館山観光の基点となる「館山駅」は館山市の中では北部に位置します。東京から車でアクセスする場合を考えても北部から順に観光をするのが良いでしょう。
まずは切り立った崖に立つ通称「崖の観音」で有名な「大福寺」へ。崖に建つ寺といえば、山陰の三徳山三佛寺が有名ですが、こちらはお堂まで登って入ることができ、眼下に広がる館山湾の眺めを楽しむことができます。また観音堂の背後には岩に刻まれた摩崖仏もあり、見どころ満載です。
<大福寺の基本情報>
住所:千葉県館山市船形835
電話番号:0470-27-2247
アクセス:
JR耶古船形駅から徒歩15分
JR館山駅からバスで「崖観音前」下車、徒歩2分
そして館山に来たら外せないのが、そのシンボル的な存在である館山城です。「城山公園」の頂上に立つこの天守は、昭和57年に再建されたもので、中は市立博物館になっており通称「八犬伝博物館」と呼ばれています。
そう、あの有名な江戸時代のベストセラー「南総里見八犬伝(滝沢馬琴著)」の博物館です。南総里見発見伝はフィクションですがヒロインは安房国(今の館山市及び南房総市)を治めていた里見氏の姫ですから、まさにここ館山が舞台というわけです。
公園自体は入園無料ですが、博物館は本館(園内にあります)と別館(館山城)合わせて400円/人です。
<城山公園の基本情報>
住所:千葉県館山市館山351-2
電話番号:0470-23-5212
アクセス:JR館山駅からバスで「城山公園前」下車
城山公園付近の見どころとして外せないのが「赤山地下壕」です。1930年に結成された館山海軍航空隊の地下壕として終戦(1945年)まで建設が続けられた戦争遺跡です。
全長1.6kmと巨大な地下壕で、内部の見事な地層もみどころの一つ。なおヘルメットと懐中電灯を受付で借りて入りますが、中はライトアップされているので、見学に支障はありません。料金は500円/人です。
<赤山地下壕跡の基本情報>
住所:千葉県館山市宮城192-2
電話番号:0470-22-3698(館山市生涯学習課)
アクセス:JR館山駅からバスで「みやぎ」下車、徒歩約3分
北部から沿岸部を走ると多くの海水浴場が目に入ります。そして、その付近には必ず駐車スペースもあるため寄り道も簡単です。
そういった海水浴場の中でもネイチャーアイランドとして名高いのが「沖ノ島公園」です。両面が砂浜になっている渡口から奥の森(中に神社やトイレもあり!)へ入っていく独特のアクセスがそそる無人島です。入園無料ですのでぜひ足を運んでほしいスポットです。
<沖ノ島公園の基本情報>
住所:千葉県館山市館山1563
電話番号:0470-22-3346(館山市役所観光経済部)
アクセス:JR館山駅からバスで「館山航空隊」下車、徒歩20分
そのまま沿岸部を西に向かって走ると東京湾の要衝「洲崎(すのさき)灯台」にアクセスできます。この沿岸部の道路は房総フラワーラインと呼ばれ、特に1月〜3月が見頃となる菜の花の時期は美しく、南国館山の情緒を感じ取れる道路です。
洲崎灯台周辺にも菜の花が咲いており周辺の展望と相まって時間を忘れさせてくれる空間です。こちらも無料のスポットですが周辺の駐車場は200円の料金がかかりますのでご留意ください。
なお沖ノ島と洲崎灯台の間に位置する「休暇村館山」ではご当地ランチ(要予約)が食せるので、昼食にうってつけです。
<洲崎灯台の基本情報>
住所:千葉県館山市洲崎1043
電話番号:0470-22-3346(館山市役所観光経済部)
アクセス:JR館山駅からバスで「洲の崎灯台前」下車、徒歩20分
今度はフラワーラインを南下しましょう。すると海と花のまち館山を代表する観光スポットのひとつであり、10万株のポピーで有名な「館山ファミリーパーク」に到着します。温暖な気候を活かして様々な花を育てており、切り花として購入できるのも魅力のひとつです。2月〜3月がポピーの最盛期ですので、見逃さないようにしましょう。入園料は550円/人です。
そして館山ファミリーパークの目の前に広がる自然海岸「平砂浦(へいさうら)」は多くのサーファーで賑わっています。季節感を狂わす光景ですが、これも南国館山ならではの光景ですね。
<館山ファミリーパークの基本情報>
住所:千葉県館山市布沼1210
電話番号:0470-28-1110
アクセス:JR館山駅からバスで「ファミリーパーク前」下車。平砂浦には「南房パラダイス」下車が便利
城山公園南部(公園から徒歩25分程度)に位置する名勝(名木!?)「沼のびゃくしん」には駐車場がないため、訪れにくいのが玉にキズ。しかしながら後述する「渚の駅たてやま」やJR館山駅ではレンタサイクル(下部関連MEMO参照)を借りることができますので、ぜひ足を延ばしてほしいですね。なおこの巨木の樹齢はなんと800年!香木として有名なビャクダンの木で、植生保護のため神社の中には入れませんが、堂々とした威風を備えています。
この「沼のびゃくしん」から徒歩5分程度の場所には光を反射する特殊な藻である「ヒカリモ」が生息しており、こちらも外せません。道標に従って歩けば、迷わずヒカリモの生息する祠にたどり着けます。
<沼のびゃくしん、ヒカリモの基本情報>
住所:千葉県館山市沼443
電話番号:0470-22-3698(館山市生涯学習課)
アクセス:JR館山駅からバスで「館山小学校前」下車、徒歩約15分
館山の西向きの海岸は晴れていれば夕焼けが美しいサンセットビーチとして有名ですので、観光の締めに最適です。特に北部に位置する「北条海岸」付近は宿泊施設が多く館山駅からも近いので便利なエリアですね。
なお冒頭でも述べた通り、例年2月〜3月はジェットフォイル船(写真の奥を走る船)で東京から直接館山に来られます。この船は北条海岸の南に位置する新井海岸の「渚の駅たてやま」と東京(竹芝)を片道75分で結んでいます。
この「渚の駅たてやま」の展望デッキやそこから延びる夕日桟橋(写真)は一般客にも開放されており、また無料の市立博物館である「渚の博物館」も併設されていますので、乗船せずともぜひ訪れてほしいスポットですね。
<渚の駅たてやまの基本情報>
住所:館山市館山1564-1
電話番号:0470-22-3606(館山市経済観光部)
アクセス:JR館山駅から徒歩15分
もし前泊をして館山を満喫するという場合は、房総最南端の碑がある「野島崎灯台」付近に宿をとり、北上しながら観光スポットを訪れ、夕方ごろに北条海岸付近に来訪するのもいいですね。この周辺は名物のさざえやイセエビを使った磯浜料理の食事処も多いエリアです。
いずれにせよ、一日では見て廻れないほど観光スポットが多いのが館山です。今回紹介しきれなかった萬徳寺(青銅の巨大涅槃仏で有名)や刀切(なたぎり)神社(鉈で切られたような巨岩で有名)などもあり、小さなエリアに見どころがぎっしり詰まっています。日程に余裕をもち、一泊しての観光をおすすめします。
<野島崎灯台の基本情報>
住所:南房総市白浜町白浜630
電話番号:0470-38-3231
アクセス:JR館山駅からバスで「野島崎灯台口」下車
館山は本当に見どころが多く、北部にある「鶴屋八幡宮」や沖ノ島公園付近の「坂田海岸」、さらに、南部のもうひとつのフラワーパークである「白浜フラワーパーク」など今回紹介しきれないほど観光スポットに事欠きません。これらを含めて効率よく巡るには車があるのが便利ですが、北部周辺のスポットから沿岸部の洲崎灯台にかけてまでならレンタサイクルでも一泊二日で見て廻れますので、電車や船で訪れても十分に楽しめます。
それでは気をつけていってらっしゃいませ〜。
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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