写真:かのえ かな
地図を見る飯坂電車の福島駅は、JR福島駅の東口から徒歩約3分の場所にあります。車両は、2017年4月から25年ぶりに導入した1000系。かつて東京急行電鉄で使われていたもので、今は車両間にある貫通扉には「飯坂電車」と書かれた暖簾があるなど、独自の進化を遂げています。
飯坂電車の1日フリーきっぷ(800円)は、大人1名プラス、小学生1名・幼児2名まで乗車可能なのが魅力的。一人旅も家族旅も楽しめちゃいます。
さらに飯坂温泉にある共同浴場の入湯券付き。ただしこちらは大人1名分なので、お子様と一緒に入湯する場合は小人料金(100〜150円)を払いましょう。
写真:かのえ かな
地図を見る飯坂電車で必ず立ち寄ってもらいたいのが、東北の駅百選に選定されている飯坂温泉駅。駅周辺には、飯坂温泉を観光する上で知っておきたいポイントがギュッと集まっています。
まず目に飛び込んでくるのが、駅の横を流れる摺上川(すりかみがわ)に架かる十綱橋(とつなばし)。100年以上の歴史を持つ十綱橋は、当時のものとしては珍しいアーチ橋で土木学会選奨土木遺産に選定されているほか、飯坂温泉のシンボル的存在として知られています。
写真:かのえ かな
地図を見る駅前には俳人・松尾芭蕉の碑もあります。飯坂温泉は、松尾芭蕉の師である西行法師が立ち寄り、歌を詠んだことがあるため、芭蕉も『奥の細道』の途中で立ち寄ったとされています。
写真:かのえ かな
地図を見る飯坂電車の1日フリーきっぷの入湯券サービスを利用できる共同浴場は、全部で9つあります。どこに入ろうか迷ったら、飯坂温泉駅から徒歩5分の場所にある鯖湖湯(さばこゆ)がおすすめ。
鯖湖湯は飯坂温泉発祥の地。芭蕉が湯につかった温泉としても知られています。日本初のラジウムが発見されたのも鯖湖湯です。
施設は改築されたものの、日本最古の木造建築共同浴場としての風格は今なお残っています。
<鯖湖湯の基本情報>
住所:福島県福島市飯坂町湯沢32
電話番号:024-542-5223
写真:かのえ かな
地図を見る鯖湖湯を訪ねたら、ぜひ隣にある鯖湖神社も参拝しましょう。ここには「飯坂温泉発祥の地」を記念する石碑があるほか、体の癒したい部分に湯をかけると良いという言い伝えがある「泉仏 お湯かけ薬師如来」も祀られています。
写真:かのえ かな
地図を見る飯坂温泉には手軽につかれる足湯も点在しています。例えばこちらの「ちゃんこちゃんこの湯」。泉温60.6℃と結構熱いので、入浴時間は3〜10分くらいにして、慣れたら延長するようにしましょう。
ちなみに地元の豪商として知られる堀切家の旧邸宅・旧堀切邸には、足湯だけでなく手湯もあります。施設内の散策もかねて訪ねてみると良いですよ。
<ちゃんこちゃんこの湯の基本情報>
住所:福島県福島市飯坂町湯野湯ノ上10-3
電話番号:024-542-4241
写真:かのえ かな
地図を見る飯坂温泉を訪ねたら、ご当地グルメも堪能しましょう。こちらの「ピュアオレンジケーキ」は、皇室も召し上がったお菓子として有名。素朴な甘みとしっとりとした生地が絶品で、お土産としても人気があります。
購入できる澤田屋というお菓子屋は、飯坂温泉の温泉街に点在していますよ。
写真:かのえ かな
地図を見る温泉地と言えば温泉卵も外せませんよね。飯坂温泉は日本で初めてラジウムの存在が温泉の成分から見つかった場所として有名で、温泉卵は「ラジウム玉子」という名前で親しまれています。
ラジウム玉子は濃厚な味わいが特徴で、温泉街には販売店が点在しています。お店ごとに味が異なるので、食べ比べしてみると良いですよ。このほか円盤餃子の「いいざか餃子」もおすすめです。
写真:かのえ かな
地図を見る飯坂電車の美術館図書館前駅そばには、『となりのトトロ』の名曲・さんぽの舞台となった信夫山があります。駅から徒歩約5分で、さんぽの舞台となったハイキングコースに入ることができますよ。
写真:かのえ かな
地図を見る信夫山のハイキングコースはいろんなタイプがありますが、駅から歩くなら美術館の裏側から入山し、第一展望台まで歩くコースがおすすめ。
緩やかな坂道を緑のトンネルをくぐりながら歩くと、そこはまさに「さんぽ」の世界!2km以上歩くことになるので、動きやすい服装で出かけましょう。第一展望台からは阿武隈川や弁天山などがよく見えます。
写真:かのえ かな
地図を見る帰りは別ルートを歩き、信夫山天満宮や信夫山公園を訪ねると、楽しみが倍増するのでおすすめです。
写真:かのえ かな
地図を見る飯坂電車の沿線には、鉄道ファン必見のおもしろスポットもたくさんあります。まずはこちらの曽根田駅。昭和17年開業のレトロ駅舎が今なお活躍しています。
木枠の窓や高い天井の待合室といった、古き良き駅舎ならではの魅力を堪能しましょう。
写真:かのえ かな
地図を見る桜水駅は車両基地・検修施設を併設しているので、ホームから車両がよく見えます。かつて線路を走っていた7000系の車両は、こちらの車両基地で待機中。リサイクルされる日を待っています。また駅窓口では、飯坂電車グッズが販売中です。
もうひとつ、桜水駅でおすすめしたいのが「1000系・7000系 W運転体験会」というイベント!
W運転体験会とは車庫内の線路を使った体験運転会で、こちらなんと本物の電車を動かすことができます。飯坂電車に触れて鉄道の魅力を体感すれば、より一層、素敵な旅の思い出が作れそうですね。
W運転体験会は毎月第3土曜日、または第3日曜日に開催されています。ぜひ遊びに行く際は、公式サイトからスケジュール等をチェックしましょう。なお、参加資格は中学生以上となりますのでご注意ください。
写真:かのえ かな
地図を見る平野駅は駅前に珍しい光景が。線路をよ〜く見ると、小さな踏切がたくさん並んでいるのです!
こちら、線路沿いにある民家などのために作られたマイ踏切。全部で20近くあります。遮断機のない小さな踏切がたくさん並ぶ風景は、全国的に見ても珍しいので必見です。
見どころが多い飯坂電車。旅程を立てる際は、メインとなる飯坂温泉と信夫山にどのくらい滞在するかを先に決めておくのがおすすめです。
飯坂温泉の滞在時間の増やせば公共浴場めぐりができますし、信夫山ハイキングの時間を増やせば第二展望台まで目指せます。さらに鉄道スポットや季節ごとの名所もチェックしておきたいですね。
1日フリーきっぷでお得になる協賛店は、沿線の各駅にあります。協賛店の詳細については、記事の終わりにある関連MEMOをご覧ください。
2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/1/17更新)
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