写真:SHIZUKO
地図を見る大阪城梅林は、早咲きのものから遅咲きのものまでおよそ100品種1270本もの梅の木があり、西日本有数の規模を誇る梅林です。例年12月末辺りから、香りのいい黄色の『蝋梅(ろうばい)』が咲き始め、1月に入ると白い小ぶりの花をつける『初雁』が開花し、追いかけるように花びらを寄せ合って咲く『冬至梅』が花開きます。その後、八重の紅梅『寒紅』などが咲き、梅林全体が梅のいい香りに包まれていきます。
満開の時期を迎えると、広い梅林全体が白から紅のかすみに包まれ、遠くから眺めていてもとても美しい光景です。その年の気候にもよりますが、3月末まで、いろんな種類の梅の花が楽しめるので何度も足を運んで、お気に入りの梅を見つけてみませんか。
写真:SHIZUKO
地図を見る梅には、一本の木に紅白の花を一緒につける種類があります。それが『思いのまま』。どんなふうに花が咲くのか、人間の手では決して制御できないことから、『思いのまま』と名づけられました。
自由でのびやかな名前の通り、とても華やかで存在感のある木です。とっておきの一本には、梅林のほぼ中央あたりで出会えますから探してみて下さい。ちゃんと看板もかかっています。
ちなみに、一本の木に白や紅と違った色の花が咲くことを『咲き分け』、花びらそのものに色が混じることを『絞り』と言います。大阪城梅林には『春日野』という咲き分けの梅もあるので、ぜひ探してみて下さい。
写真:SHIZUKO
地図を見る大阪城梅林の美しさは、もちろん咲き誇る梅そのものもそうですが、梅林越しに見る大阪城の姿が素敵。大阪を代表する堂々たる城の姿と梅のコントラストがいいですね。
大阪城といえば、豊臣秀吉=太閤さんなのですが、実は豊臣時代のお城は、すべて埋められています。大坂冬の陣・夏の陣を経て落城してしまった豊臣大阪城の上に覆いかぶさるように徳川時代のお城が建てられ、それも江戸末期に3度の落雷で焼失。その後、明治期には軍用施設となり、昭和に入って、大阪城公園として周辺整備が始まり、やっと現在の天守閣が再建されたという波乱万丈な歴史をたどっています。
つまり現存する大阪城は昭和に入って再建された三代目です。およそ20年前に平成の大改修が行われ、今では、すっかり落ち着いた姿で大阪を見下ろしています。
『思いのまま』のように、自由に花を咲かせ続けたかった城主たち。せめて、梅はの木だけでも思いのままに咲き誇ってもらいたいものです。
写真:SHIZUKO
地図を見る2月も後半になると、大阪城では『桃』も楽しめます。
大阪城梅林は、天守閣を望む内濠(うちぼり)と東外濠(ひがしそとぼり)の間に広がっていますが、『大阪城桃園』は北外堀と寝屋川に挟まれた場所にあります。早咲きのものは梅の時期に見ることが出来、普通咲きの品種はソメイヨシノの開花と同時期に咲きますから、梅や桜の花見と共に楽しめるというお得感満載の場所です。
ところで、『梅』『桃』『桜』を見分けられますか?
一見しただけでは、素人には分かりずらいですが、ポイントを押さえると、見分けがつきます。
『梅』の花弁は丸く『桃』はとんがっています。『桜』は先が割れているという違いがあります。また、梅は花が終わってから葉が出るのですが、桃は葉と花が同時に出るという違いがあります。これで、あなたもきっと見分けがつくはずです。ちなみに写真は桃の花です。
大阪城梅林は、ちょっと離れて全体を見渡せる場所から見ると、びっくりするくらいに、空気がパステルピンクに染まっています。白から紅色までのグラデーションの美しさを、ぜひぜひご自分の目で見ていただきたいのです。そのあと、一本一歩の梅の美しさや香りをご堪能下さい。『思いのまま』と出会ったときは、きっと大喜びできるはずです。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2023/11/28更新)
- 広告 -