国内最大のホップの産地・岩手「遠野」で出来立てビールを楽しむ旅

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国内最大のホップの産地・岩手「遠野」で出来立てビールを楽しむ旅

国内最大のホップの産地・岩手「遠野」で出来立てビールを楽しむ旅

更新日:2019/02/07 12:38

大友 浩平のプロフィール写真 大友 浩平 東北案内人

ビールに欠かせない原料の一つであるホップ。その国内最大の産地が岩手県遠野市です。「民話の里」として知られる遠野は今、「ビールの里」としても注目されています。今回は、その遠野でのビールの楽しみ方を紹介します。

遠野産ホップを使ったビールは大人気

遠野産ホップを使ったビールは大人気

写真:大友 浩平

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ホップはアサ科のつる性の多年草植物で、ビールに特有の苦みと香りを与え、泡持ちをよくし、雑菌の繁殖を抑えて保存性を高める働きがあります。市販のビールに使われているホップはほとんどが海外産ですが、国産のホップも流通しています。ただ、その割合は、業界一国産ホップを使用しているキリンビールでも全体の一割程度とのことで、国産ホップはとても貴重な存在と言えます。

この国産ホップの産地ですが、その約96%は東北産です。中でも最大の栽培面積を誇るのが、柳田邦男の「遠野物語」などで知られる遠野市です。遠野市では、1963年以来、半世紀以上に亘ってホップ栽培が続けられてきました。
しかし、最近では栽培農家の高齢化と後継者不足のために年々栽培面積が減少しており、現在では最盛期の4分の1ほどの面積に留まっています。

遠野のホップは品質が良く、華やかな香りが特徴です。毎年秋にキリンビールが「とれたてホップ一番搾り」としてその年取れた遠野産ホップを100%使用したビールを限定販売していますが、人気があっていつもあっという間になくなってしまいます。

この大切な遠野産ホップを守り、育てていこうということで、遠野市では「ホップの里からビールの里へ」を合言葉に「ビールの里構想」を立ち上げ、ホップを活かしたまちづくりが進められています。

ビールがメインテーマの多彩なイベント企画

ビールがメインテーマの多彩なイベント企画

写真:大友 浩平

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これまで遠野は「民話の里」として有名で、実際市内には「遠野物語」に登場するスポットなどが点在していますが、今の遠野はそれだけに留まらない魅力がある地域となってきています。

毎年ホップの収穫時期である8月下旬に開催される「遠野ホップ収穫祭」。会場には、遠野の名物料理と遠野産ホップを使ったビールが並び、地元市民やビール好きの観光客が一堂に会して、その年のホップの収穫を祝います。ホップが採れる遠野ならではの「ホップ体感コーナー」もあり、生のホップに触れ、香りを楽しむことができます。

<遠野ホップ収穫祭の基本情報>
問合せ先:遠野ホップ収穫祭実行委員会(遠野市役所内)
電話番号:0198-62-2111

ビールがメインテーマの多彩なイベント企画

写真:大友 浩平

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毎年10月にはその年収穫した遠野産ホップを使用したビールの解禁を祝うイベント「フレッシュホップフェスト in 遠野」が開催されます。その年収穫したばかりのホップを、しかも通常のように乾燥させずに生のまま使って、東北のクラフトビール各社が醸造した出来立てのビールが楽しめる、ビール好きには垂涎のイベントです。

「遠野ビアツーリズム」も行われています。ホップ畑で陽の光を浴びて5メートルにまで伸びたホップを見ながらビールを飲む企画や、ホップの収穫を実際に体験できる企画など、体験型のイベントが季節に応じて企画されています。夏休みには「遠野ホップ畑生きもの観察会」も行われています。

<フレッシュホップフェスト in 遠野の基本情報>
問合せ先:遠野市六次産業室(遠野市役所内)
電話番号:0198-62-2111

遠野産ホップを使った2つのビール醸造所

遠野産ホップを使った2つのビール醸造所

提供元:上閉伊酒造

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もちろん、ビールはイベント開催時以外にも楽しめます。ここ遠野には、地元のビール醸造所が2か所あります。
一つは、「遠野麦酒ZUMONA」を造る上閉伊酒造です。元は2019年で創業230周年を迎える老舗酒蔵ですが、地ビール醸造所としても創業20周年を迎えます。
遠野産のホップを使ったビールはどれもフレッシュで香り豊かです。工場見学も受け付けています(冬期間以外、平日のみ)。予約が必要ですが、見学料500円で3種類まで試飲無料、お土産も付きます。

<上閉伊酒造の基本情報>
住所:岩手県遠野市青笹町糠前31-19-7
電話番号:0198-62-2002
アクセス:JR青笹駅から徒歩20分

遠野産ホップを使った2つのビール醸造所

写真:大友 浩平

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直営の飲食店などはありませんが、JR柏木平駅から徒歩5分の「遠野麦酒苑」で、この「遠野麦酒ZUMONA」が樽生、瓶で飲めます。遠野名物の伝承料理が食べられる「遠野伝承園」でも瓶で飲めます。
また、毎年7月には遠野市内で「ZUMONAビールまつり」が開催されています。

<遠野麦酒苑の基本情報>
住所:岩手県遠野市宮守町下鱒沢28-125
電話番号:0198-67-2885
アクセス:JR柏木平駅から徒歩5分

<遠野伝承園の基本情報>
住所:岩手県遠野市土淵町土淵6地割5番地1
電話番号:0198-62-8655
アクセス:JR遠野駅から早地峰バスで25分、足洗川バス停下車、徒歩3分

遠野産ホップを使った2つのビール醸造所

写真:大友 浩平

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もう一つは、「遠野醸造」です。「ホップの里からビールの里へ」を具体化するために、2018年に立ち上がりました。こちらでも遠野産のホップを使ったビールが飲めます。JR遠野駅からほど近い中心部に、元酒屋だった建物を改装した「遠野醸造タップルーム」があり、常時6種類のビールが樽生で飲めますが、自社ビールだけでなく中には「遠野麦酒ZUMONA」もあったりします。
店内に醸造設備があり、ビールを飲みながら眺めることができます。土日祝日は、昼間から営業しています。

「遠野麦酒ZUMONA」も遠野醸造のビールも、JR遠野駅向かいの遠野市観光交流センターで瓶ビールをお土産に買うことができます。

<遠野醸造タップルームの基本情報>
住所:岩手県遠野市中央通り10-15
電話番号:0198-66-3990
アクセス:JR遠野駅から徒歩3分

<遠野市観光交流センターの基本情報>
住所:岩手県遠野市新穀町5-8
電話番号:0198-62-1333
アクセス:JR遠野駅から徒歩1分

遠野への移動は「SL銀河」で

遠野への移動は「SL銀河」で

写真:大友 浩平

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さて、この遠野への移動には、「SL銀河」が一押しです。JR遠野駅のあるJR釜石線を、毎年4月下旬から10月下旬に、主に土日に一往復運行しています。C58型蒸気機関車を復元し運行されており、その名の通り釜石線沿線を舞台に描かれた宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」をテーマとした装いとなっています。

遠野への移動は「SL銀河」で

写真:大友 浩平

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列車内は宮沢賢治の生きた大正から昭和の世界観で、ガス灯風の照明やステンドグラス、星座のパーテーションなどがあしらわれています。各車両ごとに宮沢賢治の世界を体感できるギャラリーがあります。1号車にはプラネタリウムまであり、列車に揺られながらオリジナルプログラムを鑑賞できます。ちなみに、SL銀河の車内でも、「遠野麦酒ZUMONA」を楽しむことができます。

魅力ある「ビールの里」へぜひどうぞ

いかがでしたでしょうか。単にビールが飲めるというだけでなく、その土地で採れたホップを使った出来立てのビールが飲めたり、ビールをテーマにしたイベントがたくさん企画されていたりというのが、「ビールの里」としての遠野の魅力と言えます。
ぜひ「SL銀河」に乗って遠野を訪れてみていただければと思います。

2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/26−2018/10/21 訪問

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