剣山や祖谷渓!徳島の秘境を満喫!1泊2日モデルコース

剣山や祖谷渓!徳島の秘境を満喫!1泊2日モデルコース

更新日:2020/04/25 11:53

土庄 雄平のプロフィール写真 土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー
徳島と言えば、どんなイメージでしょうか?鳴門金時、徳島ラーメン!?など食や、もしくは鳴門海峡など海のイメージが強いかもしれません。しかしながら、実は、日本の三大秘境に選ばれている程、山深く自然が美しいのが徳島県。そんな徳島の別の顔を、1泊2日のプランで紹介します。紅葉の絶景スポットや温泉、山の幸や遊覧船など、魅力が満載です。

1日目午前:四国第二の峰「剣山」へ絶景登山

1日目午前:四国第二の峰「剣山」へ絶景登山

写真:土庄 雄平

四国へのアクセスへは、主に神戸〜高松(ジャンボフェリー)か和歌山〜徳島(南海フェリー)など船が一般的。両方とも遅い便や深夜便もあるので便利です。あとは岡山から瀬戸大橋を経由して電車で坂出まで来る方法もあります。どのルートでも、今回の旅程を組むことができるので大丈夫です。

さて、現地での移動はレンタカーを使いましょう!このプランは、人里離れた秘境へ行くので、車以外は正直厳しいところ。レンタカー屋さんが空く8時頃に借りたらいざ出発!

1日目午前:四国第二の峰「剣山」へ絶景登山

写真:土庄 雄平

地図を見る

まずは下道を走り続けて、四国第二の名峰・百名山の「剣山」を目指します。「最初から山とは、ちょっとハードルが…」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、心配は要りません!なぜなら、剣山の登山口の見ノ越からリフトが出ていて、実質標高1750mまでワープできるので、実質登山するのは標高200m弱。これは東京タワーの半分ほどです。

リフトからは四国中央部を貫く美しい峰々のパノラマが広がります。快適な空中散歩を楽しんだら、ちょっとだけ気合を入れて登りましょう!なお標高が高くなるので、気温変化も鑑みて上着を持っていくとベストです。

1日目午前:四国第二の峰「剣山」へ絶景登山

写真:土庄 雄平

地図を見る

とはいえ、さすが西日本で2番目の高さを誇る「剣山」!登りきれば圧倒的に美しい山上の世界が待っています。山頂は森林限界の高度に達し、一面を覆うミヤマクマザサの植生。山頂からは、四国の秘境を俯瞰する360度の絶景が広がり、特に「次郎岌(じろうぎゅう)」へと続いていく稜線のパノラマは、実に見事で雄大です。登り切ったものにしか見られない圧倒的な山の世界を堪能しましょう。

<剣山の基本情報>
住所:徳島県三好市東祖谷菅生
電話番号:0883-67-5277(剣山登山リフト)
アクセス:高松市街・徳島市街から車で2時間〜2時間半

1日目午後:紅葉に包まれる「奥祖谷二重かずら橋」へ行こう

1日目午後:紅葉に包まれる「奥祖谷二重かずら橋」へ行こう

写真:土庄 雄平

地図を見る

山を下りれば昼過ぎになるので、お弁当を持っていき山で食べるのがベストです。そうすれば効率よく次にスポットへ進むことができます。ここでぜひ訪れてほしいのが「奥祖谷二重かずら橋」。位置的には、先程の剣山とこれから行く秘境・祖谷渓の中間にあるので立ち寄りやすく、特に秋になると紅葉が美しいのでオススメです。

1日目午後:紅葉に包まれる「奥祖谷二重かずら橋」へ行こう

写真:土庄 雄平

地図を見る

特に「かずら」という素材ならではの秘境感を漂わせる雰囲気が、紅葉とよくマッチングして唯一無二の絶景を見せてくれます。趣深くも、どこか寂しげな雰囲気が、源平の戦いに敗れてこの地で隠れ暮らした平家の境遇と重ねてしまいますね。歴史と自然が育む徳島を代表するスポットと言えるでしょう。

周囲をゆっくり歩いても30分ほど!祖谷渓の中でも立ち寄りマストなスポットですので、ドライブしながら見逃さないように注意して下さいね。

<奥祖谷二重かずら橋の基本情報>
住所:徳島県三好市東祖谷菅生620
電話番号:0120-404-344
アクセス:剣山・見ノ越(リフト乗り場)から車で30分

1日目夜:「秘境の湯」でグルメ堪能&ライトアップを楽しもう!

1日目夜:「秘境の湯」でグルメ堪能&ライトアップを楽しもう!

写真:土庄 雄平

地図を見る

祖谷渓温泉とは、その名の通り、剣山西麓に展開する秘境「祖谷渓」からコツコツと湧き出ている温泉を指します。この周囲は、徳島随一の温泉郷として多くの旅館やホテルが軒を連ねており、私がお勧めするのは「ホテル秘境の湯」です。

まずは祖谷の山の幸をふんだんに使った懐石料理が素晴らしく、特に阿波ポークの鍋と祖谷の手打ち蕎麦は絶品!また、食前酒のやまももワインは一度飲むと忘れられない美味しさです。

1日目夜:「秘境の湯」でグルメ堪能&ライトアップを楽しもう!

写真:土庄 雄平

地図を見る

オプショナルで追加したいのが「徳島の地酒飲み比べ」。最高の料理に合う最高のお酒を探しながら味覚を堪能する時間は楽しいもの!またグラスも色とりどりで写真映えするところもポイントが高いですね。

1日目夜:「秘境の湯」でグルメ堪能&ライトアップを楽しもう!

写真:土庄 雄平

地図を見る

そして「ホテル秘境の湯」をお勧めする最大の理由が、食事後、ホテルのバスで案内して頂けるかずら橋ライトアップツアーです。
※先程紹介した橋とはまた別のかずら橋になります。

日中の渓谷のせせらぎの中で見る橋も良いですが、夜闇に紅葉とともに浮かび上がる風景はとても美しく、幻想的でプレミアム!!天気が良ければスターウォッチングにも併せて連れて行って貰えるので、秘境の夜を思いっきり堪能できますよ。ホテルへ帰った後は、冷えた身体を温めてくれる最高のお湯が待っています。

<祖谷渓温泉 ホテル秘境の湯の基本情報>
住所:徳島県三好市西祖谷山村尾井ノ内401
電話番号:0883-87-2300
アクセス:奥祖谷二重かずら橋から車で1時間

2日目午前:紅葉の大絶景!秘境トレードマークの小便小僧へ

2日目午前:紅葉の大絶景!秘境トレードマークの小便小僧へ

写真:土庄 雄平

地図を見る

祖谷渓のトレードマークといえば、小便小僧です。なんでも切り立った崖の上で、怖がることなく平然と用を足す子供を讃えて作られた像なのだとか…!時間帯としては、ひと気が少なく、朝日が山の渓谷を照らし始める午前中がベスト。駐車場が無い点にも要注意!祖谷渓で宿泊した翌日の朝に行くのがオススメです。

<祖谷渓の小便小僧の基本情報>
住所:徳島県三好市池田町松尾松本
電話番号:0120-404-344
アクセス:祖谷渓温泉街から車で10分

2日目午前:紅葉の大絶景!秘境トレードマークの小便小僧へ

写真:土庄 雄平

地図を見る

なお小便小僧付近では、天気と紅葉がジャストタイミングになれば、祖谷渓で一番スケール感のある絶景を堪能することができます。なんとV字型に切り取られた渓谷に覆って色づき、そこに流れるエメラルドグリーンの川と相まって、まるで絵画のような美しい景観が広がるのです。思わず深呼吸と背伸びをしたくなる大自然の癒しが醍醐味!

2日目午前:紅葉の大絶景!秘境トレードマークの小便小僧へ

写真:土庄 雄平

地図を見る

また時間があれば、前日の夜に行った「祖谷のかずら橋」に再び行ってみるのも良いでしょう。鮮やかに色づいて広がる木々の間を、かずら橋が繋ぐように伸び、足元は透き通る川がよく見えてスリル抜群!夜の幻想的な雰囲気とは、また異なる趣がありますよ。

<祖谷のかずら橋の基本情報>
住所:徳島県三好市西祖谷山村善徳162-2
電話番号:0120-404-344
アクセス:祖谷渓温泉街から車で5分

2日目昼:断崖絶壁の渓谷!大歩危小歩危の遊覧船を楽しもう

2日目昼:断崖絶壁の渓谷!大歩危小歩危の遊覧船を楽しもう

写真:土庄 雄平

地図を見る

二日目の午後、最後まで秘境巡りは続いていきます!目的地は、四国山地を貫く吉野川に育まれた大渓谷「大歩危小歩危」です。その名の通り歩くのが危険なほど、断崖絶壁が川の両側に展開しており、日本でも稀有な景観をなしています。大歩危峡「まんなか」というレストランから遊覧船が出ており、それに乗って大自然が織りなす岩壁の彫刻を見ながらクルージングが楽しめるのでオススメです。

<大歩危峡観光遊覧船の基本情報>
住所:徳島県三好市山城町西宇1520 国道32号線
電話番号:0883-84-1211
アクセス:祖谷渓温泉街から車で30分

2日目昼:断崖絶壁の渓谷!大歩危小歩危の遊覧船を楽しもう

写真:土庄 雄平

地図を見る

船に乗って遊びつくしたらレストランで食事を頂きましょう!実は、この一帯は妖怪伝説が残る妖怪郷。レストランにも妖怪をモチーフとしたメニューがあります。付いてくるのは、何とも独創的なイラストの「妖怪茶」。怪しさ満点ですが、一度試しと思って食べてみてはどうでしょう…?笑

<レストラン大歩危峡まんなかの基本情報>
住所:徳島県三好市山城町西宇1520
電話番号:0883-84-1211
アクセス:祖谷渓温泉街から車で30分
※年中無休、9:00〜17:00の通し営業

秘境こそ徳島の顔

あまり山のイメージがないように思われる徳島県ですが、実は全国屈指の大自然と秘境が根付く場所。そこには息を呑むような絶景や、舌を唸らせる料理、そして心も体もポカポカにしてくれる秘湯など素晴らしい魅力が数々待っています!四国へ行く際には、ぜひ徳島!そして大歩危・祖谷・剣山のエリアを訪れてみて下さい。きっと心洗われる雄大な自然をめぐる大冒険になることでしょう!

2019年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/11/04−2017/11/05 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -