滋賀県と三重県にまたがる鈴鹿山脈の主峰で、日本新百名山にも選ばれている御在所岳(標高1212m)。登山道は中道と裏道、一ノ谷新道とバリエーションが豊富で、四季ごとに魅力がある山なので、一年を通して関西・東海圏を中心に多くの登山者に親しまれています。しかしながら、標高差と歩行時間を考えると、決して楽な行程とは言えません。特に雪がある冬季では尚更です。
そこでぜひ利用したいのが「御在所ロープウェイ」。山麓の湯の山温泉から御在所岳の頂上付近まで、ロープウェイで容易にアクセスすることができます!これを使えば、雪山登山の装備は必要なく、防寒のみで雪山の世界に足を踏み入れることができます。
写真:土庄 雄平
地図を見るそして有り難いのが、ロープウェイの山頂駅にはレストランや休憩スペースが確保されており、室内で寒さを凌げるということ!多くの雪山では、山頂付近に小さな避難小屋があれば良い方で、ほとんどは一面雪の世界です。寒くなれば、室内へ逃げられるので、雪山に慣れていない方でも安心でしょう。
<御在所ロープウェイの基本情報>
住所:三重県三重郡菰野町菰野8625
電話番号:059-392-2261
アクセス:四日市ICから車で30分
写真:土庄 雄平
地図を見る御在所ロープウェイの山頂駅を降りれば、すぐ「朝陽台広場」という展望スポットへと至ります。この周辺が、御在所岳で一番美しい樹氷エリアです。樹氷を楽しめる気候条件は、前日が雪で、当日が晴れ(もしくは曇り)の場合!中々揃えるのが難しいですが、こうした天気の時は、圧倒的に美しい樹氷の世界を味わうことができます。
写真:土庄 雄平
地図を見る例えば、ロープウェイから少し降りて、雪道を歩くと両側に樹氷並木が現れます!真っ白に染まった木々は美しく、思わず見とれてしまいますが、その並木道に光が差し込むと、また一味違った情景に!光に照らし出されて、樹氷が一気に輝き、声にもならない絶景です!
写真:土庄 雄平
地図を見るまた当日の天気が晴れの場合、樹氷が溶けてしまう恐れがあるので、午前中に向かいましょう!そうすれば、雪山登山者が愛してやまない至高の冬の芸術品「青空樹氷」を鑑賞することができます。真っ青な空と、純白の樹氷のコントラストは心洗われる爽快な美しさです。
<朝陽台広場の基本情報>
住所:三重県三重郡菰野町菰野
アクセス:御在所ロープウェイにて15分
写真:土庄 雄平
地図を見るさて、そうして雪の世界を思いっきり楽しんだら、最後に寄りたいのが「温泉」です!御在所ロープウェイの山麓駅は、湯の山温泉街にあるので、ロープウェイで下山後、気軽に立ち寄り、すぐに冷えた体を温めることができます。極寒の雪山から、ポカポカの温泉のギャップは、まさに至福のひとときです。
写真:土庄 雄平
地図を見るおすすめの日帰り入浴は「渓流の宿 蔵之助」!ロープウェイ山麓駅から北へ少し上ったところにあります。何と言っても離れの露天風呂が、秘湯の雰囲気もあって、素晴らしいです!また露天風呂と言っても、程良くガラスで外と仕切られているため、室内の気温が絶妙で、いつまででも入っていられる気持ちよさ。源泉掛け流しなのも嬉しいですね。
<渓流の宿 蔵之助の基本情報>
住所:三重県三重郡菰野町菰野8625
電話番号:059-392-2509
アクセス:四日市ICから車で30分
「雪山」と言われれば、ハードルが高いし、「なぜ寒い冬にわざわざ、より寒いところへ足を運ぶのか?」と疑問に思う方もおられるでしょうが、その答えは、雪山にだけ咲き誇る美しい樹氷にあります!木々が真っ白に覆われた姿は、本当に見応えがあり、青空の下ではその美しさは一層際立ちます。御在所ロープウェイを使えば、そんな雪山ならではの芸術品を気軽に鑑賞できるので、ぜひ訪れてみて下さい。そして下山後に最高の温泉を!!
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
土庄 雄平
1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤務しながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。山岳雑…
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