更新日:2019/01/30 10:46
日本らしい情緒が残る浅草。賑わいから少し離れた隅田川のほとりに、「世界のカバン博物館」があります。カバンづくりに生涯を捧げ、エース株式会社の創業者である新川柳作氏が、何か社会に還元できないかと考え1975年に設立しました。約550点のカバンの展示を通して、新たな気づきや価値を提供する、世界的にも類を見ないとてもユニークな博物館です。ちなみに建物の8階部分も「新川柳作記念館」となっており、必見です。
浅草駅からほどなく歩いた先にある「世界のカバン博物館」。7階に降りたつと、幾多の種類・色のカバンに迎えられます。これでも展示のごく一部です。
写真:中川 夏希
地図を見る皆さんはカバンときくと、どんなイメージを持たれるでしょうか?日用品を運ぶ入れ物?はたまた、洋服と合わせるおしゃれな服飾品でしょうか?
この色とりどりカバンの向かいにある「カバンの歴史」コーナーでは、想像もしなかった過去の使われ方に驚くことでしょう。バッグの期限や、私たちの生活に溶け込み、時代に合わせて変容してきたバッグの歴史がここにあります。また、世界的なカバンの歴史と平行して日本の歴史を確認できるので、比較してみるとよいかもしれません。以下のように、英語による説明ボードも充実しています。
写真:中川 夏希
地図を見る写真:中川 夏希
地図を見る少し先に進むと、革製のカバンの製造行程を映像で確認できるほか、スーツケースの内部構造まで公開されています。すごい!
写真:中川 夏希
地図を見るこの博物館の大きな特徴は、見ても楽しい、そして、実際に手で触って楽しめる展示が豊富なこと!様々な種類の革やカバンが展示されていることはさることながら、革製品の質感を体験できるような展示の仕方が新鮮です。
更にうれしいことに、生活に役立つカバンの豆知識から、得する情報まで、誰かに知らせたくなってしまう情報も満載。「良いバッグの見極め方」や「お手入れ方法」など、気になりますよね。
写真:中川 夏希
地図を見るそして、奥のスペースに広がるのが世界のカバンコーナー。世界の大陸ごとにユニークなバッグが陳列されており、まるでカタログが3Dになったかのよう!
写真:中川 夏希
地図を見る特にアメリカ大陸のコーナーでは、比較的大きなスーツケースからこぢんまりとしたカラフルなバッグまで千差万別で、圧巻です。
実に、各地の文化や風俗によって多種多様なカバンが作られ、多くの人に愛用されていたんだなとしみじみ。カバン探しの世界紀行に出かけた気分に浸れます。
写真:中川 夏希
地図を見るそして、博物館の最終エリアには企画展示ゾーンがあります。筆者が訪れた2019年1月現在は、財団法人日本産業デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞の受賞を受けた作品が10点ほど展示されていました。
2019年2月1日から3月9日にかけて、東京藝術大学の学生さんの成果展「モチハコブカタチ展2019」が開催される予定です。毎年定例の人気企画ということで、今年は「旅」をテーマに、未来の生活やライフスタイルをイメージしてデザインされた作品が特別に展示されます。
写真:中川 夏希
地図を見るさらに一つ上の階に上がると、エースの創業者である新川氏の記念館が!同氏がカバンに出会い、ものづくりを通じてどう社会の発展に寄与してきたのかがわかります。
決して恵まれてはいない境遇や戦争の苦しい時代を乗り越え、強い信念を持ってカバンと向き合ってきた新川氏。「人の役に立ちなさい」という母の教えや人とのご縁を大切にした彼の姿勢には感銘を受けます。
写真:中川 夏希
地図を見るそして、何かのスタンドが!実は、カバンを置くと、その人に合った言葉が贈られるようになっているんです。素敵ですね。その演出も必見なので、試してみる価値大です。
皆さんの生活に当たり前のように溶け込んでいるカバン。そのカバンをひもといてみると、技術や各国の文化、風俗が詰まっていることがわかります。カバンとの素敵な出会いや新たな気づきを通して、ひと味違う浅草を堪能してみませんか。
住所:東京都台東区駒形1−8−10
電話番号:03-3847-5680
アクセス:都営地下鉄浅草線 浅草駅A1出口 約50m
東京メトロ銀座線 浅草駅2番出口 約500m
2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
LINEトラベルjp 旅行ガイドの
編集部おすすめ記事をお届け♪
LINEトラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらLINEトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
2月18日(月)にアクセスが多かったガイド記事
- PR -