「温泉旅行へ行くなら、湯に加えてロケーションも大切!」という方にオススメしたいのが、黒部・宇奈月温泉「やまのは」。この宿は、標高224mの黒部川沿いに建つ旅館。眼の前に遮るものがないため、川の対岸の黒部渓谷とトロッコ電車を、色々な場所から眺められます。
春は一面の新緑、夏は緑豊か、秋は燃えるような紅葉、冬は森の木々がすっぽりと雪に包まれ、まるで絵画のワンシーンに入り込んだよう。慌ただしい日常をお休みして、心と体をリセットするのにぴったりです。
天井が高く開放感あふれるラウンジは、自由に本が読めるスペースにもなっています。コーヒー・カフェオレ・カプチーノ・ココア・抹茶ラテが飲み放題。好きなドリンク片手に、読書をしたり、大きな窓から景色を眺めてのんびりと過ごしましょう。
開業は1970年。初めは「宇奈月ニューオータニホテル」としてすっかり知られた存在でしたが、「宇奈月杉乃井ホテル」→「やまのは」と2度名前が変わり、少しずつバージョンアップしてきました。2017年12月からは、耐震工事&客室のリノベーションなどを目的に、一旦営業を休止。1年3ヶ月後の2019年3月1日、待望のリニューアルオープンとなりました。
快適空間へ進化する、この宿。ニューオータニ時代からの常連さんもいるほど、リピーターが多いのも特徴です。
写真:安藤 美紀
地図を見る宇奈月温泉には150名ほど収容できる旅館が10軒ほどありますが、「やまのは」はその中で最も収容人数が多い宿。客室数は全部で141室もあり、ゲストは本館、または別館からチョイスできます。
今回のリニューアルでは、本館15部屋、別館5部屋に広々した「和洋室・洋室」を新設!定員ベースだと、4名〜6名が標準で泊まれるので、家族や友達同士、みんなでにぎやかに過ごせますよ。また、段差の少ない洋室も新設し、より幅広い年齢層に対応できるようになりました。宇奈月温泉では珍しい、犬専用の「ペットルーム」もあります。
写真:安藤 美紀
地図を見る他の客室についても、全室ナチュラルテイストにリノベーション。より快適で落ち着く空間に、磨きをかけました。ベッド上のアートワークには、室町時代からはじまったとされる越中・八尾和紙を使用。おわらの里、八尾町で作られた“手しごと”ならではの味わいが、優しい表情をみせます。
写真:安藤 美紀
地図を見る筆者イチオシの客室は、「やまのは」別館(川側)5〜6F付近。おすすめしたい理由は、トロッコ電車の全線開通期間中(GW前後から11月30日まで)、お部屋にいながらトロッコ電車を眺められるから。旅に行く時は、だいたい鉄道と温泉がセット、という人にはまさにうってつけですね。
トロッコ電車運休中の冬期でも、水墨画のような幻想的な景色が広がります。渓谷の赤い橋が鮮やかでフォトジェニック!
宇奈月温泉は、7kmほど上流にある黒薙温泉(くろなぎ)を引湯した温泉郷。この源泉は、「やまのは」にも引き込まれています。93度のアツアツの源泉は、ゆっくり引湯しながら源泉が冷まされるので、加水・加温はほぼなし。鮮度の良い状態をキープしていると言えます。
「やまのは」には、「棚湯」と「大黒部」の大浴場がありますが、「大黒部」の露天風呂は循環なしの源泉かけ流し。「棚湯」は循環ありですが、階段状に作られた湯船からは、それぞれ違う景色が楽しめますよ。
深夜1時〜5時に清掃および入れ替えがあるため、朝5時から男女が入れ替えでオープンとなります。せっかくなので、2つの湯浴みを楽しみましょう!
写真:安藤 美紀
地図を見る泉質は弱アルカリ性単純泉。老廃物排出を促す炭酸ガスが含まれていたり、イオン効果が最適で保湿効果があることなど、美肌の湯としての条件が揃っています。肌触りは柔らかな湯にじっくり浸かれば、体の芯までほこほこに!
棚湯の近くに、黒部の森・峡谷・空をテーマにした3つ貸切風呂が登場。時間は15:00〜22:00となっており、料金は1時間2,500円(税別)。定員は5名様まで。貸切風呂にも源泉が注がれています。
写真:安藤 美紀
地図を見るリニューアルの目玉は、お料理のグレードアップ。2019年3月までは、紅ズワイガニ・ズワイガニ・カニのビスクも食べ放題です!カニは冷凍を使用せず、ズワイガニは足で、紅ズワイガニは甲羅ごと分割したもので提供。富山で水揚げされたカニは甘みが濃厚で、身のほぐれが抜群ですよ。
写真:安藤 美紀
地図を見るそして、今回のリニューアルからは、季節の魚をオープンキッチンで(しかも目の前で!)さばいて提供。超新鮮なお刺身は、感動のおいしさです。
一見穏やかな富山湾ですが、潮の流れは複雑で早く、北アルプスの清流も流れ込みます。天然の好漁場に育った魚は、旨味たっぷりで、身が締まりプリプリの食感!先程のズワイカニを始めとして、バイ貝・ホタルイカ・白エビ・寒ブリ……「やまのは」に泊まれば、富山が誇る旬の食材を存分に味わうことができます。
写真:安藤 美紀
地図を見るまた珍しいのが、バイキングレストランなのにワインソムリエがいること。「和食に合う富山のワインって?」気になる方は、ソムリエさんに声をかけてくださいね。
写真:安藤 美紀
地図を見る出来たてを味わってほしいと今回のリニューアルからライブキッチンもスタート。職人さんが目の前で焼いたり揚げたり、お寿司を握ったり。食べ方はさまざまですが、手を加えすぎないシンプルな調理法で、素材そのものの味を楽しむことができます。
そして、長く愛されてきた北陸の郷土料理を食べ放題で楽しめるのも、「やまのは」の魅力。近くに添えられた説明プレートを読むだけでもワクワクしちゃいますよ。
写真:安藤 美紀
地図を見る料理にこだわる宿は朝食にも気を抜きません。北アルプスの雪解け水が溶け込んだ黒部川水で育った「黒部米コシヒカリ」を、1つ1つ丁寧に握ったおにぎりは、ぜひ食べて食べてほしい逸品。特に、昆布消費大国・富山のソウルフード「とろろ昆布おにぎり」は、初めてでもハマるおいしさ!
他にも、魚のおいしさを伝えたい!と朝から新鮮なお刺身も並びますよ。朝からこんなに贅沢で良いの?としみじみ嬉しくなってしまうはず。
動画:安藤 美紀
地図を見るそれでは最後に、魅力いっぱいのバイキングの様子を動画でお楽しみください。
ゲストが驚くバイキング料理、絶景露天風呂、和モダンの客室……。これだけそろうと宿泊料金は高そうですが、基本価格は、1泊2食付きスタンダードで12000円〜、和洋室18000円〜。さらに黒部の名水が1人1本無料でついて、1万円台で満腹リッチな気分が味わえます!
都会の生活に疲れたら、北陸新幹線に飛び乗って、「やまのは」へ。このお湯、このご馳走を味わえば、最高の気分転換になりますよ。
取材協力:黒部・宇奈月温泉 やまのは
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(2024/4/19更新)
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