写真:土庄 雄平
地図を見るマルキン醤油など、大きな醤油工場がひしめく小豆島町のメインストリートから一線を画し、住宅が立ち並ぶ町の奥側にひっそり佇むのが、今回紹介する「ヤマロク醤油」です。
狭い路地を曲がると、住宅に囲まれて、いきなり現れる風情ある建物に驚きますが、醤油造りがそれほど地域の日常と密接に関わり、親しまれているという証拠でしょう。
写真:土庄 雄平
地図を見る目印となるのは木桶の看板です!実際の醤油造りに使われているものと同じものが設置されており、触れてみればその堅牢さに驚きます!
杉樽は国内に3,000〜4,000程現存するのですが、その1/4が小豆島に残っているというあたり、小豆島の醤油産業の繁栄ぶりを伺えますね。
記念撮影をするときは、この中に入った姿を撮るのがおすすめの構図です。
写真:土庄 雄平
地図を見るヤマロク醤油をおすすめする最大のポイントは、「無料でもろみ蔵を見学できる」という点にあります。国の有形文化財に登録されている蔵へと入り、ヤマロク醤油の従業員さんの解説を聞きながら、実際の醤油造りの様子を眺めることができます。
地場産業とのこうした触れ合いは、旅情を高めてくれますね!
写真:土庄 雄平
地図を見る最初に蔵へ入ったときには独特の香りに驚きますが、これは醤油そのものの香りではありません。
実は、長い年月にわたり醤油の醸造を行っていく中で、もろみ(醤油を絞り取る前の状態)を自然発酵させるたくさんの酵母菌や乳酸菌が住み着き、それらが生み出す発酵そのものの香りなのです。
このふわふわな菌の層こそ、風味豊かな醤油の原点と言えます。
写真:土庄 雄平
地図を見る蔵の中には沢山の杉樽が置かれており、その中で先程の菌たちによって天然の醤油が育まれていきます。
実は、現在この杉樽を作ることのできる業者は一つしかなく、天然の醤油造りを絶やさないために、五代目の社長さん自ら樽作りを学び、杉樽を製作していらっしゃるそう!
その初樽も蔵に収めてあり、まさに古き日本の食の伝統が後世へ受け継がれている場に立ち会うことができますよ。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして見学が終わった後に必食なのが、醤油を使ったおやつ!建物の出入り口の軒先部分には「ヤマロク茶屋」が併設され、美味しい醤油スイーツを頂くことができます。
例えば、名物の「醤油かけかけ」は、バニラアイスにヤマロク特製醤油を好きなだけ掛けて食べることができます。甘いアイスに醤油のキレのある辛さが合わさって、唯一無二の癖になるマッチング!
また醤油を加えることで、まろやかを増した土日限定の醤油プリンも絶品ですよ。
写真:土庄 雄平
地図を見るさらに最近は、スイーツのみならず軽食も登場し始めています!冬季限定で振舞われる「焼き餅・焼き焼き」は、七輪で大きく膨らむまで焼いたお餅に、ヤマロク特製の醤油をたっぷりと塗ったもので、休日は売り切れるほどの人気メニュー。
また、沖縄のラフテーから着想を得た、ヤマロク特製菊醤で煮込んだ豚の角煮「菊煮」を使った醤丼は、こってりとしたお肉の中からじゅわ〜っと染み出てくる醤油の香りがたまらなく、思わずご飯をかき込みたくなる美味しさです!
写真:土庄 雄平
地図を見るひとたびヤマロクの醤油を舐めてみれば、普段何気なく使っている醤油と全く違うことに気づくでしょう。鮮やかなキレ、深いコクと芳醇な香り。これらは全て「ヤマロク醤油」で継承されてきた伝統的な天然製法と、小豆島という温暖で湿度の少ない環境が作り上げた「生きるもろみ蔵」に起因しています。
ぜひ「ヤマロク醤油」を訪れて、この小豆島ならではの醤油造りを目で見て、鼻で感じて、口で味わってみてください!きっと唯一無二の醤油のファンになること間違いなし!
住所:香川県小豆郡小豆島町安田甲1607
電話番号:0879-82-0666
アクセス:坂手港・池田港から車で10分
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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