鬼が造った階段を上ってたどり着く大分国東半島「熊野磨崖仏」

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鬼が造った階段を上ってたどり着く大分国東半島「熊野磨崖仏」

鬼が造った階段を上ってたどり着く大分国東半島「熊野磨崖仏」

更新日:2019/03/25 15:49

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門

大分県豊後高田市の熊野磨崖仏(くまのまがいぶつ)は平安時代のものといわれ、鬼が造ったとされる荒々しい階段が残っています。1000年の時を超えて人々が信仰の拠り所としてきた、癒しと運気上昇のパワーを授けてくれる日本最大級の磨崖仏と神仏習合の歴史を物語る熊野神社、そして祭神の熊野権現を守ってきた金運アップと子授けの寺としても注目を集める胎蔵寺を擁する「熊野磨崖仏」を紹介します。

熊野磨崖仏に会うには信心が試される石段

熊野磨崖仏に会うには信心が試される石段

写真:肥後 球磨門

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熊野磨崖仏への入り口は、豊後高田市田染の田原山の山麓にあります。ここから磨崖仏に会いに行くには、緩やかな坂道から始まってスタート地点から磨崖仏まではおよそ20分です。拝観料を支払う際に案内所で「杖を持って行ってください」といわれます。この言葉、素直に聞き入れて杖を拝借し出発することを強くおススメします。

熊野磨崖仏に会うには信心が試される石段

写真:肥後 球磨門

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杖の威力を発揮するのが出発地点から300mほど進んだ場所からです。鳥居の奥に見える石段は自然石を乱積みにしただけの急勾配になっています。

熊野磨崖仏に会うには信心が試される石段

写真:肥後 球磨門

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この石段は鬼が一夜で築き上げたという伝説が残っています。昔この地域にいた鬼が権現様に「人間の肉が食べたい」と願います。「日暮れから翌朝までに百段の石段を造れば許そう」と権現様は言ったのですが、なんとあれよあれよという間に九十九段まで積み上げ、最後の一段を完成させようとしたときに権現様が「コケコッコー」と夜明けを告げる鳴きまねをしたのです。鬼はこの声を聴いて「権現様に殺される」と石を抱えて逃げて行ったのだとか。
面白い伝説ですね。鬼の仕事を思い浮かべながらこの荒々しい石段を杖の力を借りて足元に気をつけながら上りましょう。

かなり足場が悪いので、歩きやすい靴で参拝することをおススメします。

自然と融け合う日本最大級の「熊野磨崖仏」

自然と融け合う日本最大級の「熊野磨崖仏」

写真:肥後 球磨門

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乱積みの石段を半分ほど上ると左側に開けた場所があり、そこに現れるのが岩肌に掘られた大日如来と不動明王です。平安時代の末期(1100年代)の作といわれています。また養老2年(718年)宇佐神宮の祭神「八幡神」の化身である仁聞菩薩が造立したという伝説も残り、いずれにしても国内最古にして最大級の磨崖仏です。

自然と融け合う日本最大級の「熊野磨崖仏」

写真:肥後 球磨門

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左側が高さ約8mの不動明王像です。眼球が飛び出し、牙をむき出しにして唇をかんでいますが、怒った顔が一般的な不動明王と比べてどことなく微笑むような優しい顔立ちの、人間味を感じさせる表情をしています

自然と融け合う日本最大級の「熊野磨崖仏」

写真:肥後 球磨門

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右側が大日如来像で、約6.8mの高さがあります。こちらの仏様は不動明王よりも精巧に掘られていることがうかがえます。一説によると大日如来は磨崖仏を掘る技術を持った僧とその弟子たちが掘ったともいわれています。
1000年近く風雨にさらされて佇む磨崖仏。掘られた当時に思いを馳せながら、国東半島で息づく信仰の深さを感じてはいかがでしょうか。

神仏習合を物語る熊野神社

神仏習合を物語る熊野神社

写真:肥後 球磨門

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さらに上っていくと熊野神社が現れます。熊野磨崖仏と特別に呼ばれるのはこの神社があるからですが、神仏分離の現在では仏像と神社が混在しているのを少し不思議に思うのではないでしょうか。

神仏習合を物語る熊野神社

写真:肥後 球磨門

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古びて趣のある木造本堂の裏手には小さな石仏が安置され、不思議な雰囲気が漂っています。宇佐神宮の八幡神の化身が磨崖仏を作ったと伝わるように、国東半島が神と仏の共存する神仏習合が発展した地だということを改めて感じる場所です。
磨崖仏がある場所から20段ほどの石段なので、是非こちらにもお参りし、異空間の空気に触れてみてはいかがでしょうか。

金ぴかに光るパワースポット「胎蔵寺」

金ぴかに光るパワースポット「胎蔵寺」

写真:肥後 球磨門

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磨崖仏を拝観し同じ道を下っていく途中に「幸福の道に続く うわさの胎蔵寺」の看板が見えます。無視することなく案内板に従って遊歩道を進むことをおススメします。道を進むと境内が金ぴかに光り“金色の寺”と呼ばれる「胎蔵寺」に行きつくのです。境内はそれほど大きくはありませんが、金ぴかの仁王様や七福神などの像に度肝を抜かれます。

金ぴかに光るパワースポット「胎蔵寺」

写真:肥後 球磨門

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この金ぴかのもとになっているのが「おねがいシール」。おみくじに5枚付いています。このシールを境内にある像に願い事を託してペタペタ貼っていくのです。このおねがいシールを貼ることでなんと宝くじの高額当選が続出すると密かなブームを呼んでいるお寺でもあるのです。宝くじ以外にも、病気治癒、幸運、受験などにもご利益があるのでおねがいシールを貼って祈願しましょう。

金ぴかに光るパワースポット「胎蔵寺」

写真:肥後 球磨門

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「胎蔵寺」の名前に“胎”の字がある様に、このお寺は子授けにもご利益があり、境内中央にある「熊野羊水」の龍を撫でると子宝に恵まれるといわれています。

金ピカでちょっとびっくりするお寺ですが、なんと1300年の歴史がある由緒正しいお寺です。熊野磨崖仏と熊野神社、そして歴史あるお寺から受けるパワーは最強ではないでしょうか。宝くじが大当たりするかもしれないですね。
熊野磨崖仏では多言語Wi-Fi音声ガイド「jaj.jp」が設置され、詳しい説明を聴くことができるので、スマートフォンやタブレットなどの活用をおススメします。

熊野磨崖仏の基本情報

住所:大分県豊後高田市田染平野
電話番号:0978-26-2901 (胎蔵寺)
    :0978-26-2070(熊野磨崖仏管理委員会)
アクセス:東九州自動車道「宇佐インターチェンジ」から約40分

2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/12/01 訪問

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