写真:高橋 しゅう
地図を見る飯山線は長野県豊野駅(列車の始発駅は長野駅)と新潟県越後川口駅を結ぶ全長96kmの路線。今回はその長野側の区間(豊野〜森宮野原間)の撮影地を、豊野駅側より森宮野原に向けて順に紹介しています。
まず、最初のお勧めは、替佐〜蓮間。ここは飯山線観光列車「おいこっと」のポスターにも使われた撮影地で、千曲川と志賀高原の山並みがバックに入ります。県道脇からの撮影になりますので、お手軽な撮影スポットの一つです。
なお、長野〜戸狩野沢温泉間は、比較的運行本数も多く撮影し易い区間です。
写真:高橋 しゅう
地図を見るこちらは上段の場所から、少しアングルと場所を変えて撮影。列車と農村地帯の集落や、背後に高社山、千曲川を絡めた構図を撮影できます。
写真:高橋 しゅう
地図を見る飯山線は、前段の替佐〜蓮間を過ぎると、一旦千曲川沿いを離れて、飯山市街地、そして信濃平と言われる広大な田園地帯を進みます。
写真は、信濃平〜戸狩野沢温泉の区間で、広大な田園と、長野・新潟県境に跨る関田山脈を背景に撮影できるエリアです。冬は水田が一面に雪景色となります。
また近年、飯山線ではリバイバルカラー塗装(ラッピング)の車両や、イベント列車「おいこっと」塗装(ラッピング)の車両も走行し、バラエティに富んだカラーの車両撮影も楽しみです。
写真:高橋 しゅう
地図を見るこちらは、同じ立ち位置から戸狩野沢温泉方面を望遠撮影。関田山脈と戸狩スキー場をバックに、雪煙を散らしながら走り去る列車の写真です。
写真:高橋 しゅう
地図を見る国道117号線の矢垂大橋は、飯山線沿線でも特にお勧めの撮影スポットの一つ。S字カーブを行く列車は、かつて青春18きっぷの冬のポスター(平成17年度版)にもなった有名な撮影地です。
千曲川の対岸の橋上より飯山線を見下ろし、S字カーブを行く列車や、千曲川と背後の山並みを絡めた構図が魅力です。
なお、立ち位置から、列車までの距離がかなりありますので、望遠レンズでの撮影がメインとなります。
撮影場所は車の往来が多い国道です。周囲に十分気を付けて撮影下さい。
写真:高橋 しゅう
地図を見るこちらは同じ矢垂大橋より別角度で撮影。
豪雪地帯に暮らす家々と千曲川、山々を背後にカーブを描きながら、モノトーンの世界を進んで行く、列車撮影ができます。
写真:高橋 しゅう
地図を見るこちらは平滝駅付近の跨線橋より撮影。豪雪地帯の静かな無人駅に停車する列車。
何気ない光景ですが、雪国を行くローカル線の日常風景を撮影できるスポットです。
写真:高橋 しゅう
地図を見る同じ立ち位置から、迫りくる列車を撮影。平面の撮影では、雪の壁に阻まれて列車撮影が困難な場合もありますが、ここは跨線橋の上からの撮影になりますので、雪の壁の中を行く列車を見下ろす角度で撮影できます。
撮影時は1月上旬ですが、さらに積雪が増せば、高い雪の壁の中を進む列車を撮影できます。
写真:高橋 しゅう
地図を見る栄大橋は、飯山線撮影地の中でも、特に人気の絶景スポットです。
千曲川に並行してカーブを描きながら進む列車と、晴れた日には背後に北信州の山々を俯瞰するワイドな構図も魅力です。
イベント列車走行時には、多くの鉄道ファンが栄大橋でカメラを構える撮影スポットです。
国道上の手軽な撮影スポットですが、ここも車の往来が多く、十分気を付けて撮影をお楽しみ下さい。
写真:高橋 しゅう
地図を見るこちらは、場所を少し移動して、森宮野原駅付近で撮影。のどかな雰囲気の駅と周囲の山々を、橋上より見下ろす構図で撮影できます。
停車中の車両は、雪国ならではのラッセル車です。
写真:高橋 しゅう
地図を見る森宮野原駅は、国鉄時代に日本最高積雪を記録した地点で、その積雪高は何と7m以上。
昭和20年と過去の記録ではありますが、物凄い高さの積雪です。現在は、そこまでの積雪にはなりませんが、飯山線沿線が日本屈指の豪雪地帯であることは、今も変わりません。
森宮野原駅では、その記念柱と飯山線の列車を、写真に収めてみてはいかがでしょうか。
今回、飯山線の長野県側の定番撮影スポットを、雪景色と共に紹介致しました。撮影当日は好天でしたが、降雪の中を行く飯山線の風景も絵になります。
なお、飯山線撮影に際しまして、いくつか事前準備をお勧めします。
1.撮影地は、最寄駅から離れている場所もあり、レンタカー等も駆使して、車での移動が効率的です。
2.事前にスケジュールを組んだ撮影を
戸狩野沢温泉〜森宮野原間は、極端に本数が少なくなります。効率良く撮影する為に、事前に列車時刻と撮影地、移動スケジュールを組んでの撮影がお勧め。比較的、本数が多い朝〜9時台の時間帯がお勧めです。
3.冬の戸狩野沢温泉〜森宮野原間は列車運休もあります。
飯山線は、除雪作業により日中、計画的に運休になること、更に大雪時は全線運休になることもあります。列車情報を確認してお出掛け下さい。
4.早朝、濃い霧が発生することがあります。
冷え込む朝など、川霧で数十メートル先も見えない時もあり、撮影が困難な場合もあります。その際は、切り替えて別な撮影地へ移動することも手段です。
日本屈指の豪雪地帯を行く飯山線。事前の準備で効率良く撮影をお楽しみ下さい。今回は撮影地の紹介ですが、雪を見ながらの鉄道旅も、とてもお勧めです。また、四季を通じて美しい風景と列車撮影が楽しめる路線です。
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(2024/3/19更新)
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