写真:Mayumi Kawai
地図を見る北海道十勝平野を流れる十勝川。太平洋の大海原に注ぎ込むこの大河とともに歩んできた河口の町・豊頃(とよころ)町は、普段は農業と漁を営むしずかな町ですが、冬になると一変、最近ちまたで話題の「ジュエリーアイス」を求めて、国内外から多くの観光客が詰めかけています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る雪が少なく晴れの日が多い十勝平野では、地形の影響で放射冷却が起こり、朝晩の冷え込みがいっそう激しくなります。すると、川が完全氷結し、やがて海面水位の上昇(いわゆる時化など)などを受けて凍った氷が持ち上げられて割れ、河口まで流されていきます。その流れ着くまでの間に角が取れ丸みを帯びて磨き抜かれたものがジュエリーアイスです。
自然が生み出した粋な宝石は、朝日や夕日を浴びるとよりいっそう輝きを増して、ため息が漏れるような美しい絶景を生み出しています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るジュエリーアイスが漂着する大津海岸の入口には、冬の期間限定の休憩所「ジュエリーハウス」がオープンしています。寒さで凍えたからだを温めてくれるホットドリンクや地産の秋味(鮭)や、ばい貝などを使ったご当地メニューの軽食やお土産物も楽しめます。また、無料Wi-Fiも利用できるので直ぐにSNSなどにも投稿もできて便利ですよ。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るジュエリーアイスの人気に沸く豊頃町ですが、実はもうひとつ、宝石のような美しい絶景スポットがあります。それが「ハルニレの木」。
これを聞いてピンと来た人は、筋金入りのドリカムファンか当時カラオケでよく歌ったドリカム世代ではないでしょうか。そう、あの名曲「Eyes to me」の歌詞に登場するハルニレの木なんです。豊頃町のお隣、池田町出身のボーカル吉田美和さんは曲の中にしばしば故郷を思わせる題材を詞に取り入れています。このハルニレの木もそのひとつ。
きっとハルニレの木を訪れたら、思わず「ハルニレをバックで〜空に手を広げて〜」と口ずさんでしまいますよ!
写真:Mayumi Kawai
地図を見る推定樹齢140年を超えるといわれるこのハルニレの木は、樹高約17m、幅約23mもの巨木で、実は2本の木が寄り添うようにひとつに組み合わさって扇形の美しいシルエットを生み出しています。そのため、昔からカップルにも人気のパワースポットになっています。
そしてこのハルニレの木は豊頃町の町木にも指定され、これまでに多くのメディアや企業広告にも使われています。ちなみに、日立のCMに登場する「この木なんの木」ではないのでご注意ください(日立の樹はハワイのオアフ島にありますよ)。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るハルニレの木を見下ろす堤防の上には休憩所として「ハルニレハウス」が設置されています。中には四季折々のハルニレの木の写真ギャラリーが展示され、2階は見晴らしのいい展望台にもなっています。
ただし、冬季は12月から休館となってしまいますが駐車場は利用可能です。ぜひ館内は春が訪れたら覗いてみてください。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るハルニレの木は、ジュエリーアイスが漂着する大津海岸からおよそ10kmほど北に離れた十勝川左岸の河川敷にひっそり佇んでいます。その周辺には公共交通機関が通っていないため、車かタクシーでアクセスするのが一般的です。町の電柱にもハルニレの木をあしらった案内板が掲げられています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る豊頃町役場のある交差点を右折すると、緑が鮮やかな美しい鉄橋・茂岩橋が見えてきます。その橋を渡り切った先にハルニレの木の案内板が掲げられているので見落とさないようにしましょう。そこから堤防沿いに約1kmほど進むとハルニレハウスが左手に見えてきます。その目の前の堤防下に広がる雪原にポツンと立っています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るEyes to meがリリースされたのは1991年、今から28年前になります。そのはるか昔、アイヌの時代から十勝川のジュエリーアイスも豊頃町の歴史もずっと見つめ続けてきたこの宝石のようなハルニレの木。是非ジュエリーアイスと一緒に訪れてみてください。きっとパワーをもらえますよ。
住所:北海道中川郡豊頃町幌岡
電話:015-574-2216(豊頃町観光協会直通)
入場無料
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
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(2025/2/10更新)
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