倉敷観光の王道「美観地区」。倉敷川沿いに白壁の蔵屋敷や文化施設、カフェやショップが並ぶ一画は、今や世界中の人々が集まる人気のスポット。まずはここは外せませんよね。
その美観地区のシンボルが「大原美術館」。ここは倉敷の発展に大きく貢献した実業家、大原孫三郎によって創立された日本初の私立西洋美術館で、ギリシャ神殿のような重厚な建物の中にはエル・グレコ『受胎告知』やモネの『睡蓮』など、数多くの名画が所蔵されています。
近くには蔵の町、倉敷を象徴するような土蔵作りの「倉敷考古館」、同じく江戸時代の米倉を改装し古今東西の民芸品約600点を展示する「倉敷民藝館」があり、共に定番観光スポットとなっています。
<大原美術館の基本情報>
住所:岡山県倉敷市中央1-1-15
電話番号:086‐422‐0005
開館時間:9:00〜17:00
アクセス:倉敷駅より徒歩約15分
かつて近隣物資の運送ルートとして川船が行き交った倉敷川。美観地区の情緒ある町並みを眺めながら、倉敷川をのんびりと進む20分の船旅「くらしき川舟流し」もおすすめです。
日中は30分おきに運航していますが、1艘の定員は6名で予約はできませんので、週末などは早めにチケットをお買い求めください。
<くらしき川舟流しの基本情報>
住所:岡山県倉敷市阿知2-23-18
電話番号:086-422-0542
出発時刻:9:30〜最終便17:00
定休日:3月〜11月/第2月曜、12月〜2月/土・日・祝のみ運航
写真:風祭 哲哉
地図を見る美観地区のもうひとつのシンボルが「倉敷アイビースクエア」。ここは倉敷紡績所(現クラボウ)発祥工場が再開発された複合観光施設で、蔦に覆われたレンガづくりのホテルや倉紡記念館などがあります。
美観地区にはこのほか少女漫画界の巨匠「いがらしゆみこ美術館」、郷土の英雄「星野仙一記念館」、「桃太郎のからくり博物館 」などユニークな文化施設が多いのも特徴です。
写真:風祭 哲哉
地図を見る倉敷川沿いの道から少し奥まった場所にあるのが本町通り、東町通りといった古い町並み。国産帆布の日本一の産地である「倉敷帆布」などのショッピングも楽しい通りです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る1日目の夕方は水島臨海鉄道に乗って倉敷の穴場へと足を延ばしてみませんか?
倉敷市駅から水島地区までの約10キロを結ぶ水島臨海鉄道は、昔懐かしい旧国鉄型車両が走るほか、運転席横からの眺めが楽しい路線。沿線の栄駅から常盤駅にかけては昔ながらの商店街や飲み屋街が残り、昭和レトロな町並みめぐりが楽しめます。
提供元:岡山観光Web
https://www.okayama-kanko.jp/水島臨海鉄道の終点は日本有数のコンビナートでもある水島工業地帯。夜は美しい工場夜景が楽しめますが、鉄道沿線から徒歩圏内には夜景スポットが少ないため、レンタカーを借りるほうがいいかもしれません。
倉敷での宿泊は大きく2パターン。美観地区や倉敷駅前など市内での宿泊は夜、外出したい方におすすめ。一方、ホテルでゆったり過ごしたい方や鷲羽山から水島の工場夜景を観賞したい方は児島地区のリゾートホテル宿泊がおすすめです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る倉敷の中心部から約20キロ、児島エリアは国産デニムの聖地として大人気の場所。瀬戸内の絶景が楽しめる町でもあるこの児島を、2日目はじっくり巡りましょう。
児島ジーンズストリートはレトロな商店街のいたるところにジーンズが飾られ、デニムショップが並んでいます。児島が世界に誇る「桃太郎ジーンズ」や古民家をリノベーションした「JAPAN BLUE JEANS」など、ここはジーニスト憧れの場所です。
ベティスミス ジーンズミュージアム&ヴィレッジは、日本で初めてのジーンズの博物館見学やアウトレットでのショッピング、ジーンズ作り体験などが楽しめる、まさにジーンズづくしの観光施設。ジーンズ好きであれば、こちらもぜひ立ち寄りたいスポットです。
<ベティスミス ジーンズミュージアム&ヴィレッジの基本情報>
住所:岡山県倉敷市児島下の町5丁目2番70号
電話番号:086-473-4460
営業時間:9:00〜18:00
写真:風祭 哲哉
地図を見る倉敷に海のイメージはありませんが、実は児島に来れば瀬戸内の絶景やグルメが楽しめます。
鷲羽山は児島市街のすぐ南にある標高133mの小さな山ですが、山頂や展望台からの眺めは圧巻。瀬戸内海に点在する島々と雄大な瀬戸大橋、そして対岸の四国の町並みまで存分に楽しむことができます。
写真:風祭 哲哉
地図を見る「風待ち潮待ちの港」として、江戸時代には北前船の寄港地として栄えたのが下津井の港。現在でも明治の回船問屋を復元した資料館「むかし下津井回船問屋」をはじめ当時をしのばせる古い町並みが残っていて、ぶらぶら散策も楽しいところ。
かつてここを走っていたローカル線、下津井電鉄の線路跡が「風の道」という自転車道として整備されているため、児島駅から自転車を借りてサイクリングするのもおすすめです。旧下津井駅跡にはホームや車両基地、当時の電車も保存されていますよ。
提供元:岡山観光Web
https://www.okayama-kanko.jp/潮流の早い下津井沖でとれる「下津井たこ」は絶品グルメとして有名なので、ランチはぜひたこ料理を。本格的なタコのフルコースを味わうなら下津井町並み保存地区にある「元祖たこ料理 保乃家」、手軽にタコ飯を楽しむなら鷲羽山第2展望台前の「鷲羽山レストハウス」、そのどちらも楽しめるのが下津井港前の「下津井亭」です。
新倉敷駅から南へ3キロ、玉島地区はかつて千石船で栄えた港町。玉島には当時の繁栄をしのばせる商家が並ぶ新町筋の町並み保存地区や西爽亭と呼ばれる旧柚木家住宅など、伝統的な建物が数多く残っています。
写真:風祭 哲哉
地図を見るまた、玉島は昭和レトロな商店街が残る町。昔ながらのアーケード商店街や大正、昭和初期の建物や看板が多く残っており、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」のロケ地としても有名です。ディープな散策なら一番古くて長いアーケードが続く「通町商店街」がおすすめですよ。
玉島にはさらにディープな一画も。
玉島の市街地から運河沿いに南へ1キロ、旧天満町のあたりはかつて遊郭街があった場所。先が見通せないような曲がりくねった道のところどころに妓楼であったと思われる建物が並んでいます。
丸窓に透かし彫りの入った手摺、軒下の電灯。昔ながらの風格を残した貴重な伝統的建造物群ですが、現在は静かな住宅地となっていますので、マナーを守ってご訪問ください。
倉敷美観地区の観光だけなら1日あれば主要なスポットはめぐってしまいますよね。倉敷に泊まってはみたものの、さて明日はどうしよう、とならないためにご覧いただきたいのがこの倉敷観光モデルコース。
女子旅から絶景たび、町歩きからディープなスポットめぐりまで、実に懐深いのが倉敷の本当の姿。ぜひみなさまのお好みをチョイスしたり、さらに味付けしたりしながら倉敷の旅を楽しんでくださいね!
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2023/12/11更新)
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