海とアートが美しい小豆島「三都半島」は河津桜が咲く初春がおすすめ

海とアートが美しい小豆島「三都半島」は河津桜が咲く初春がおすすめ

更新日:2020/05/07 13:20

土庄 雄平のプロフィール写真 土庄 雄平 山岳自転車旅ライター・フォトグラファー
瀬戸内海で第二の大きさを誇る小豆島には、あまり焦点が当たらないものの、穴場と呼ぶべき場所が多くあります。今回紹介する「三都半島」もその一つ!小豆島南部に突き出たこの半島を訪れると、そこには圧倒的に青い瀬戸内海と自然の緑が広がり、数々のアートが癒しの空間を演出してくれます。また半島先端の釈迦ヶ鼻では、2月下旬から河津桜が咲き誇り、綺麗な砂浜と海に鮮やかなピンク色が添えられ、言葉にならない美しさです。

爽快な海沿いロードで思いっきり海を感じよう!!

爽快な海沿いロードで思いっきり海を感じよう!!

写真:土庄 雄平

三都半島(みとはんとう)は小豆島の南部にある周囲30kmほどの半島です。路線バス等も発達しておらず、交通手段としては車がよいでしょう!体力に自信があったり、マイ自転車をお持ちの方は、レンタサイクル・自転車も選択肢の一つです。

半島へは有名なオリーブ園を国道436号線から南側に曲がると入ることができ、しばらくは木々に囲まれた緩いアップダウンが続きます。木々の隙間から瀬戸内海が顔を見せ、晴れていると、その海の透明度を実感できるでしょう!

爽快な海沿いロードで思いっきり海を感じよう!!

写真:土庄 雄平

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そして、しばらく走ると、一気に木々がなくなり、爽快なシーサイド区間が現れます。その開放的風景に、思わず「おぉ〜!」と声を上げること間違いなし!海風を感じ、景色を楽しみながら走り抜けましょう。

爽快な海沿いロードで思いっきり海を感じよう!!

写真:土庄 雄平

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そしてシーサイド区間を抜けたところにあるのが「大獄洞門」というトンネルです。実はこのトンネルは遠目から写真を撮れば、とてもフォトジェニック!トンネルの隙間一つ一つがフレームになり、美しい海をバックにシルエットを映し出してくれます。皆で記念撮影するのがおすすめです。

<大嶽洞門の基本情報>
住所:香川県小豆郡小豆島町蒲野 県道250号線
アクセス:草壁港・池田港から車で10分

小豆島の一風景を切り取った「境界線の庭」

小豆島の一風景を切り取った「境界線の庭」

提供元:瀬戸内国際芸術祭実行委員会事務局

https://setouchi-artfest.jp/地図を見る

そして半島東側の小さな集落に入れば、海沿いに少し開けた空間が現れます。実はここ、瀬戸内国際芸術祭のアートの一つで「境界線の庭」という作品です。

最初、このアートを見た時に、何が何だか分からない・・・!と思うでしょうが、このアートと周囲の景色を対比しながら眺めていくと、ある事実に気づくはず!

小豆島の一風景を切り取った「境界線の庭」

写真:土庄 雄平

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その答えは、アートのある場所から眺めた景色そのものを、この広場にミニチュアとして表現しています。文章で言われても、いまいち実感が湧かないと思うので、ぜひ現地を訪れて、その答えを自分の目で確かめてみて下さいね。

小豆島の一風景を切り取った「境界線の庭」

写真:土庄 雄平

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また、この「境界線の庭」がある広場は、河津桜の隠れ名所でもあります。実は、少数ではありますが、小豆島には河津桜が咲くスポットがあり、2月中旬に春一番とともに小豆島へ春の訪れを知らせてくれる癒しの景色です。

<境界線の庭の基本情報>
作家:土井満治
住所:香川県小豆郡小豆島町蒲野3227
アクセス:草壁港・池田港から車で10分

河津桜に彩られる秘境の岬と浜辺「釈迦ヶ鼻」

河津桜に彩られる秘境の岬と浜辺「釈迦ヶ鼻」

写真:土庄 雄平

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「境界線の庭」から、しばらく狭路を進むと半島の先端「釈迦ヶ鼻」に辿り着きます。突如、四国・高松方面へ瀬戸内海が広がり、その下に美しい砂浜が現れる情景にきっと驚くはず!小豆島の中でも、人里から離れた有数の場所で、まさに小豆島の秘境と言った様相です。

河津桜に彩られる秘境の岬と浜辺「釈迦ヶ鼻」

写真:土庄 雄平

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そんな美しい自然が魅力のこの場所ですが、2月中旬〜3月中旬にかけてまた趣が変わります。なぜなら早咲きの河津桜が咲き誇り、華やかな色彩を加えてくれるから!淡いピンクの花がとても可愛らしいです。

河津桜に彩られる秘境の岬と浜辺「釈迦ヶ鼻」

写真:土庄 雄平

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静かな海を前に、波の音を聞きながら、桜を眺め、広場で横になる時間は極上の癒しのひととき。この早春の時期に瀬戸内海をバックに桜を眺められる場所も珍しく、まさに穴場スポットなので、ぜひ足を運んでみて下さい。

<釈迦ヶ鼻園地の基本情報>
住所:香川県小豆郡小豆島町蒲野
アクセス:草壁港・池田港から車で25分

目と耳で海を思いっきり堪能できる!癒しの潮耳荘

目と耳で海を思いっきり堪能できる!癒しの潮耳荘

写真:土庄 雄平

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釈迦ヶ鼻から西へ向って、神之浦地区の集落へと入る頃、右手に目を引く大きな建物が現れます。瀬戸内国際芸術祭のアート作品の一つ「潮耳荘」です。

実はこの建物、小豆島に漂着した流木で作られており、その姿はまるで秘密基地!
童心をくすぐる斬新なビジュアルになっています。

目と耳で海を思いっきり堪能できる!癒しの潮耳荘

写真:土庄 雄平

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さて、このアートの最大の特徴は、名前の「耳」にあります!というのも、この神之浦の砂浜に押し寄せる心地よい波の音を、作品に落とし込んだ結果なのです。建物の内部まで伸びたラッパを伝って、作者が思いを馳せた波の音を聞くことができます。

目と耳で海を思いっきり堪能できる!癒しの潮耳荘

写真:土庄 雄平

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そして裏手に回れば、美しい海とアートのコントラスト驚くでしょう!遊び疲れたら一息ついて、波のオトに耳を澄ましてみては如何でしょうか?休憩にはもってこいの癒しの空間がここにあります。

<潮耳荘の基本情報>
作家:伊東敏光、康夏奈、広島市立大学芸術学部有志
住所:香川県小豆島町神浦
アクセス:草壁港・池田港から車で20分

美しい自然とアート作品が織りなす三都半島を訪れよう!

エンジェルロードや寒霞渓、オリーブ公園など小豆島には素晴らしい観光名所がたくさんあります。もちろん、そうした小豆島の顔となっている場所もぜひ訪れてほしいですが、プラスαでぜひ盛り込んでほしいのが、この「三都半島」

小豆島の中でも有数の美しい自然が根付いていて、随所に瀬戸内国際芸術祭の個性的な作品が設置されており、自然と人の手が上手く調和した唯一無二の癒しのエリアになっています。

特に河津桜が咲いてピンクに彩られる2月中旬〜3月中旬のシーズンに、ぜひお越しください!瀬戸内海と桜が織りなす忘れられない絶景に会えますよ。

2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/03/10−2018/03/11 訪問

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