橋好きにお勧め!東京都江東区「門前仲町」で区道橋巡り

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橋好きにお勧め!東京都江東区「門前仲町」で区道橋巡り

橋好きにお勧め!東京都江東区「門前仲町」で区道橋巡り

更新日:2019/01/23 16:03

沢原 馨のプロフィール写真 沢原 馨

東京都江東区の門前仲町と言えば、深川不動や富岡八幡宮が有名ですね。下町風情溢れる雰囲気が人気の町で、路地裏の散策も楽しいところですが、それ以外にも、東京で初めて架けられた鉄橋や、“深川鼠”という色に塗られた橋など、河川や運河の多い江東区ならではの見どころがたくさん。橋や水辺の風景を中心に、門前仲町界隈のちょっとマニアックな散策を楽しんでみましょう!

下町風情を感じながら、マニアックな町散歩を楽しもう

下町風情を感じながら、マニアックな町散歩を楽しもう

写真:沢原 馨

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「門前仲町」は東京メトロ東西線や都営地下鉄大江戸線の駅名にもありますから、東京近郊にお住まいの方なら一度は聞いたことのある名でしょう。住居表示の「門前仲町」は駅周辺の狭い区域ですが、一般に「門前仲町」と言えば深川不動や富岡八幡宮なども含めた、駅周辺の広い範囲を指すことが多いようです。

この辺りは江戸時代から「深川」として賑わった庶民の町。残念ながら戦災を被り、昔の町並みは残っていませんが、下町風情を感じる佇まいが魅力で、気ままな散策が楽しいところです。

下町風情を感じながら、マニアックな町散歩を楽しもう

写真:沢原 馨

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門前仲町を訪れたら、まずは深川不動や富岡八幡宮へ参拝しておきたいですね。でも、本記事のテーマはそれらの寺社参拝ではありません。ここでは橋梁や水辺の風景に注目して、少しマニアックなスポットをご紹介しましょう。橋好きの方、橋のある風景の好きな方には特にお勧め!寺社へ参拝して散策の無事を祈願したら、さぁ、門前仲町周辺の橋巡り散歩へ出かけましょう!

東京で最初に架けられた鉄橋、八幡橋

東京で最初に架けられた鉄橋、八幡橋

写真:沢原 馨

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富岡八幡宮の東側、八幡堀遊歩道という舗道が200mほどの長さで南北に延びています。かつては八幡堀という水路でしたが、昭和49年(1974年)に埋め立てられて遊歩道になりました。そこに、八幡橋という小さな鉄橋が架けられています。この八幡橋、明治11年(1878年)に東京で最初の鉄橋として架けられた橋なのです。

八幡橋は、そもそもは京橋区(現在の中央区)の楓川に架けられた橋でした。当初は弾正(だんじょう)橋という名でしたが、大正2年(1913年)に新しい弾正橋が架けられ、こちらは「元弾正橋」に。さらに関東大震災の復興事業で元弾正橋が廃されたため、昭和4年(1929年)に現在地に移されて(富岡八幡宮に隣接していることから)「八幡橋」と改称されたものなのです。

<八幡橋の基本情報>
住所:東京都江東区富岡一丁目〜富岡二丁目間
アクセス:門前仲町駅1番出口から約500m

東京で最初に架けられた鉄橋、八幡橋

写真:沢原 馨

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この八幡橋、東京で最初に架けられた鉄橋でした(道路橋としての最初の鉄橋は永代橋)。橋を構成するアーチは鋳鉄製、その他の引張材は錬鉄製という鋳錬混合の鉄橋で、近代橋梁史に於いて貴重なものというわけで、国指定重要文化財なのです。何も知らないと小さな古い鉄橋が残されているだけに見えますが、そうしたことを知ると興味が湧きますね。

東京で最初に架けられた鉄橋、八幡橋

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赤茶色の小さな鉄橋は、橋の歴史を知らなくても充分にフォトジェニック。下の遊歩道から見上げたり、少し離れて眺めてみたり、もちろん橋を渡ってみたり、ディテールに目を向けてみたり、いろいろな角度から“絵になる”写真を撮ってみたくなりますよ(橋の上から下の遊歩道に降りるには遊歩道入口に回り込まなくてはならないのが難点ですが)。

江東区「都市景観重要建造物」の東富橋、塗装色の「深川鼠」にも注目!

江東区「都市景観重要建造物」の東富橋、塗装色の「深川鼠」にも注目!

写真:沢原 馨

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八幡堀遊歩道の南端から南へ200mと少し、永代通りの南側で大横川を東富橋という橋が跨いでいます。東富橋は昭和5年(1930年)に関東大震災からの復興事業として架橋されたもの。昭和54年(1979年)に大幅な改修が施され、平成16年(2004年)には江東区の「都市景観重要建造物」に指定されました。江東区の誇る“名橋”のひとつです。

<東富橋の基本情報>
住所:東京都江東区富岡二丁目〜牡丹三丁目間
アクセス:門前仲町駅2番出口から約400m

江東区「都市景観重要建造物」の東富橋、塗装色の「深川鼠」にも注目!

写真:沢原 馨

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東富橋はそれほど大きな橋ではありませんが、頑強そうなトラス構造の姿は堂々とした印象です。渡りながらその構造を間近に見学したり、大横川河岸の遊歩道から眺めてみたり、貴重な建造物の姿をじっくりと見ておきましょう。

江東区「都市景観重要建造物」の東富橋、塗装色の「深川鼠」にも注目!

写真:沢原 馨

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構造材に取り付けられたプレートをよく見ると、平成21年(2009年)に塗装工事がなされたことがわかります。注目すべきはその色。橋梁本体の上塗塗色の項目には「深川鼠」と記されています。

深川鼠(ふかがわねずみ)は青緑がかった薄いグレーのことで、いわゆる“浅葱色”の彩度をさらに抑えた色。江戸時代の末期、深川の若旦那や芸妓衆などの間で大流行した色なのだそう。その色合いは、華美を嫌って渋さを好んだ江戸の粋人たちの美意識そのものなのですね。

東京スカイツリーとのコラボも印象的な緑橋

東京スカイツリーとのコラボも印象的な緑橋

写真:沢原 馨

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門前仲町駅から北西の方角へ、首都高速9号深川線に沿うように1kmほど辿ると、大島川西支川に緑橋という橋が架かっています。緑橋の架橋は昭和4年(1929年)、この橋も関東大震災からの復興事業で造られました。

<緑橋の基本情報>
住所:東京都江東区佐賀一丁目〜福住一丁目間
アクセス:門前仲町駅6番出口から約700m

東京スカイツリーとのコラボも印象的な緑橋

写真:沢原 馨

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その名の通り、緑色に塗られた姿が町の中で映えています。緑橋もトラス橋ですが、左右のトラスが上部で連結されていないため、補強のために側面に涙滴型を半分に切ったような形状の部材が取り付けられているのが特徴的です。

東京スカイツリーとのコラボも印象的な緑橋

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この緑橋、南に150mほど離れたところに架かっている御船橋の上から眺めると、緑橋の背後に首都高速9号深川線が横切り、さらにその向こうには東京スカイツリーの姿が見えます。新旧の建造物が混在する景観に、東京という町の面白みが感じられますね。

「大島川水門」に注目の越中島連絡橋

「大島川水門」に注目の越中島連絡橋

写真:沢原 馨

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緑橋から大島川西支川沿いに南へ600mほど辿ってゆくと、大島川西支川は大横川に合流します。この辺りは大島川西支川に屋形船や小さな漁船などが係留されていて、興趣のある風景を見せてくれます。少しばかり雑然とした印象もかえって下町風情を感じさせてくれますね。

大横川を挟んだ対岸は越中島です。越中島へは練兵衛橋という橋が架けられて道路を通していますが、渡った先は企業の敷地で、練兵衛橋もその企業の管理化にあり、一般の通行はできません。その横に架けられた越中島連絡橋という人道橋は一般の通行が可能ですから、こちらを利用しましょう。

<越中島連絡橋の基本情報>
住所:東京都江東区永代二丁目〜越中島一丁目間
アクセス:門前仲町駅4番出口から約600m

「大島川水門」に注目の越中島連絡橋

写真:沢原 馨

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越中島連絡橋から西を向けば、大横川が隅田川に合流するところに大きな水門が設けられているのが見えます。この水門は「大島川水門」という防潮水門。江東区や墨田区の辺りは、いわゆる“海抜0m地帯”。東京湾の干潮面より海抜の低いところも少なくないのです。津波や高潮の際の災害を防ぐために、こうした水門が設けられているわけですね。

「大島川水門」に注目の越中島連絡橋

写真:沢原 馨

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越中島連絡橋を渡って遊歩道を辿れば、越中島の西岸部に設けられた越中島公園に抜け出ることができます。目の前はちょうど隅田川と豊洲運河が交わるところ。公園のベンチに腰を下ろし、隅田川を行き交う船を眺めて過ごすのもいいものです。

江東区で橋のある風景を愛でよう!まずは門前仲町界隈から

東京都江東区は多くの河川や運河が縦横に走り、水辺の風景が印象的な街です。ということは橋もまた多いということ。区内には130以上の橋が架かっています。その中には歴史的に貴重なものや、美しいデザインの橋も少なくありません。それらを巡っての、“橋のある風景”を愛でる町歩き、“橋梁マニア”でなくても充分に楽しめますよ。

本記事でご紹介した橋は、どれも門前仲町駅から数百メートルの距離。徒歩15分以内で行けるところばかりです。門前仲町での町歩き、“橋巡り”もメニューに加えてみてはいかがでしょう。

2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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