下町の路地から隅田川まで!東京都墨田区「鐘ヶ淵」で町歩き

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下町の路地から隅田川まで!東京都墨田区「鐘ヶ淵」で町歩き

下町の路地から隅田川まで!東京都墨田区「鐘ヶ淵」で町歩き

更新日:2019/02/03 18:58

沢原 馨のプロフィール写真 沢原 馨

東武スカイツリーラインで浅草から5駅、鐘ヶ淵駅を降りれば周辺は東京都墨田区の最北部。西には隅田川が近く、河岸の散策も楽しめます。隅田川はこの辺りで大きく屈曲して流れの向きを変えていて、その形状が大工道具の指矩(さしがね)を思わせるので「かねが淵」の名が生まれたとも。隅田川の河岸から路地の入り組む下町の風景まで、鐘ヶ淵周辺の散策は楽しいですよ。墨田の町へ、“鐘ヶ淵散歩”に出かけませんか?

路地が迷路のように入り組む町の散策が楽しい!

路地が迷路のように入り組む町の散策が楽しい!

写真:沢原 馨

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墨田区の北端部には墨田1丁目から5丁目まで、「墨田」の名を冠する町が広がっています。鐘ヶ淵駅は、その「墨田○丁目」の町のほぼ中心部に設けられています(駅前の交差点で墨田2丁目と3丁目、4丁目、5丁目の境が交わっています)。まさに“墨田の中の墨田”と言える場所かもしれませんね。

この辺りを、古代東海道が通っていました。9〜10世紀頃に官道に定められた街道がこの辺りを通っており、下総国と武蔵国とを結んでいたのです。鐘ヶ淵駅前に「墨田区教育委員会」による解説パネルが設けられていますから、目を通しておきましょう。

<鐘ヶ淵駅の基本情報>
住所:東京都墨田区墨田5丁目50-2
電話番号:03-3611-3750
アクセス:東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)で浅草駅から約8分

路地が迷路のように入り組む町の散策が楽しい!

写真:沢原 馨

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鐘ヶ淵駅周辺は家々が密集し、その中を細い路地が迷路のように抜けています。路地に面した家の脇に植木鉢が並べられていたり、自転車が無造作に置かれたりしている光景も下町らしさが感じられて素敵です。町歩きの好きな人なら心惹かれること間違いなし!

路地が迷路のように入り組む町の散策が楽しい!

写真:沢原 馨

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気の向くままに路地を抜けていくと、さまざまな発見があって楽しいですよ。道の角に面した商店の佇まいや、小さな町工場の古びた看板などはレトロ好きの人にもお勧めです。地元の方々と挨拶を交わしながらの町歩き、楽しいひとときです。

そんな路地歩きを楽しみながら墨田5丁目の町を通り抜けて、隅田川の河岸、駅名の由来となった鐘ヶ淵を目指しましょう。

鐘ヶ淵を訪ねよう!蕩々と流れる隅田川の景観に感動!

鐘ヶ淵を訪ねよう!蕩々と流れる隅田川の景観に感動!

写真:沢原 馨

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墨田区の最北端、綾瀬橋が旧綾瀬川を跨いで墨堤通り(都道461号)を南北に繋いでいます。その袂から隅田川の河岸に設けられた遊歩道に出ることができます。隅田川は西から流れてきて、ここで大きく流れの向きを変えて南へ向かっていきます。

ここが鐘ヶ淵。その形が大工道具の指矩(さしがね)を思わせるというので、“かねが淵”の名で呼ばれるようになったと伝えられていますが、他説には、ある寺が移転する際、ここで梵鐘が川に落ちて沈んだままになっていることが由来とも。かつては綾瀬川が合流するところで、船人にとっては難所でもあり、その意味でも有名なところだったのです。

<鐘ヶ淵の基本情報>
住所:東京都墨田区堤通2丁目地先
アクセス:東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)鐘ヶ淵駅から徒歩約20分

鐘ヶ淵を訪ねよう!蕩々と流れる隅田川の景観に感動!

写真:沢原 馨

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蕩々と流れる隅田川を眺めていると時の経つのを忘れてしまいます。対岸は荒川区南千住の町、河岸には汐入公園という公園が設けられていて、その様子がこちらからも見えています。河岸ならではの開放感に溢れた風景の中、川風に吹かれながらのんびりと過ごすひとときを楽しみましょう。ときおり、隅田川を上り下りの船が行き交います。その様子も良い風情です。

鐘ヶ淵を訪ねよう!蕩々と流れる隅田川の景観に感動!

写真:沢原 馨

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下っていく船を追って南に視線を向ければ、隅田川の上に水神大橋のアーチが架かり、その向こうには東京スカイツリーの姿が見えています。隅田川と東京スカイツリーとの組み合わせを鐘ヶ淵から眺めるという、印象的な風景です。ぜひこの風景を楽しんでくださいね。

東白鬚公園と隅田川神社を訪ねて「水神の森」に思いを馳せよう

東白鬚公園と隅田川神社を訪ねて「水神の森」に思いを馳せよう

写真:沢原 馨

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鐘ヶ淵の下流側、隅田川の河岸部に東白鬚公園という都立公園が設けられています。隅田川に沿って南北に1km以上の長さで延びる公園は非常災害時の避難場所としても機能するように造られています。この周辺はいわゆる“海抜0m地帯”、園内の地盤が周囲より高く造られているのも、この土地ならではのことですね。

公園は木々が多く植えられ、緑濃い印象です。普段は近隣に暮らす方たちの憩いの場。穏やかな空気感に満たされています。のんびりと散策を楽しむのもいいものですよ。

<東白鬚公園の基本情報>
住所:東京都墨田区堤通2丁目
アクセス:東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)鐘ヶ淵駅から徒歩約8分

東白鬚公園と隅田川神社を訪ねて「水神の森」に思いを馳せよう

写真:沢原 馨

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東白鬚公園の中央部辺り、道路を挟んで西側に隅田川神社が鎮座しています。昔は「水神宮」、「浮島宮」と呼ばれ、隅田川の鎮守として、特に水運業に携わる人々から篤い信仰を集めてきた神社です。この神社、通常の神社なら狛犬が置かれているところに、亀の像が置かれています。さすがは水神様の社ですね。

東白鬚公園と隅田川神社を訪ねて「水神の森」に思いを馳せよう

写真:沢原 馨

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隅田川神社の周囲に、かつては「水神の森」と呼ばれる樹林地が広がっていました。歌川広重が「江戸名所百景」の中の「隅田川水神の森真崎」で描いた「水神の森」です。現在の東白鬚公園の中心部も、かつては「水神の森」でした。神社の周辺を歩きながら、古い時代の風景を思い浮かべてみるのも楽しいひとときです。

鐘ヶ淵はあの企業の発祥の地、発祥の地碑を訪ねてみよう

鐘ヶ淵はあの企業の発祥の地、発祥の地碑を訪ねてみよう

写真:沢原 馨

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明治22年(1889年)、現在の墨田5丁目の一角に、英国の紡績機械を導入した紡績工場が完成しました。会社の名は「鐘淵紡績株式会社」、そうです、後の「カネボウ」ですね。鐘ヶ淵は“カネボウ発祥の地”なのです。

カネボウは繊維業を中心に、化粧品、薬品、食品などを幅広く扱う大企業でしたが、平成19年(2007年)に解散しています。解散前に分離された「カネボウ化粧品」が、今は花王の傘下となって「カネボウ」のブランド名を引き継いでいる形です。

鐘ヶ淵はあの企業の発祥の地、発祥の地碑を訪ねてみよう

写真:沢原 馨

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鐘淵紡績株式会社創業地の跡地は、現在はカネボウ化粧品や花王傘下の企業の事業所として使われていますが、その一角に「カネボウ公園」という小公園が設けられており、園内に「鐘淵紡績株式会社発祥の地碑」が建てられています。“発祥の地”というものに興味のある方なら、ぜひとも訪ねてみたいところなのではないでしょうか。

<「鐘淵紡績株式会社発祥の地碑」の基本情報>
住所:東京都墨田区墨田5丁目17
アクセス:東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)鐘ヶ淵駅から徒歩約15分

鐘ヶ淵で“自分だけの東京名所”を探そう!

鐘ヶ淵は特に“観光名所”として有名なところではありません。しかし河岸から眺める隅田川の風景や、下町風情溢れる路地の風景など、町散歩の好きな人なら充分に楽しいひとときを過ごすことができますよ。名所として知られていなくても、自分が感動できればそれが自分にとっての“名所”ですね。

何と言っても、「鐘ヶ淵」という、その名に、何だか心惹かれませんか? そんな風に感じた方は鐘ヶ淵へGO! 鐘ヶ淵に“自分だけの東京名所”を探しに行きましょう!

2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/30 訪問

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