ウィーンの誇り!世界遺産「シェーンブルン宮殿」奥には広大な庭園が

ウィーンの誇り!世界遺産「シェーンブルン宮殿」奥には広大な庭園が

更新日:2019/01/29 16:25

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
ウィーン南西部にあるシェーンブルン宮殿は、ハプスブルク王朝の歴代君主が、主に夏の離宮として使用してきた、ウィーンで最多の観光客が訪れる観光スポットです。

もとは水車小屋があった土地で、皇帝レオポルト1世によるベルサイユ宮殿をしのぐ宮殿づくりが始まり、女帝マリア・テレジアの大改築によって現在の姿となった宮殿です。宮殿内には豪華な部屋がずらり。奥には素晴らしい広大な庭園が広がっています。

世界遺産のシェーンブルン宮殿

世界遺産のシェーンブルン宮殿

写真:Hiroko Oji

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オーストリアの首都ウィーンは、ハプスブルク家の繁栄の下で発展し、音楽の都・芸術の都として人気のある大観光地。大きな街ですが、数ある見所は旧市街を囲む環状道路であるリンクを中心に比較的近くに集まっています。そのウィーンの南西部にあるのがシェーンブルン宮殿です。

ウィーンが誇る世界遺産のこの宮殿は、ベルサイユ宮殿をしのぐ宮殿づくりを目指した皇帝レオポルト1世の時代に始まり、後の女帝マリア・テレジアによって大改築され、今の姿になりました。

世界遺産のシェーンブルン宮殿

写真:Hiroko Oji

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金色の鷲の像をいただく2本の柱の間をくぐり、敷地内に入って左手にあるのがチケット売り場のある建物。中にはチケットを求める長蛇の列ができていても、ウィーンパス(※)があれば並ばずに手前の窓口でチケットを渡してくれます。

※ 主要観光スポットに有効の1・2・3・6日間用のパス。美術館や博物館だけでなく、観光バス「ホップオン・ホップオフ」やプラーターの大観覧車にも利用可。各スポットのチケット売り場の長蛇の列に並ばずに入場でき、時間とお金の節約ができます。

世界遺産のシェーンブルン宮殿

写真:Hiroko Oji

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広い中庭を通り、正面建物の左手にある入り口から入館します。

宮殿内部には1441室あり、そのうち見学できるのは2階部分の40室のみ。豪華な装飾や調度品で埋め尽くされた皇帝や家族の部屋や広間が続きます。特に目を惹くのは、鏡の間・漆の間・大ギャラリー・豪奢の間・ローザの間など。うっとりするばかりのお部屋ばかりですが、残念ながら宮殿内は一切撮影禁止です。

広大な庭園の中央にはネプチューンの泉

広大な庭園の中央にはネプチューンの泉

写真:Hiroko Oji

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宮殿奥に広がるのは、総面積が約1.7平方キロメートルの広大な敷地の庭園。夏には緑が溢れ、色とりどりのお花が咲き誇り、幾何学模様に綺麗に手入れされた花壇風景が楽しめます。

広大な庭園の中央にはネプチューンの泉

写真:Hiroko Oji

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庭園中央にあるのがネプチューンの泉。ギリシア神話の海神ネプチューンに祈る女神テティスを中心にした迫力ある彫像が大噴水の中央に建っているのです。

広大な庭園の中央にはネプチューンの泉

写真:Hiroko Oji

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この像の背後に回ってみると、夏なら水幕を通して、冬なら柵越しに宮殿と美しい庭園が眺められます。

広大な庭園内には、世界最古の歴史を誇る動物園、ヨーロッパ大陸で最大の温室、1999年から公開されている日本庭園、迷路庭園、ローマ風廃墟など、時間があればゆっくり見て回りたいスポットが点在しています。

グロリエッテのカフェで寛ぐひと時

グロリエッテのカフェで寛ぐひと時

写真:Hiroko Oji

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庭園の奥にある小高い丘の上には、1775年建造のグロリエッテという建物があります。

グロリエッテは軍事的記念碑として建てられ、左右の入り口階段付近にはこれも迫力ある彫像が君臨しています。現在、屋上は有料のエレベーターで昇れる展望テラス(夏期のみでウィーンパス有効)、中央内部はカフェとなっています。

グロリエッテのカフェで寛ぐひと時

写真:Hiroko Oji

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グロリエッテのカフェ内にも豪華な装飾が溢れ優雅に寛げます。

グロリエッテのカフェで寛ぐひと時

写真:Hiroko Oji

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宮殿からグロリエッテまで、20分ほど歩いて丘の上まで坂を上ってくるためここで一息入れるにはちょうど良いかもしれません。庭園と宮殿を一望するロケーションのカフェで、彩りも鮮やかなスイーツや飲み物で元気を取り戻してくださいね。

豪華な馬車がズラリ!馬車博物館もお忘れなく

豪華な馬車がズラリ!馬車博物館もお忘れなく

写真:Hiroko Oji

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馬車博物館は、宮殿の本殿を背にして左手奥にある建物内にあります。この博物館には、冬の屋内馬場だった建物を利用して、皇帝ファミリーが普段から利用していたものも含めて、たくさんの馬車が展示されています。

豪華な馬車がズラリ!馬車博物館もお忘れなく

写真:Hiroko Oji

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世界最大級といわれる馬車のコレクションには目を瞠るものばかり。エリザーベト(※)がハンガリーでの戴冠式パレードで使った黄金のインペリアルワーゲンという馬車をはじめ、金色に輝く皇帝の豪華な馬車やエリザーベトの婚礼馬車や葬儀馬車を含み、どの馬車も華麗な装飾が施されています。

※ オーストリア・ハンガリー帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇后で、「シシィ」という愛称で知られています。

豪華な馬車がズラリ!馬車博物館もお忘れなく

写真:Hiroko Oji

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館内では馬車だけでなく、エリザーベトが1854年の婚礼で身に着けていた上品なマント、婚礼や葬儀などで使用した衣装、御者の衣装なども含めて展示されています。本宮殿内では撮影できませんが、こちらではノーフラッシュなら撮影可能です。

シェーンブルン宮殿の基本情報

住所:Schonbrunner Schlos strabe 47, 1130 Wien
電話番号:+43-1-81113239
開館時間:8:00〜17:00

2019年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2001/08/29−2018/12/13 訪問

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