美しきチュニジアの首都チュニスを歩く!

美しきチュニジアの首都チュニスを歩く!

更新日:2019/02/16 16:41

菊池 模糊のプロフィール写真 菊池 模糊 旅ライター、旅ブロガー、写真家
チュニジアはチュニスの国という意味で北アフリカ海岸の中央部に位置します。その首都チュニスは美しい町で、歴史的な場所から新しい市街まで様々な顔を持っています。市民の表情は明るく笑顔で、女性も多く、イスラム圏としては開放的な雰囲気が感じられます。だから、チュニスの街歩きは、とても楽しいもの。ここでは、チュニスの旧市街から新市街へ、西から東へほぼ真っすぐ歩いて散策するコースを紹介します。

カスバ広場からメディナ(旧市街)へ!

カスバ広場からメディナ(旧市街)へ!

写真:菊池 模糊

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チュニスは海に近い二つの湖の間の低地に位置する大都会で、西側が旧市街で東側が新市街。そこで、チュニスの観光は、西から東へ、すなわち旧市街の西外側にあるカスバ広場からはじめます。この広場は独立を記念するため再開発された大きな空間で、中央にモニュメントがあり、チュニジアの国旗が四方に吊るされ翻っています。

カスバ広場からメディナ(旧市街)へ!

写真:菊池 模糊

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カスバ広場の横には、チュニス市庁舎の美しい建物があります。イスラム的造形が素晴らしい建築美を鑑賞しましょう。この一帯は昔からチュニジアの行政の中心地で、首相官邸もあります。

カスバ広場からメディナ(旧市街)へ!

写真:菊池 模糊

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カスバ広場の東からメディナ(旧市街)へ入ります。まず目立つのがシディ・ユセフ・モスク。これは1616年にオスマン帝国のユセフ王によって建てられたもので、八角形のトルコスタイルのミナレットが特徴。王冠のような頂端部も綺麗です。

メディナ(旧市街)を彷徨う!

メディナ(旧市街)を彷徨う!

写真:菊池 模糊

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旧市街は道が錯綜し、特にスーク(市場)の中は屋根があるので薄暗く圧迫感があります。様々な店が並んでおり、歩き回ると、ちょっとした迷宮のようです。

メディナ(旧市街)を彷徨う!

写真:菊池 模糊

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シディ・ユセフ・モスクの東裏側あたりの曲がり角に、CAFE LA MEDINA という看板を見つけたら、入って三階へ上ってみましょう。位置関係をつかむのとカフェでの休憩に最適です。

メディナ(旧市街)を彷徨う!

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このカフェは屋上にテーブルが並んでおり、休憩しながらチュニスのパノラマを楽しめます。写真正面下にあるのはグランド・モスクで、左側に四角柱のチュニジアスタイルのミナレットが見えています。正面奥には新市街が広がっており、右側遠くにそびえる青い高層ビルは目的地のアフリカ・ホテルです。

眼下のグランド・モスクは、698年から建設が始まったチュニジアで二番目に古いモスクで、国内全土の信仰を集め、ジャーミア・ズィトーナ・モスク(オリーブの木のモスク)という別名を持っています。

グランド・モスクから新市街へ!

グランド・モスクから新市街へ!

写真:菊池 模糊

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カフェを降りて路地を回ればグランド・モスク前広場に出ます。ここはメディナの中心地で、路地やスークが四方に広がり、多くの人で賑わっています。チュニスのメディナが世界遺産に指定された際の銘板もここにあります。

グランド・モスクから新市街へ!

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グランド・モスク前広場の東側に最も多くの人が出入りする通りがあり、これがモスクと同じ名前のジャーミア・ズィトーナ通り。ここは新市街へと繋がるメインルートなので、中へ入り東へ歩きます。やや下り坂になっており歩きやすいですが、非常に混み合う雑踏ですので手荷物には注意しましょう。

グランド・モスクから新市街へ!

写真:菊池 模糊

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ジャーミア・ズィトーナ通りには沢山の店が軒を連ねており、露天も所狭しと並んでいます。あらゆる種類の雑貨や衣類、香料、食べ物、装飾品、お土産物などなど・・・見て歩くだけでもわくわくします。ただ、値札が無いので、買い物は交渉次第。それが苦にならない方は、身振り手振りで買い物を楽しんでください。

新市街ブルギバ通りを行く!

新市街ブルギバ通りを行く!

写真:菊池 模糊

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メディナを東へ突っ切ると、フランス門がありそこから新市街になります。このあたりはフランス通りと言い、一転して欧州的な街並みとなります。マガザン・ジェネラルやモノプリといったスーパーマーケットがあり、価格が安く値札が付いているので、メディナで苦労した買い物が嘘のようです。

さらに東へ進むと道が広くなる独立広場があり、カトリックの大聖堂である重厚なカテドラルが建っています(写真参照)。ここから東側は、町のメイン・ストリートであるハビブ・ブルギバ通りとなり、新市街の中心地です。

新市街ブルギバ通りを行く!

写真:菊池 模糊

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カテドラルの向かい側にある瀟洒な建物はフランス大使館。カテドラルと大使館の間の緑地には、チュニジア出身の中世イスラム世界を代表する社会学者イブン・ハルドゥーンの像が立っています。フランスの巨大建築物の間にある偉大な学者の姿は、チュニジアの誇りと意地を象徴しているようです。

新市街ブルギバ通りを行く!

写真:菊池 模糊

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ハビブ・ブルギバ通りは幅が広く、中央部は歩行者天国で市民の憩いの場となっています。パリのシャンゼリゼ通りを意識してつくられ、洒落た雰囲気がします。オープンカフェや噴水、時計塔などもあります。

ホテル・アフリカに泊まろう!

ホテル・アフリカに泊まろう!

写真:菊池 模糊

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ハビブ・ブルギバ通り沿いの中央南側に聳えている巨大な青いビルが、チュニスのランドマークであるホテル・アフリカです。ロケーションが最高で、チュニス観光には最も適したおすすめのホテルです。ここに滞在すれば縦横無尽にチュニスの街歩きを楽しめます。

ホテル・アフリカに泊まろう!

写真:菊池 模糊

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写真はアフリカ・ホテルの高層階から新市街を撮影したもの。眼下に新市街が広がり、シティービューを満喫できます。部屋の設備やアメニティーも申し分なく、Wi-Fiもフリーです。

ホテル・アフリカに泊まろう!

写真:菊池 模糊

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アフリカ・ホテルに泊まれば、夕刻でも早朝でもハビブ・ブルギバ通りの散策を楽しみましょう。通りの東端には1月14日広場があり、時計台とブルギバ元大統領の像が佇立しています。旧市街から東へ歩いた終点がここです。ここから東へは道路が高架になり、湖の上を走る道路となります。なお、この湖がチュニス湖と呼ばれる広大な自然のラグーンで、シーズンになると野生のフラミンゴが舞い降ります。

チュニスの基本情報

住所:チュニジア共和国チュニス市 
アクセス:
チュニス・カルタゴ国際空港へは日本から直行便はなく、ヨーロッパ(パリ、ローマなど)または中東(ドバイ、ドーハなど)を経由
チュニス・カルタゴ国際空港からチュニス市内中心部へ、バスで約30分またはタクシーで約15分

2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/01/17−2019/01/24 訪問

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