巨石ゴロゴロ!滝めぐりや温泉も楽しめる大阪府の「犬鳴山」

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巨石ゴロゴロ!滝めぐりや温泉も楽しめる大阪府の「犬鳴山」

巨石ゴロゴロ!滝めぐりや温泉も楽しめる大阪府の「犬鳴山」

更新日:2019/03/19 09:40

乾口 達司のプロフィール写真 乾口 達司 著述業/日本近代文学会・昭和文学会・日本文学協会会員

大阪といえば、関西を代表する大都市というイメージが強いはず。しかし、その周辺部には豊かな自然が残されており、一般的なイメージを覆す魅力を秘めています。今回は大阪の新たな魅力を発見させてくれるスポットとして「犬鳴山」をご紹介しましょう。修験道の聖地で滝めぐりや巨石めぐり、温泉などを堪能してみてはいかがでしょうか。

義犬伝説が残る犬鳴山七宝瀧寺

義犬伝説が残る犬鳴山七宝瀧寺

写真:乾口 達司

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「犬鳴山(いぬなきさん)」は大阪府泉佐野市の南東部に位置しています。関西国際空港の玄関口・南海本線「泉佐野駅」からバスに揺られること、約30分で到着します。大都市・大阪のイメージをくつがえすように、わずか30分で山のなかということに驚く方も多いのではないでしょうか。

「犬鳴山」の名は犬鳴山の中心に伽藍を構える「七宝瀧寺(しちほうりゅうじ)」の山号に由来します。犬鳴山散策の主軸となるのが、犬鳴川沿いに設けられた石畳の古道。七宝瀧寺への参詣道でもあります。南海バス「犬鳴山」のバス停から犬鳴川沿いに進むと、七宝瀧寺の境内に入ります。石柱にも「犬鳴山」と刻まれているのが、おわかりいただけるでしょう。

義犬伝説が残る犬鳴山七宝瀧寺

写真:乾口 達司

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「犬鳴山」の名の由来は、宇多天皇の時代にまでさかのぼります。ある日、狩りをしていた猟師が当地でシカを射止めようとしていました。しかし、連れていた犬が鳴き出したたためにシカは逃走。猟師はシカを射止めることが出来なかった腹いせに犬の首をはねましたが、犬は首だけになったまま鳴き続け、猟師に襲いかかろうとしていた大蛇に噛み付きました。その結果、猟師は命拾いをしたのです。猟師はみずからのおこないを悔やみ、七宝瀧寺で出家をするとともに、犬の塚を築いて供養したといいます。この話を知った天皇はいたく感動し、山号を「犬鳴山」と改めるよう、七宝瀧寺に命じたのでした。

七宝瀧寺へ向かって川沿いをさかのぼっていくと、左手の斜面に犬の石像が見えてきます。この石像の上にあるのが、猟師の命を救った義犬の墓です。

義犬伝説が残る犬鳴山七宝瀧寺

写真:乾口 達司

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その向かいにある石は「お亀石」。犬の足跡が残されているとされます。お亀石は禁足地となっており、現在も大切に保護されていることがうかがえます。

修験道の聖地・七宝瀧寺

修験道の聖地・七宝瀧寺

写真:乾口 達司

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犬の墓からさらに進んでいくと、七宝瀧寺の本堂にいたります。本尊は倶利伽羅不動明王で、寺伝によると、661年、役小角によって開かれました。葛城山系における修験道の根本道場として、いまでも崇敬を集めています。

修験道の聖地・七宝瀧寺

写真:乾口 達司

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本尊の倶利伽羅不動明王にちなみ、境内には巨大な不動明王像も屹立しています。

七宝瀧寺の名ともなった滝の数々

七宝瀧寺の名ともなった滝の数々

写真:乾口 達司

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犬鳴山の山中には7つの大きな滝があります。七宝瀧寺の名もそこからきていますが、そのうちの一つが、こちらの「行者の滝」。七宝瀧寺にある行場の一つで、本堂の裏手に位置しています。

良く見ると、上から鎖が垂れ下がっているのがおわかりいただけるでしょう。修験者はこの鎖を握って滝を遡っていくのです。まさしく荒行の名にふさわしいですね。

七宝瀧寺の名ともなった滝の数々

写真:乾口 達司

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こちらは「両界の滝」。その名のとおり、仏の世界と人の世界とを分ける境界に当たる滝とされ、やはり行場の一つでもあります。

七宝瀧寺の名ともなった滝の数々

写真:乾口 達司

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ほかにも、犬鳴川沿いにはさまざな滝があり、滝めぐりを目的に犬鳴山を散策するのも良いでしょう。

目を見張る巨石の数々

目を見張る巨石の数々

写真:乾口 達司

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犬鳴川沿いには、いたるところ、巨石もゴロゴロしています。修験道の聖地にふさわしく、主だった巨石には神仏が宿るとされており、祠などがまつられています。

写真の巨石は「岩屋大黒天」をまつっていますが、地面から突き出したような巨石の重なりが自然の神秘を感じさせます。

目を見張る巨石の数々

写真:乾口 達司

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こちらは「大黒天岩」。大黒天の拝所とされ、上には小さな祠もまつられています。

目を見張る巨石の数々

写真:乾口 達司

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巨石の表面を這うように伸びる樹木も、何やら生々しいまでの存在感を出していますね。

<七宝瀧寺の基本情報>
住所:大阪府泉佐野市大木8
電話番号:072-459-7101
アクセス:南海バス「犬鳴山」より本堂まで徒歩約50分

散策に疲れたら!犬鳴山温泉郷

散策に疲れたら!犬鳴山温泉郷

写真:乾口 達司

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滝めぐりや巨石めぐりも楽しめる犬鳴山ですが、実は犬鳴川沿いには温泉も湧いているのです。

こちらは犬鳴温泉センター。泉質はナトリウム-炭酸水素塩泉で、ぬるぬるした感触があります。犬鳴温泉センターはおもに日帰り入浴で利用されることの多い施設です。

<犬鳴温泉センターの基本情報>
住所:大阪府泉佐野市大木2238
電話番号:072-459-7208
アクセス:南海バス「犬鳴山」より徒歩約3分

散策に疲れたら!犬鳴山温泉郷

写真:乾口 達司

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こちらは不動口館。宿泊施設ですが、日帰り入浴も可能。犬鳴川を見下ろせる半露天状態の湯船は気持ちが良いですよ。昔ながらの赤いポストが目印です。

<不動口館の基本情報>
住所:大阪府泉佐野市大木7番地
電話番号:072-459-7326
アクセス:南海バス「犬鳴山」より徒歩約1分

犬鳴山を満喫しよう!

犬鳴山が修験道の聖地であるだけでなく、滝めぐりや巨石めぐり、さらに温泉まであるスポットであることがおわかりいただけたでしょうか。七宝瀧寺まで参詣するのも良し、終日、温泉につかってのんびり過ごすのも良し。さまざまなスタイルで豊かな自然が残る犬鳴山を満喫してください。

2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/12/30 訪問

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