も多いエリア。城南離宮が創建される際に、モデルとされたのが、四季の花が咲き乱れる源氏物語に登場する光源氏の大邸宅・六条院。春の山に対する秋の山は、国道を隔てた鳥羽離宮趾公園にあります。

神苑―源氏物語花の庭

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春の山に続いて「平安の庭」。こちらは曲水の宴が開催される場所で、秋の紅葉が見事です。参道を挟んで南側にあるのが枯山水の「城南離宮の庭」。その向こうに春の藤が見事な「桃山の庭」、城南宮では珍しい桜が咲く「室町の庭」があり、春から初夏にかけてはツツジが咲き誇ります。

城南宮を代表するしだれ梅や椿などの木々のほかに、神苑では、源氏物語に登場する80種類もの植物が保存・栽培されていて、別名を源氏物語花の庭と言います。54帖からなる源氏物語の各帖のタイトルに花の名前が使われていることが多く、花とのかかわりが深い平安貴族の優雅さを感じることが出来ます。

城南宮の七草で作る七草粥

城南宮の七草で作る七草粥

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城南宮では、新年1日から3日の間、初詣の人々の無病息災を祈念して舞う祓神楽に始まり、1年間の仕事の無事と会社の繁栄を祈願する5日の釿始(ちょうなはじめ)式、20日には湯立神事、2月3日には節分祭と行事が続きます。一般に1月7日に食べる七草粥は、ここでは、旧正月にあたる2月11日にいただきます。

城南宮の七草で作る七草粥

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七草粥に使われる春の七草=セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロは、境内で栽培されています。どれも丸々ととても立派に育て上げられています。源氏物語の若菜の帖にも、40歳になった源氏の君に春の若菜が贈られる様子があります。実際に贈られたのは、12種の若菜で、現在の七草とはかなり違ったようです。でも、冬を越え、新芽を出した若菜を摘み、神前に供えて健康を祈る心は変わらずにあります。みずみずしい春の草の力を体内に取り入れ、1年の無病息災を祈りましょう。

やさしい七草粥にうっとり

やさしい七草粥にうっとり

写真:SHIZUKO

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七草粥は斉館で振る舞われます。

七草粥をいただこうとすると、何やら不思議な音楽というか声が聞こえます。最初は何を言っているのかわからないでしょうが「唐土( とうど)の鳥が 日本の土地へ 渡らぬさきに 七草なずな テッテッテロロロ…」と唱えているのです。

これは、七草粥を作る前夜に行われる「七草叩き」という風習です。七草と包丁をはじめ7つの調理道具をまな板の前に並べ、やおら包丁を持ち、上記の言葉を唱えながら7回まな板の七草を叩きます。続いて、他の6種の道具でも同様に、合計49回。こうして疫病や農耕に悪さをする鳥を追い払い、翌朝、準備した七草を粥にしていただき、1年の無病息災・五穀豊穣を祈願するというものです。

やさしい七草粥にうっとり

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心を込めて作られた七草粥は、優しいお味。丁寧な作業が偲ばれる味です。

やさしい七草粥にうっとり

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小さな餅も入っていて本当に美味しいお粥。寒い時期のお参りは、おっくうになるものですが、熱々の食べ物をいただくと、来てよかったと心から思えることでしょう。

城南宮の基本情報

住所:京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地
電話:075-623-0846
アクセス:京都市営地下鉄・近鉄竹田駅下車徒歩15分、京都駅八条口かららくなんエキスプレス15分、京都市バス22分

2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/02/11 訪問

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