昔ながらのポルトガルが今も残る巨石の村「モンサント村」

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昔ながらのポルトガルが今も残る巨石の村「モンサント村」

昔ながらのポルトガルが今も残る巨石の村「モンサント村」

更新日:2019/02/25 17:46

スズキ ミズエのプロフィール写真 スズキ ミズエ グラフィックデザイナー、世界の民族&お祭り愛好家、氷河と火山と洞窟の愛好家

ポルトガルと言えばリスボンやポルト、ナザレといった海側が主な観光地ですが、山側にはポルトガル本来の姿を残す村が多く残っています。「モンサント村」もそのうちの一つ。この村の特徴は巨石との共存。屋根が巨石、壁が巨石、小屋が巨石。まさしく巨石共存です!
とても不思議なこの村は“最もポルトガルらしい村”に選ばれるポルトガル人からもお墨付きの村。
まるで絵本に出てくるような巨石の村をご紹介します。

モンサント村とはどんな村?

モンサント村とはどんな村?

写真:スズキ ミズエ

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モンサント村は首都リスボンから北東276キロのほぼスペインとの国境近くの場所にあります。村がある小高い丘は昔から「聖なる山(モンサント)」と呼ばれ崇められ、今日ではそのまま村の名前になりました。

モンサント村は1938年にポルトガルらしい村を選ぶコンテストにおいて12の歴史村の中から「最もポルトガルらしい村」に選ばれるほど、昔からの風景を残した村だと言えます。

モンサント村とはどんな村?

写真:スズキ ミズエ

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モンサント村の特徴は石との共存です。石といっても小さな石を積み上げたのではなく巨石そのものです!家や村の一部に巨石が使われているのです。

モンサント村とはどんな村?

写真:スズキ ミズエ

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村のシンボルの時計塔。この塔も巨石の上に建っています。時計台の上に乗っている銀の雄鶏はこの村がコンクールで選ばれた時に贈られたものです。

<時計台の基本情報>
住所:rua da soenga em frente ao numero 14, 6060-091 Monsanto

石との共存とは?

石との共存とは?

写真:スズキ ミズエ

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村を歩くとなんとも絶妙なバランスで家と巨石が共存しているのがわかります。屋根が巨石だったり、壁の代わりに巨石を利用したり。巨石と巨石の間を小さくカットした石で埋めて家や家畜小屋などを建てています。まさしく共存です!今ではカフェやホテルとなってる家も多いので、観光客も巨石の家を体感することができます。
(写真は巨石を壁の一部に利用したホテルの一室)

石との共存とは?

写真:スズキ ミズエ

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狭い通りには巨石がゴロゴロと。まるで転がってるくるのでは?といった感覚になってしまいます。

頑丈な石と迷路のように入り組んだ地形を活かしてF1グランプリレースの会場となったこともあります。

石との共存とは?

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巨石の中は寒そうに思えますが、常に一定の温度が保たれていて、実は温かいのです。
(写真は17世紀の家。二人用で石でできたベッドや石の桶などがあります)

石の村の歴史

石の村の歴史

写真:スズキ ミズエ

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このような巨石ができたのは何千年も前に、地殻変動により隆起したマグマが冷え固まったため。このモンサントの丘自体も隆起ででき上がったものです。

旧石器時代から人が住み始め、彼らは力の象徴として巨石を信仰していました。そのため、家の一部に巨石を置くことでそのパワーが宿ると信じていました。

紀元前2世紀のローマ人の包囲では7年間耐え抜き、これを記念して毎年5月3日には十字架祭(Festa das Cruzes)という祭が行われます。祭では村の女性たちが壺いっぱいの花と伝統人形のマラフォナシュをお城の頂上から投げ入れます。包囲の間、村の女性たちがこの人形を投げて自分たちの幸せを証明したことに由来します。マラフォナシュはお土産として買うこともできます。

石の村の歴史

写真:スズキ ミズエ

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多くの通りには石でできた十字架が建てられ、村人の安全を守っています。

石の村の歴史

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中世の時代から使われていた豚小屋。花崗岩はとても硬くて丈夫なため、現在でもこうやって昔のままの姿を見ることができます。

村の演出者たち

村の演出者たち

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村を歩いているとよく出くわすのが猫!どの猫も愛嬌があって、石の風景とマッチしています。

村の演出者たち

写真:スズキ ミズエ

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壁にカモフラージュした木!隣り合わせでいると似てくるんですね。

村の演出者たち

写真:スズキ ミズエ

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ヤギの皮で作られた伝統楽器はアドゥフェ。四角い形のタンバリンです。現在でも村の祭の時には使用され、マラフォナシュ同様にお土産物として買うことができます。

お城もやっぱり石との共存

お城もやっぱり石との共存

写真:スズキ ミズエ

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村のはずれの頂上にそびえ立っているのがモンサント城。中世の時代に要塞として建てられました。今では城壁と貯水槽と礼拝堂のみが残されている状態です。

城壁も巨石を利用した作りになっていて、いかに昔の人たちがこの石と共存していたのかがわかります。

ローマ軍からの攻防にも耐え忍んだモンサント城ですが、最後は武器庫の爆発によって破壊し、廃墟となっていきました。

お城もやっぱり石との共存

写真:スズキ ミズエ

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城壁の一部にはプードルに似た巨石まで!隣に立っている人と比べるとその大きさがわかります。

お城もやっぱり石との共存

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お城の近くには伝説の石もあります。この石は「13のお椀の石板」と呼ばれ、伝説ではある貴族の女性がこの石のくぼみにスープを注ぎ、貧しい人たちにスープを分け与えたとされています。

<モンサント城の基本情報>
住所:R. do Castelo 32, 6060-091 Monsanto

巨石の村「モンサント村」を歩こう

小さな村ですが全てが石と共存している不思議な村。時が止まったかのように猫がゆっくり歩く姿はポルトガルの本来の景色なのかもしれません。石の家に泊まってノスタルジックなポルトガルを感じてみてください。

2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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