写真:津田 泰輔
地図を見る志原海岸を訪れるのなら、道の駅「志原海岸」を拠点にするのが良いだろう。紀勢自動車道日置川ICから車で10分もかからないぐらいの場所だ。
海来館というリゾートチックな雰囲気の建物には、ご当地のお土産のほかにイタリアンの食堂まで入ってたりする。2階のオープンスペースは、手ぶらで海鮮バーベキューを楽しむこともできる施設になっており、昼食もかねて訪れるのもおススメ。
<道の駅志原海岸の基本情報>
住所:和歌山県西牟婁郡白浜町日置2039-73
電話番号:0739-52-4100
営業時間:9:00〜17:00 ※施設により異なる
写真:津田 泰輔
地図を見る駐車場の目の前は砂浜。大きな建物もなく見渡す限りの海岸線が広がっている。砂浜は波打ち際まで入ることもできるので、天気の良い日なら散歩するだけでも気持ちいいだろう。
写真:津田 泰輔
地図を見る千畳敷とは逆の方向になるのだが、南の海岸線の少し海に突き出した場所に特徴的な岩がある。村島と呼ばれる磯になるのだが、岩の形が熊の頭に見えることから、通称「ベアーズロック」という名前が付いている。
海側が鼻で木が生えている場所が耳の部分、言われてみれば熊の形に見えてこないだろうか。ここにも歩いて行くことができるので、時間に余裕があれば立ち寄ってみて欲しい。
写真:津田 泰輔
地図を見る白浜のガイドブックに載っている千畳敷と言えば、円月島。三段壁と並ぶ国の景勝地にも選ばれている観光地として有名だが、こちらの志原海岸に広がる千畳敷は同じ白浜町に属するにもかかわらず、あまり知られることもなく観光客もまばら。観光バスが次々押し寄せる白浜の千畳敷とは対照的だ。
どちらかと言えば釣りのメッカで、観光客より釣り客が多いくらいだ。海岸から北側に見える岩山を回り込むと、志原千畳敷という広大な岩の畳が広がるエリアになる。
写真:津田 泰輔
地図を見る見渡す限りの石畳。打ち寄せる波が石になったかのような波打つような岩の造形。それが海岸線のずっと向こうまで続いている。本家白浜の千畳敷の何倍もある広大な千畳敷。
引き潮の時間帯を狙ってくれば、これだけ壮大な光景に出会うことができる。逆に言えば満ち潮の時に来るとほとんどが海に沈んでしまうので、ここを楽しむためには潮の満ち引きの時間帯は調べてから訪れたい。
写真:津田 泰輔
地図を見る海岸線をどんどん進んで行きたいところだが、少し行くと海に道を阻まれてしまう。ある程度、引き潮の時を狙ってきたのにこの状態なので、ここを通過するにはよっぽど大潮の時に来なければならないだろう。
この向こう側にある鳥毛洞窟という巨大な海蝕洞窟を目指すには、いったん手前に戻って山側から迂回ルートをたどる必要がある。
写真:津田 泰輔
地図を見る鳥毛洞窟へ行くには、道の駅の駐車場から砂浜に降りず、海岸沿いの道をまっすぐ北へ向かって進んで行く。途中に温泉宿泊施設のリヴァージュ・スパひきがわの横を通って、まっすぐサイクルロードを進んで行こう。
道はだんだん山手に入っていくが気にせず進んで行くと、サイクルロードは車道と合流する。国道からここまで車で入ってくることもできるのだが、道が狭いのであまりお勧めしない。
車道と合流して少し広くなっているあたりから、船着き場に行く案内板があるのでその道を海側に降りていくと、先ほど越えられなかった海のところへ出ることができる。
写真:津田 泰輔
地図を見る山の斜面を降りてきて目の前に広がるのは、このエメラルドグリーンの海。まるで南国の島にでもやって来たかのような美しい海が待っている。少し深い入り江になっていて、自然の地形を利用した船着き場といったところ。
写真の奥から降りてきて、海沿いの道を手前側に進んで行くのが鳥毛洞窟へのルートになる。
写真:津田 泰輔
地図を見る船着き場の入り江を抜けて、向こう側に見えている岩壁の裏側に鳥毛洞窟があるのだが、このあたりも潮の満ち引きによっては水没する場所。行きは良くても帰り道がなくなっていたという事態にならないよう、時間帯には十分注意してほしい。
写真:津田 泰輔
地図を見るこの裏に鳥毛洞窟があるのだが、手前の岸壁に面白い場所があるので紹介しておこう。
写真:津田 泰輔
地図を見るえらく軽装で壁を登っている女性。手を滑らせて落ちたら大変なので、良い子の皆さんは危険なので絶対に真似をしないように…と言いたいところだが。
写真:津田 泰輔
地図を見る実は横から見えない道ができていて、簡単に歩いて行ける。もっと工夫すればインスタ映えしそうな面白スポットなので、よく岩場を注意して見ながらルートを探してみて欲しい。
写真:津田 泰輔
地図を見るさて、志原海岸最大の見どころ「鳥毛洞窟」は、ちょうど歩ける岩壁の裏側にぽっかり空いている。南紀熊野ジオパークのホームページの表紙も飾っている、巨大な海蝕洞だ。
海蝕洞とは岩質の弱い部分が波風によって削られた洞窟で、同じ白浜で有名なのが円月島や三段壁の洞窟など。このエリアでは多く見られる地形である。
もともと白浜をはじめ紀伊半島南部一帯は、太平洋プレートの沈み込みによって隆起した地形で、それが太平洋からの風雨にさらされて複雑な地形を形成している。
志原海岸も含めたこの一帯の地形は、学術的にも貴重な場所として南紀熊野ジオパークとして日本ジオパークにも認定されている。
写真:津田 泰輔
地図を見る中に入った人が小さく見えるぐらい洞窟の中は広大で、高さ10メートル、奥行きは30メートルにも達する。節理状になった岩が特徴で、なんだがレゴブロックを組み立てたようなゴツゴツ感が印象的な場所だ。
波風が長い年月をかけて岩盤を削り、堆積された地層がむき出しになっているため、こういった岩に筋が入ったように見えるとの事。
奥まで自由に入ることができるが、特に道が整備されているわけではないので足元を滑らせて転げ落ちないようご注意を。
写真:津田 泰輔
地図を見る洞窟内から見る外の景色がまさに絶景。洞窟の入り口がフレームになって海の景色が映える。
志原海岸は和歌山の夕日100選にも選ばれている場所なので、洞窟の中から海に沈む美しい夕日を望めたりもする。ただ暗くなってくると足場の悪い海岸線は危険で、さらに潮が満ちてくると帰り道がなくなっていたという事態も想定されるので、時間帯には十分気を付けて訪れたい。
志原海岸には男心をくすぐる冒険スポットがいっぱい。荒波に削られた荒々しい海岸線に、美しい海、そしてルートを探しながら発見する隠れ洞窟。千畳敷というと一見平らな岩場に見えるかもしれないが、実際に訪れてみると、自分の背丈以上の高低差があるような岩場だったりする。海水が残っていて通れない場所があったりして、回り込むルートを探したり…。目的地は見えているのになかなかまっすぐ進めない、そんな障害を一つずつ突破していくのがまた楽しいもの。
志原海岸に隠された秘密の洞窟「鳥毛洞窟」を探す。白浜のパンダのいないもう一つのアドベンチャーワールドは、大自然が長い年月をかけて造り出した冒険フィールドである。
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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