写真:美里 茉奈
地図を見る知恩院と言えば、国宝「三門」。24メートルの日本最大級の高さを誇る木造建造物である三門の前には多くの桜が植えられています。スケールの大きな建造物をバックに咲く桜を照らし出すライトアップは非常に絵になりますよ。知恩院に行ったらぜひ押さえておきたい撮影スポットですね。
写真:美里 茉奈
地図を見る知恩院の境内にはそこかしこに桜が植えられており、決して多くはありませんが、春の訪れを感じることができます。また、敷地がとても広いので、混雑を感じないで散策することができるのも魅力です。桜の夜のライトアップは、華やかに見せつつも決して派手にならないように、厳選された場所の桜をピンクとシャンパンゴールドでライトアップ。背景の暗さも相まって、夜の闇に桜が浮きあがって見えます。ピンク色の照明は色味を2種類使っており、桜の存在感をより際立たせ、花を最も美しく見せるように計算されたものです。
写真:美里 茉奈
地図を見るライトアップの拝観入口である、女坂方面を登ったところから見える三門。三門と男坂には桜の時期ならではの仕掛けがありますので、後ほどご紹介しますね。それでは、拝観順路に従って、まさに今を盛りと咲く枝垂れ桜が見事な友禅苑のライトアップから巡っていきましょう。
写真:美里 茉奈
地図を見る友禅染の始祖宮崎友禅生誕300年を記念して造られた友禅苑は、四季折々の美しさを味わえる名園。昼間の拝観では知恩院の中では有料の友禅苑ですが、夜間拝観ではライトアップのコースに組み込まれています。友禅苑には枝垂れ桜が咲いており、非常に趣のある日本庭園と枝垂れ桜の取り合わせをこの時期には見ることができます。写真はまだ明るい時間帯の友禅苑。これはこれで美しいのですが、ライトアップの美しさは暗くなってからなので、夜の7時ごろがおすすめです。
写真:美里 茉奈
地図を見る暗くなるとこのように変貌。秋のライトアップ時とはまた異なる、桜を引き立たせるライトアップがまさに今を見ごろと咲く枝垂れ桜を浮かび上がらせています。ライトアップの期間は4月7日までですが、この枝垂れ桜をご覧になりたい方は、前半の日程がおすすめです。
写真:美里 茉奈
地図を見るそばを歩くと眼前に枝垂れ桜を見ることができます。三門を背景にした枝垂れ桜は、1年でこの季節だけの景観ですよ。
写真:美里 茉奈
地図を見る都合をつけても後半の日程にしか行けないという方もご安心。隣にはこれから咲く枝垂れ桜がもう1本。そして境内のソメイヨシノはこれから満開を迎えますので、後半日程でも十分楽しめます。全国各地で予想が早まったり遅れたりと気をもんだ開花予想でしたが、今年の知恩院のライトアップ日程はまさにぴったりの時期になりました。御仏に感謝です。
写真:美里 茉奈
地図を見る鯉が悠々と泳ぐ池の周りのライトアップ。こちらは電球色にこだわり、とてもシンプルなライトアップになっています。照明技術では、なんと1700万弱もの色を使うことができるのですが、あえてその中から選び抜かれた数色のみを用いています。限られた色彩で効果的にスポットを照らすことで、夜の闇とライトアップされた対象との対比を際立たせるように考えられているのです。
写真:美里 茉奈
地図を見る伝統と格式を重んじる知恩院では、イマドキの煌々と照らし出すライトアップをしていません。春のメインである桜のライトアップを引き立たせるように、あえて暗いところを作り、簡素にも見える明かりの対比を作っています。温かみのある電球の色を大事に使って、要所要所に明かりを灯すという、引き算の見せ方といえますね。
写真:美里 茉奈
地図を見る友禅苑を出ると、女坂のライトアップです。石段のシャンパンゴールドと、ソメイヨシノを照らす明かりの対比が楽しめます。
女坂の石段を登った先には阿弥陀堂と現在大修理中の御影堂が照らされています。御影堂はフェンスの囲いも取れてスッキリした姿に。中に入ることができる来年が待ち遠しいですね。阿弥陀堂では、昨年秋のライトアップでも好評だった「聞いてみよう!お坊さんのはなし」を開催。気軽に法話と木魚念仏体験が楽しめます。詳しい内容は、関連メモの「春のライトアップ2019特設ページ」をご覧くださいね。
写真:美里 茉奈
地図を見る次に男坂です。三門の正面からこの明かりを遠目に見て「なんだろう?」と思われた方もいたのではないでしょうか。石段を照らす明かりと、両側のソメイヨシノを照らす明かり、そして、石段では可愛らしい桜模様がゆるやかと踊っています。男坂にも上ることはできませんので、全体像を見て楽しみましょう。
石段を彩る桜は、あえて桜の開花時期のみだけにライトアップ期間を絞ったからこそ映えるデザイン。この桜には、プロジェクションマッピングではなく、プロジェクションロゴライトという、静止画を動かす技法が使われています。
写真:美里 茉奈
地図を見る男坂方面から見た三門です。昨年の秋のライトアップに引き続き、柱もライトアップされました。両側の柱には「初桜 おりしも今日は よき日なり」という松尾場所の有名な俳句が。松尾芭蕉が45歳の元禄元年に、郷里の伊賀上野の薬師寺にて行われた句会で、境内に咲き始めた桜を詠んだものです。もう1本の桜の照明とペアになっています。右側の柱にも同様の組み合わせがありますよ。
写真:美里 茉奈
地図を見る今回のライトアップでは、三門の上には登ることはできませんが、三門をくぐったところから桜の石段を見おろす構図での景色も素晴らしいです。
そして、2018年秋のライトアップに引き続き、2019年春のライトアップでも限定の特別御朱印が。御朱印帳に挟むタイプの紙での提供になりますが、桜を思わせる桜色の線が入った和紙に書かれた「阿弥陀如来」。そして右上の「夜間特別拝観」の文字は春を思わせる鶯色の限定色です。ぜひ手に入れてくださいね。
800年以上の歴史を持つ知恩院。2019年の桜はちょうど今が見ごろ!さあ、これを読んだら、桜がこれから満開を迎える京都・知恩院にぜひ出かけてみませんか。
開催日:2019年3月29日(金) 〜 4月7日(日)
時間:17:45〜21:30(受付終了21:00)
料金:大人500円、小・中学生300円
住所:京都府京都市東山区林下町400
電話番号:075-541-5142
アクセス:地下鉄東西線「東山」駅 徒歩8分もしくは市バス206系統「知恩院前」下車
2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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