白鳥に盆梅展・早春の滋賀「長浜」日帰りモデルコース

白鳥に盆梅展・早春の滋賀「長浜」日帰りモデルコース

更新日:2019/02/20 17:20

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
滋賀県の湖北地方に位置する長浜市は、冬になると遠くシベリアから琵琶湖に白鳥が飛来し、明治の歴史的建造物である慶雲館では、新春の風物詩「長浜盆梅展」も開催されます。また黒壁スクエアを中心としたまちなか一帯では「長浜のお雛さまめぐり」や長浜別院大通寺では馬酔木(あせび)展も開かれます。早春の長浜で、バードウォッチングに盆梅展、お雛さまめぐりを楽しんでみませんか?

午前中:河毛駅から自転車でコハクチョウを観察

午前中:河毛駅から自転車でコハクチョウを観察

写真:モノホシ ダン

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長浜市へのアクセスは、東海道新幹線で米原駅から北陸本線の在来線に乗り換えるのが便利です。早春の長浜観光のオープニングは、シベリアから琵琶湖に渡ってくるコハクチョウの観察からスタートです。

JR米原駅から北陸本線の普通列車で約20分、河毛(かわけ)駅で下車、公共交通機関はありませんので、河毛駅コミュニティハウスでレンタサイクルを借りましょう。コハクチョウを観察できる湖北野鳥センターおよび早崎内湖ビオトープまでは、片道約30分の行程です。

ちなみに河毛駅前には、戦国大名「浅井長政」とその妻「お市」の銅像があります。駅から浅井長政の居城のあった小谷城跡までは約2.5kmの距離です。小谷城は、お市の兄である織田信長との熾烈な攻防戦の舞台となったところ。歴史ファンの方は、レンタサイクルで小谷城跡を訪れるのもおすすめです。

<河毛駅コミュニティハウスの基本情報>
住所:滋賀県長浜市湖北町山脇5454
電話番号:0749-78-2280
レンタサイクル貸出時間:9:00〜17:00
レンタサイクル料金:一般車500円、電動アシスト付き1000円
※貸出時に預かり金として500円(返却時に返金)と身分証明書の提示が必要

午前中:河毛駅から自転車でコハクチョウを観察

写真:モノホシ ダン

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琵琶湖のコハクチョウは、10月中旬ごろに日本へ渡ってきます。灰色の羽をしている個体は前年生まれの幼鳥です。湖北地方への飛来のピークは、1月〜2月で総数は約500羽。3月中旬ごろシベリア方面へと旅立ちます。

越冬中は常に家族で行動し、10時ごろまでには、エサを求めて飛び立ちます。写真は、早崎内湖ビオトープの様子。

<早崎内湖ビオトープの基本情報>
住所:滋賀県長浜市湖北町海老江
電話番号:0749-79-1289(湖北野鳥センター)
アクセス:JR河毛駅からレンタサイクルで約30分

午前中:河毛駅から自転車でコハクチョウを観察

写真:モノホシ ダン

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せっかく白鳥を見に行ったのに既に飛び立っていなかった、という場合にはJR河毛駅からの往路の右手に見える山本山(317m)に行ってみてください。コハクチョウたちは、山本山周辺の水田でエサをついばむことが多いからです。

タイミングがよければ、田圃で群れなす白鳥たちを見つけることができるかも知れません。なお、白鳥はとても警戒心が強いので、撮影は望遠レンズを使って遠くから行うようにしましょう。

また、早春の湖北地方の天気は不安定です。折り畳み傘は必ず携行し、ジャケットやリュック、靴などには防水スプレーをかけておきましょう。

13時〜:黒壁スクエア「96CAFE」でランチ

13時〜:黒壁スクエア「96CAFE」でランチ

写真:モノホシ ダン

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バードウオッチング終了後、JR河毛駅から米原方面ゆき普通列車でJR長浜駅へ移動しましょう。普通列車のダイヤは、上下線とも1時間に約1本です。河毛駅から長浜駅までの所要時間は約7分です。

長浜駅に到着後、まず長浜駅観光案内所で「長浜お雛さまめぐりMap」を入手し、さらに「長浜盆梅パスポート」を購入しましょう。料金は1000円です。パスポートは、長浜盆梅展 プラス4つの観光施設へ入れます。さらに特典として店舗での割引や記念品などのサービスも。

観光施設のおすすめは、黒壁スクエアを中心とした一帯にある長浜別院 大通寺・曳山博物館・海洋堂フィギュアミュージアム黒壁・長浜鉄道スクエアなどです。ほとんどが500円以上する施設ばかりですので、お得感たっぷりです。

<長浜駅観光案内所の基本情報>
住所:滋賀県長浜市北船町1-5
電話番号:0749-63-7055

13時〜:黒壁スクエア「96CAFE」でランチ

写真:モノホシ ダン

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おすすめの昼食場所は、黒壁ガラス館前にある「96CAFE(クロカフェ)」。長浜のお雛さまめぐりにちなんだランチセット、デザートが期間限定でいただけます。

13時〜:黒壁スクエア「96CAFE」でランチ

写真:モノホシ ダン

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「おひなさまランチ」は、オムちらし寿司、クラムチャウダー、鶏唐マリネ、エビのタルタル春巻き、ミックスサラダ、デザート、ドリンクがついて1500円(税込)。見た目も可愛らしくお腹一杯になりますよ。

<96CAFEの基本情報>
住所:滋賀県長浜市元浜町11-28
電話番号:0749-65-4844
営業時間:10:00〜18:00(11月〜3月は17:00まで)
ひなまつりメニューの提供期間:2018年1月1日(月)〜3月4日(日)
アクセス:JR長浜駅から徒歩約5分

14時〜:長浜のお雛さまめぐり・大通寺の馬酔木展へ

14時〜:長浜のお雛さまめぐり・大通寺の馬酔木展へ

写真:モノホシ ダン

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長浜のお雛さまめぐりでは、大手門通りの紙遊館 小山仁の井伊家拝領品のひな道具、のれんタナカの明治・大正・昭和三代のお雛さま(写真)、博物館通りの四居家の明治の長浜をリードした浅見家ゆかりのひな人形が必見。ほかに黒壁ガラス館などのガラスのお雛さまも楽しい。

<第11回 長浜のお雛さまめぐりの基本情報>
展示期間:2019年2月10日(日)〜3月10日(日)頃まで

14時〜:長浜のお雛さまめぐり・大通寺の馬酔木展へ

写真:モノホシ ダン

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長浜は豊臣秀吉の城下町として有名ですが廃城後は、長浜別院 大通寺の門前町としても栄えました。大通寺は真言宗大谷派の別院で、伏見城の遺構と伝わる大広間、円山応挙や狩野山楽らの襖絵など見所の多い寺院で、国指定重要文化財。撮影は、ながはま御坊表参道からの風景がおすすめ(写真)。

14時〜:長浜のお雛さまめぐり・大通寺の馬酔木展へ

写真:モノホシ ダン

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大通寺で早春に開かれる「馬酔木展」。馬酔木は、本州以南の全国に自生するツツジ科の樹木で、馬などの動物がそれを口にすると、毒(アセボトキン)によって痺れて酔ったようになることに由来します。

早春から4月中旬まで白、紅、ピンクの小さい可憐な花が房になって垂れ下がるように咲くのが特徴。見所の多い古刹で、馬酔木の花を鑑賞してください。

<長浜別院 大通寺の基本情報>
住所:滋賀県長浜市元浜町32-9
電話番号:0749-62-0054
第31回 馬酔木展の開催期間:2019年2月15日(金)〜4月17日(水)
拝観時間:9:00〜16:30
アクセス:JR長浜駅より徒歩約12分

15時〜:曳山博物館・海洋堂フィギュアミュージアム黒壁へ

15時〜:曳山博物館・海洋堂フィギュアミュージアム黒壁へ

写真:モノホシ ダン

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大手門通り沿いの「曳山博物館」は、ユネスコ無形文化遺産「長浜曳山祭」の博物館。本物の曳山の山車を見ることができます。

<曳山博物館の基本情報>
住所:滋賀県長浜市元浜町14-8
電話番号:0749-65-3300
開館時間:9:00〜17:00(入館16:30)
アクセス:JR長浜駅より徒歩約8分

15時〜:曳山博物館・海洋堂フィギュアミュージアム黒壁へ

写真:モノホシ ダン

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長浜アートセンターの「海洋堂フィギュアミュージアム黒壁」。大手門通りにあったミュージアムはリニューアルオープンに向けた改装工事中で、2020年の春(予定)に、全く新しいフィギュアのミュージアムとしてカムバックしてきます。

<海洋堂フィギュアミュージアム黒壁の基本情報>
住所:滋賀県 滋賀県長浜市元浜町8-22 長浜アートセンター
電話番号:0749-68-1680
開館時間:10:00〜18:00(4/1〜10/31)、10:00〜17:00(11/1〜3/31)
アクセス:JR長浜駅より徒歩約5分

16時〜17時:長浜盆梅展を鑑賞後、JR長浜駅から帰路につこう

16時〜17時:長浜盆梅展を鑑賞後、JR長浜駅から帰路につこう

写真:モノホシ ダン

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長浜盆梅展の会場となるのは、明治時代の長浜の迎賓館「慶雲館」。外見の老木からは、想像できない見事な花を咲かせます。

16時〜17時:長浜盆梅展を鑑賞後、JR長浜駅から帰路につこう

写真:モノホシ ダン

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新館では、京都造形芸術大学によるプロデュース、インスタ映えする盆梅が展示されています。日本一と言われる盆梅展を楽しんでください。

<第68回 長浜盆梅展の基本情報>
住所:滋賀県長浜市港町2-5
電話番号:0749-65-6521
開催期間:2019年1月10日(木)〜3月10日(日)
開館時間:9:00〜17:00(入館は16:30まで)
夜間ライトアップ:2月2日(土)〜3月3日(日)の土日祝日は20:00まで
アクセス:JR長浜駅より徒歩約3分

早春の長浜の1日を満喫しよう

いかがでしたか。滋賀県長浜市は、平成の大合併により、滋賀県の6分の1の面積を占める琵琶湖とほぼ同じ大きさになりました。それだけに広大な市域内には、豊かな自然や歴史・文化などを存分に感じとることのできるスポットが数多くあります。

今回ご紹介したコースの復路では、JR長浜駅からJR米原駅まで在来線で移動し、ふたたび東海道新幹線で帰ることを想定していますが、交通費を節約したいという方は、時間は約40分ほど余計にかかりますが、在来線の新快速電車で、大阪あるいは名古屋方面へ帰ることもできます。この機会にぜひ、心癒される早春の長浜を旅してみてください。

2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/02/16 訪問

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