写真:結月 ここあ
地図を見る東京・恵比寿ガーデンプレイスは、恵比壽ビール工場の跡地が再開発されて、1994年にオープンした大型複合施設です。緩やかな坂道のプロムナードには、ジョエル・ロブションのシャトーなどの美しいデザインが評価されて、国土交通省の都市景観100選にも選ばれています。
ガーデンプレイス内には、レンガタイル造りの恵比寿三越店もあり、コンパクトながら恵比寿らしいオシャレな商品が並び、その2階ではフェルメール展が開催されています。
写真:結月 ここあ
地図を見る17世紀のオランダ絵画黄金期を代表する「ヨハネス・フェルメール」は、遠近法などを使った構図や、窓からの光の表現などにこだわった、風俗画で知られていますね。
この展覧会はリ・クリエイト作品を展示しています。リ・クリエイトとは、経年劣化してしまった絵画を、最新のデジタルリマスタリング技術によって、描かれた当時の色調と質感を、原寸大で鮮やかに再現したものです。オランダ本国のフェルメール・センター・デルフトの公認を受けた、精微で高品質なものです。
こちらは、フェルメール最初の作品といわれる「マリアとマルタの家のキリスト」。聖書をテーマに描かれた唯一の作品で、現存する作品の中でも、最も大きなサイズのもの。
写真:結月 ここあ
地図を見る「窓辺で水差しを持つ女」の左手の窓から外光が差し込む空間に女性がたたずむ構図は、フェルメールの代名詞。光の魔術師とも呼ばれる所以です。
フェルメール作品には窓が描かれたものが17点、1人を描いたものが20点あり、探してみるのも面白いですよ。
写真:結月 ここあ
地図を見るフェルメールの作品の中でも、風景を描いたもので現存するのは2作品のみ。写真は、生まれ故郷のデルフトの眺めを描いた貴重な風景画の1枚です。
写真:結月 ここあ
地図を見る「音楽の稽古」は、チェンバロに似た鍵盤楽器ヴァージナルを演奏する女性と、それを指導する男性を描いたもの。このようにフェルメールの絵画は楽器がよく出てきます。
原画はバッキンガム宮殿に所蔵されているもので、めったにお目にかかれません。
写真:結月 ここあ
地図を見る「合奏」は、座ってハープシコード(チェンバロ)を弾く若い女性とリュートを弾く男性や、歌う女性が描かれています。1990年に盗難に遭い未だ行方不明の作品。
写真:結月 ここあ
地図を見る「信仰の寓意」は、踏みつけられた地球儀に、下敷きになって血を吐く蛇、磔のキリストと、フェルメールの作品の中でも異質です。
写真:結月 ここあ
地図を見るこちらは「窓辺でリュートを弾く女」。フェルメールの作品にはリュートもよく出てきます。
写真:結月 ここあ
地図を見るリュートとは、16〜17世紀ヨーロッパの国で愛用されたギターやマンドリンのような楽器。「複弦」といって2本ずつ張られた弦が6〜13本と、弦の本数が多い楽器です。会場ではビデオで演奏を聴くことができますよ。
写真:結月 ここあ
地図を見るフェルメールのアトリエを再現したコーナーでは、どのように構図を考えたか知ることができます。
写真:結月 ここあ
地図を見るフェルメールの絵の中には、壁と床との境目の部分に、白地に青の模様の入ったデルフト焼きのタイルが貼られているのがわかります。どんなものが描かれているかは、絵の中からは察することができませんが、これも再現されています。タイルには怪しげな天使のようなものが描かれています。
写真:結月 ここあ
地図を見る「手紙を書く女と召使い」を再現した部屋では、左の窓から光が差し、壁には「モーセの発見」の絵がかけられています。テーブルと椅子が置かれており、絵と同じアングルで記念写真を撮ることができますよ。
原画でないと侮ることなかれ!リ・クリエイト作品だからこそ、ゆっくりと細かいところまで鑑賞できます。フェルメール好きな人には勿論、これから原画を鑑賞される方は予習に、鑑賞された方は復習にもいいですよ。写真撮影は、全作品フラッシュ撮影以外はOKです。
出口ではオリジナル図録とミュージアムグッズも販売されています。
フェルメールを見た後は、ガーデンプレイスでオシャレなランチやショッピングを楽しむのもいいですよ。
会期:2018年12月15日(土)〜2019年2月24日(日)
住所:東京都渋谷区恵比寿4-20-7 恵比寿三越2階
アクセス:恵比寿駅(東京メトロ日比谷線・JR山手線)東口より「スカイウォーク」にて約5分
電話番号:03-6252-4004(フェルメール・センター銀座実行委員会事務局)
2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/20更新)
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