写真:鷹野 圭
地図を見る公園の名前の通り、開放感あふれる大きな芝生広場を有している21世紀の森と広場。ピクニックやレジャーにはピッタリなスポットです。周囲には街景観を遮る深い森があるほか、整地され尽くしておらずなだらかな起伏があり、程よい“自然”な雰囲気も有しています。街中にいることを一時忘れ、ゆったりと過ごしましょう。
写真:鷹野 圭
地図を見る園内の北側に広がる、大きな千駄堀池。晩秋から春にかけては多くの水鳥が飛来します。芝生広場と同じく開けた環境ですが、よく見ると広いヨシ原に隣接しており、小島あり、自然護岸あり……と、鳥たちが身を隠すのに適した環境が整っています。冬場に鳥達の姿が耐えないのはそのため。同時に夏場には、昆虫などの小動物の暮らす場にもなります。都市公園の池でありながら、多くの「命」を支えるとても貴重なスポットなのです。
写真:鷹野 圭
地図を見る千駄堀池の南側に広がる花壇には、季節の花が咲き、風景を彩ってくれます。冬から早春期にかけてはパンジーが満開に。背丈が低い花ですがとにかく数が多いので、遠目だとカラフルなじゅうたんが広がっているかのよう……。おあつらえ向きにベンチも設置されていますので、花と池の景色を見ながらここで一休みするのもいいでしょう。
写真:鷹野 圭
地図を見る千駄堀池のさらに北、森に挟まれた「野草園」は、21世紀の森と広場において最も自然豊かな環境といっても過言ではないでしょう。ここは湿地帯の中を舗装されていない園路が通り、風景を邪魔するフェンスなどは一切ありません。木の実やドングリなどが豊富なため、年間を通じて多くの鳥たちが飛来。特に秋から早春期にかけては冬の小鳥達が多く訪れ、あちこちの梢から鳴き声が聞こえてきます。
写真:鷹野 圭
地図を見る野草園の湿地では、豊かな樹木によって生み出される木陰に、非常に浅い水場が広がっています。こうした泥に覆われた場所にはミミズなどの小動物が多く、それらを食べる小鳥たちがよく集まってきます。写真はセグロセキレイ。都会でもよく見かけるハクセキレイとは異なり、目の下から喉にかけて真っ黒なのが特徴です。ハクセキレイと比べると自然度の高い環境や川の上流域などを好み、こうした鳥がやってくるということは、ここの環境が良好に保たれていることを示しています。
運がよければ、もっとレア度の高い鳥が来ているかも? どの鳥も園路のすぐ目の前で泥の上を歩いているので、うっかり脅かして飛ばしてしまわないよう、湿地の傍を歩く時は注意しましょう!
写真:鷹野 圭
地図を見る冬から春への季節の変わり目。ふと道端に目を向けると、可憐なスミレが花開いているのを見かけることも多いです。写真はタチツボスミレ。首都圏でもよく見かける日本で最もポピュラーなスミレで、野草園では草地はもちろん、ちょっとした構造物の隙間などから顔を覗かせています。決して珍しい花ではありませんが、狭いスペースにたくましく根を張る彼らの姿は、見ているとちょっとした“元気”をもらえますね。
写真:鷹野 圭
地図を見るかなり距離がありますが、木の頂付近で2羽の鳥が向かい合っているのがわかりますでしょうか? これはアカゲラといい、大型のキツツキの仲間です。
白黒の縞模様でこれよりちょっと小さいコゲラというキツツキなら、見たことがある方も多いかもしれませんが、このアカゲラは自然度の高い場所に暮らしているため、首都圏ではなかなか目にする機会がありません。でも一方で「キツツキの絵を描いてみて」と言われると、このアカゲラに似た絵を描く方も多いのではないでしょうか?
王道のキツツキらしい外見をしていながら、野生の姿を目にする機会が少ないアカゲラ。それだけに遭遇した時の感動は大きいものです。
写真:鷹野 圭
地図を見る上空に目を向けると、3羽の大型の鳥の姿が。左を飛んでいる黒い2羽はカラスですが、残る1羽はノスリというタカの仲間です。他の鳥や小動物などを捕らえて食べる肉食性の猛禽類で、これまた獲物となる生きものの豊富な自然度の高い環境でないと生きられない鳥。こうした猛禽類が暮らしているということは、この公園が自然豊かであることを証明していると言えるでしょう。
写真:鷹野 圭
地図を見る池の中央にある小島、藪の奥に色とりどりのカモが隠れているのがわかりますでしょうか? これはオシドリ。名前だけなら聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。“おしどり夫婦”という言葉がある通り、よくオスとメスのつがいでいる姿を見かけますが、たまに一夫多妻だったりすることも……。そこまで珍しい鳥ではないですが警戒心が強く、写真のように隠れていることが多いので、双眼鏡などを持参してよーく探してみましょう。
写真:鷹野 圭
地図を見る広い園内には、ウメやサクラなどの春らしい花木が多数植栽されています。レジャーシートを敷いてお花見するもよし。メジロやヒヨドリなど、花の蜜を求めて木にやってくる小鳥たちを観察するもよし。桃色の花に囲まれながら、思い思いに春ならではの醍醐味を満喫してください。
園内には軽食を買える売店があるほか、頻繁に「食フェス」なども開催されます。事前にWebサイトなどをチェックしておき、花見と食事を同時に楽しむのもいいでしょう。
写真:鷹野 圭
地図を見る木々の立ち並ぶ斜面には、クリスマスローズの群落が。その名の通りバラのような美しく様々な花が咲くため非常に人気の高い植物ですが、実際の開花期は2月中旬以降であることが多く、その後4月中旬頃まで楽しめます。実は花びらに見えているのは「がく」の部分。言うなれば葉っぱに近い部位なので、花の部分が終わって実が付いてもなお、その美しさはキープされるのです。バラと比べると株が小さく、下向きに咲く傾向があるのでちょっと目立たないかもしれませんが、早春の林床では最もきれいな植物。じっくりと観察して、色や形を楽しみましょう。
写真:鷹野 圭
地図を見る数は少ないですが、園内の森の中にはシュンランなどの春の山野草が咲くことも。あまり大きくなく、目立つ色でもないので探すのは至難の業。それだけに見つけた時の喜びはひとしおです。傷つけたりしないよう、そっと観察しましょう。
写真:鷹野 圭
地図を見る最近、首都圏の都市公園では流行りの「食フェス」がよく開催されます。21世紀の森と広場でも同様で、年に何回かワゴンやテントが多数出店され、一際園内が賑わいます。地元の名産などを始めとした様々な料理を青空の下で楽しみましょう!
写真:鷹野 圭
地図を見る最近の食フェスは「食」だけでなく、「文化」も楽しむことができるイベントが多いのも特徴。写真は、専修大学の学生達による和太鼓の公演です。このほか、地元の小中学生などによる音楽やダンスのお披露目なども頻繁に開催されるようです。こうした各種イベントの開催情報は、21世紀の森と広場のWebサイトで公開されていますので、お出かけの前にしっかりとチェックしておきたいですね。
住所:千葉県松戸市千駄堀269
電話番号:047-345-8900(管理事務所)
入園料:無料
アクセス:新京成電鉄「八柱駅」またはJR武蔵野線「新八柱駅」より徒歩約15分
※2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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