沖縄「首里城」観光にお勧め 鎖之間で“琉球王国のティータイム”

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沖縄「首里城」観光にお勧め 鎖之間で“琉球王国のティータイム”

沖縄「首里城」観光にお勧め 鎖之間で“琉球王国のティータイム”

更新日:2019/04/21 09:37

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ アマチュア写真家

1429年から1879年まで、450年にもわたってアジアの国々と交易を行い独自の文化を花開かせてきた琉球王国。王の居城である首里城は、小高い丘の上に建つ沖縄観光では外せない世界遺産です。
この沖縄の歴史と文化を象徴する城には見所がいっぱい。そこで休憩もかねてお勧めしたいのが、賓客の接待に使われていた「鎖之間・さすのま」で味わえる琉球菓子とお茶のセットです。中国皇帝の使者と同じ風景を貴方もぜひ!

見逃せない稀代のお城

見逃せない稀代のお城

写真:万葉 りえ

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1429年に首里城を拠点としていた尚巴志(しょうはし)が他の勢力を退けて始まったという琉球王国。その居城である首里城の創建は統一時期よりも古く、14世紀には作られていたのではないかという説もあります。
曲線を描く城壁で囲まれた、小高い丘の上に建つ首里城。その中にはいくつも広場があり、多くの建物が建てられています。

忠実に復元された琉球建築

忠実に復元された琉球建築

写真:万葉 りえ

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首里城の敷地内を巡れば、守礼門(しゅれいもん)や、奥に進んだ瑞泉門(ずいせんもん)あたりで、海外から団体で来た人々の姿をたくさん見かけることでしょう。しかし写真撮影をする人が多いこの辺りは混むものの、正殿のエリア入り口となる奉神門が近づくにつれてゆったりとした雰囲気になっていきます。

忠実に復元された琉球建築

写真:万葉 りえ

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東アジアの貿易の中継地としても発展し、中国や日本の影響を受けながらも独自の文化を花開かせた琉球王国。その象徴である首里城は日本の国宝にも指定されていました。しかし1945年の沖縄戦で焼失してしまいます。

現在の建物は写真や図面など様々な面から検証を行い18世紀の城を忠実に再現したもの。往時と変わらぬ琉球王国の歴史と文化がつまったこのエリアは沖縄で見ておくべき場所なのです。

落ち着いた雰囲気の国王の執務室

落ち着いた雰囲気の国王の執務室

写真:万葉 りえ

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奉神門をくぐれば、目の前に堂々として鮮やかな正殿が姿を表します。正殿向かって右側に建つ南殿(なんでん)と番所(ばんどころ)が見学ルートの始まりになります。

かつて様々な行事などに使われていた建物ですが、ここだけでも王朝文化を表すすばらしい美術品をたっぷり展示。そこで、南殿などを見学後、メインの正殿内を見学する前に一息つくのにおすすめなのが鎖之間でのティータイムです。

落ち着いた雰囲気の国王の執務室

写真:万葉 りえ

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国王は日常の執務を「書院」で行っており、その奥に鎖之間が続きます。王子の控え室として、また中国皇帝の使者(冊封使)や薩摩藩役人の接待などに鎖之間が使われていたのですが、本格的な庭園があるのも首里城内でここだけです。

招かれた冊封使が詩に詠んでまで庭の魅力を伝えているのに、じつは復元するための資料がなかなか揃わなかった書院と鎖之間。正殿の復元工事は1989年には始まっていたのに、こちらは2004年にようやく鮮明な写真が見つかり遺構の分析などから蘇らせることができたのです。

伝統の菓子を 往時の賓客と同じように

伝統の菓子を 往時の賓客と同じように

写真:万葉 りえ

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琉球王国では豪華な宮廷料理で賓客をもてなす宴が開かれていたようですが、そこで生まれたメニューは菓子だけでも160種類もあったといいます。しかし残念なことに多くの琉球菓子が時代の変遷の中で消えていきました。

歴史資料にあり伝わってきた菓子の中から、鎖之間では南蛮菓子の一つである「花ぼうる」など4種類を味わうことができます。沖縄土産として人気の「ちんすこう」も、王朝時代は菊型だったんですよ。しかもこれらの菓子は、先祖が王朝の包丁役(料理方)を拝命していて、現在も伝承を受け継いで作っている店から届く手作りなのです。

約600年前に中国から伝わったといわれているジャスミン茶(さんぴん茶)とともに、琉球の文化に思いをはせながらゆったりとお過ごしください。

伝統の菓子を 往時の賓客と同じように

写真:万葉 りえ

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そして、一息ついたら菓子が盛られている器にもちょっと注目を。
ここに描かれているのは、イングリッシュガーデンなどでよく使われるクレマチス(和名・鉄線てっせん)です。中国原産だったこの花。朝鮮半島経由で日本や琉球にも伝わって、花模様がデザインとして工芸品や衣装に取り入れられていたのです。

伝統の菓子を 往時の賓客と同じように

写真:万葉 りえ

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このあと豪華な装飾にあふれた正殿を見学されるときは、ぜひ王座を囲む黒い漆の高欄にも注目してください。金色で描かれたクレマチスが、さらに王座に華やかさを添えている様子をご覧いただけるでしょう。

王国時代を感じさせるおもてなし

王国時代を感じさせるおもてなし

写真:万葉 りえ

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鎖之間の奥には裏御座(うらござ)とよばれる茶室もあり、琉球王朝時代もここで茶を点てて客にふるまっていました。そのお茶をこの部屋に仕えていた少年たちが運んでいたことでしょう。

土産店などでも沖縄伝統の「紅型・びんがた」の製品をたくさん目にすると思います。この染め物は上流階級の女性や元服前の少年の衣装に使われていたもの。鎖之間では現在もその時代に基づいた衣装で案内してくれます。

王国時代を感じさせるおもてなし

写真:万葉 りえ

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正殿だけでなく、他にも見どころいっぱいの首里城。さらに琉球王国の文化を体験できるのが、冊封使たちも接待された鎖之間でのティータイムです。
見学の際は、首里城でここだけの庭園を眺めながら沖縄の時間を楽しんでください。

首里城公園の基本情報

住所:沖縄県那覇市首里金城町
電話番号:098-886-2020(首里城公園管理センター)
アクセス:ゆいレール首里駅もしくは儀保駅
入園:無料
茶菓子料金:¥310

※ゆいレールのフリー乗車券を利用されている方は割引価格で有料エリアへ入館できます

2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/11/25 訪問

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