岐阜県・美濃市で「うだつの上がる町並み」と世界遺産を散策!

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岐阜県・美濃市で「うだつの上がる町並み」と世界遺産を散策!

岐阜県・美濃市で「うだつの上がる町並み」と世界遺産を散策!

更新日:2019/01/25 17:47

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

岐阜県美濃市は、美濃和紙を基幹として栄えた商人の町です。長良川左岸の小倉山城の築城にあわせて造られた城下町は、二筋の大通りを中核とした「うだつの上がる町並み」として重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。また、2014年(平成26年)11月には本美濃紙「日本の手漉き和紙技術」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。美濃和紙とうだつが上がるのどかな町並みを歩いてみませんか?

美濃市「うだつの上がる町並み」とは

美濃市「うだつの上がる町並み」とは

写真:モノホシ ダン

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うだつの上がる町並みは、かつて上有知(こうづち)と呼ばれ、その歴史は慶長時代に始まります。小倉山城を築城した「金森長近」によって造られた城下町は商業の中心地として大いに繁栄しました。

とくに町を裕福にしたものは長良川流域で漉かれた美濃和紙で、現在も残る江戸・明治期に造られた豪商の民家は、大部分が紙商にかかわっていました。しかし、丘の上に造られた上有知の町は、水の便が悪いため、火災に弱いという一面を持っていました。

そのため防火対策の一環として、屋根にうだつを上げるようになりましたが、次第に富の象徴として豪華なうだつが競って上げられるようになりました。現在も、町内には18棟ものうだつを上げている家が残されています。

美濃市「うだつの上がる町並み」とは

写真:モノホシ ダン

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うだつとは、隣家との間の防火壁に小屋根をつけたものです。その軒先の化粧瓦をうだつ飾りといいます。うだつ飾りの名称は、上部から「とりぶすま」、「鬼瓦」、左右に広がる部分が「破風瓦」、そして下部を「懸魚(けぎょ)」といいます。

うだつの上がる町並みは、1周約1kmです。二筋の大通りは一番町通りと二番町通りと呼ばれ、二番町通りにある平田家住宅(左)と古川家住宅のうだつは必見。隣り合う家同士で、装飾美を競った明治時代のもので装飾性に富み、うだつ軒飾りの完成型といわれているからです。

かつての豪商の心意気を今に伝える軒飾りの美しさを感じてみてください。

美濃市「うだつの上がる町並み」とは

写真:モノホシ ダン

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うだつの上がる町並みでぜひ見てみたいのが「旧今井家住宅・美濃史料館」。美濃を代表する和紙産業で財を成した今井家の旧家を生かした史料館です。ここのうだつは、最も古い形式を残すうだつで、鬼瓦が小さくシンプルな造りになっています。また明治の改修のため両端二つのうだつの様式が異なっているのか特徴です。

「旧今井家住宅・美濃史料館」で美濃の歴史を知ろう

「旧今井家住宅・美濃史料館」で美濃の歴史を知ろう

写真:モノホシ ダン

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今井家の家柄は古く、江戸末期には庄屋を勤める一方、和紙問屋を1941年(昭和16年)頃まで営んでいました。今井家のうだつ家屋は、建坪96坪で中二階を持つ、市内最大規模の間取りです。

中の間では、旧今井家住宅および町並みの案内のビデオ(約8分間)が。ほかにも、紙問屋として使われていた往時の面影が残る帳場や蔵などの見どころがあります。

「旧今井家住宅・美濃史料館」で美濃の歴史を知ろう

写真:モノホシ ダン

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ほかには、中の間の頭上にある「明かり取り」が。天井から空へ向けて切り取られた明かり取りは、明治時代の改築によって取り付けられたもので、天井からの高さは約3mもあります。

「旧今井家住宅・美濃史料館」で美濃の歴史を知ろう

写真:モノホシ ダン

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中庭にある「水琴窟」も旧今井家の自慢のひとつ。底に小さな穴をあけた瓶(かめ)を庭に逆さにして埋め込んだもので、柄杓で水を注ぐと、穴から落ちた水が瓶の中で反響し、琴のような涼やかな音色が。環境省が選んだ「日本の音100選」にも認定されています。庭に下りて、風流な仕掛けを楽しんでみてください。

<旧今井家住宅・美濃史料館の基本情報>
住所:岐阜県美濃市泉町1883
電話番号:0575-33-0021
開館時間:4月〜9月 9:00〜16:30、10月〜3月 9:00〜16:00
※入館は閉館時間の15分前まで
休館日:12月〜2月の火曜日、3月〜11月は祝日の翌日、年末年始
入館料:大人(高校生以上)300円
美濃和紙あかりアート館との2館共通券 大人(高校生以上)400円
美濃和紙あかりアート館・美濃和紙の里会館との3館共通券 大人(高校生以上)800円
アクセス:長良川鉄道「美濃市駅」から徒歩約15分
岐阜バス岐阜美濃線「うだつの町並み通り」下車徒歩1分
車利用の場合、東海北陸自動車道美濃ICから、国道156号経由で約5分

国の重要文化財「小坂家住宅」は江戸時代からの造り酒屋

国の重要文化財「小坂家住宅」は江戸時代からの造り酒屋

写真:モノホシ ダン

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うだつが上がる町並みのなかで、最も優美なうだつを構えるのが「小坂家住宅」。小坂家は江戸時代より造り酒屋を営む素封家で、市街地で唯一の国の重要文化財に指定されています。

この町屋の特徴は、緩やかに膨らんだカーブをもつ「むくり屋根」です。元々、三本うだつの家でしたが、明治時代に中央の前半分のうだつを取り除いて現在の姿になっています。

国の重要文化財「小坂家住宅」は江戸時代からの造り酒屋

写真:モノホシ ダン

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小坂酒造場では、長良川の伏流水を使った銘酒を造っています。写真の、清酒「百春」は淡麗で、なめらかな口当たりが特徴です。ぜひお土産にお買い求めてはいかがでしょうか。

<小坂酒造場の基本情報>
住所:岐阜県美濃市相生町2267
電話番号:0575-33-0682
営業時間:9:00〜17:00(無休)
アクセス:長良川鉄道「美濃市駅」から徒歩約10分

「美濃和紙あかりアート館」で幻想的な雰囲気を楽しもう

「美濃和紙あかりアート館」で幻想的な雰囲気を楽しもう

写真:モノホシ ダン

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和紙の魅力を伝える、国の登録有形文化財の旧美濃産業会館を整備した「美濃和紙あかりアート館」。毎年10月に美濃市で開催される「美濃和紙あかりアート展」の世界を館内に再現しています。

「美濃和紙あかりアート館」で幻想的な雰囲気を楽しもう

写真:モノホシ ダン

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美濃市の秋の風物詩「美濃和紙あかりアート展」は、うだつの上がる町並みが、和紙を通した光で浮かび上がります。ミュージアム内では、このイベントを再現。幻想的な雰囲気は、まるで夜のうだつの街並みに迷い込んだように感じられるでしょう。

なお、うだつの上がる町並みから、車で約20分のところにある美濃和紙をテーマにした博物館「美濃和紙の里会館」では、紙すき体験などが出来るワークショップもあります。ユネスコ無形文化遺産に登録された美濃和紙1300年の歴史を体感してみて下さい。

<美濃和紙あかりアート館の基本情報>
住所:岐阜県美濃市本住町1901-3
電話番号:0575-33-3772
休館日:火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日休館)、年末年始
入館料:大人200円、中学生以下無料
旧今井家住宅との2館共通券 大人(高校生以上)400円
旧今井家住宅・美濃和紙の里会館との3館共通券 大人(高校生以上)800円
アクセス:長良川鉄道「美濃市駅」から徒歩約15分
岐阜バス岐阜美濃線「うだつの町並み通り」下車徒歩1分
車利用の場合、東海北陸自動車道美濃ICから、国道156号経由で約5分

ランチは「The cafe+bar POWPOW」で

ランチは「The cafe+bar POWPOW」で

写真:モノホシ ダン

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うだつの上がる町並みのランチでは、アットホームなカフェ・バー「The cafe+bar POWPOW」がおすすめ。豆腐屋をリノベーションした落ち着いた雰囲気の店内には、バーカウンターやハンモックなどもあり、ユーモア感たっぷり。

ランチは「The cafe+bar POWPOW」で

写真:モノホシ ダン

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ランチメニューでは、スムージ、前菜三種盛りに、土鍋とごはんのセットが美味しい。土鍋は、ふわふわのメレンゲのごまみそ鍋。ほかに、たっぷり野菜とハム&タマゴサンドのHOTサンドLunchも。いずれもドリンク付きです。古民家カフェでゆったりとした時間を過ごしてください。

このように「うだつの上がる町並み」は、うだつと和紙の温もりを通じて、古き良き時代の日本を感じることのできる観光スポットです。江戸時代にタイムスリップしたような町並みで、心が癒されるのどかなひとときを過ごしてみて下さい。

<The cafe+bar POWPOWの基本情報>
住所:岐阜県美濃市常盤町2328
電話番号:0575-35-1067
営業時間:昼カフェ 10:00〜17:00、夜Bar 18:00〜23:00(金・土のみ)
定休日:月曜日・火曜日
アクセス:長良川鉄道「美濃市駅」より徒歩約15分

うだつの上がる町並みの基本情報

住所:岐阜県美濃市加治屋町1959-1
電話番号:0575-35-3660 美濃市観光協会(番屋)
アクセス:長良川鉄道「美濃市駅」から徒歩約15分
岐阜バス岐阜美濃線「うだつの町並み通り」下車徒歩1分
車利用の場合、東海北陸自動車道美濃ICから、国道156号経由で約5分。観光ふれあい広場駐車場などを利用

2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/01/13 訪問

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