御射鹿池は、八ヶ岳中信高原国定公園内の蓼科高原(長野県茅野市豊平)にある面積約0.1ha、水深約7mのため池です。「御射鹿池」の名は、長野県の諏訪湖の周辺に4カ所の境内地をもつ諏訪大社に伝わる“神に捧げるための鹿を射るという神事”御射山御狩神事にその名前の由来があると云われています。
中央自動車道の諏訪ICからは、約20Kmほどです。国道20号、国道152号、「湯みち街道」と呼ばれる県道191号を通って、奥蓼科方向に進み、奥蓼科温泉郷の少し手前の道路沿いにあります。
池の横に、無料の駐車場が作られていますが、混雑時にはその駐車場に入るために渋滞が発生します。でも、池を眺めるだけなら30分もあれば十分なので、駐車場の回転率はよいです。
新緑の木々が池面に映りこむ幻想的な美しさが有名になってきて、多くの観光客で賑わうときもありますが、池全体を県道側からしか眺めることができないので、どんなに人出があっても、静かな湖面の姿は幻想的に見えます。
新緑の時期には、うす緑、若緑、深緑、青緑などなど様々な緑色に彩られていて、鏡のような池面に映りこむ風景を見ることができます。
東山魁夷画伯の「緑響く」では、池の端を白馬が走る姿が描かれていますが、実際には白馬はいません。ただ、運が良いと、池を泳ぐ鴨とその泳いだ後に残る軌跡が醸し出す、別の幻想的な雰囲気に出会えることもあります。
紅葉の季節の色合いはさらに幻想的になります。童謡のもみじに歌われている「赤や黄色の色さまざまに、水の上にも織る錦(にしき)」という言葉がぴったりあてはまる風景が目の前に広がります。
晴れている日には、青空の青さと紅葉の色合いがさらに幻想的な雰囲気を醸し出します。
新緑の時と同様に、鏡のような池面に木々が映りこむ風景は見事です。ただ風が強い時は、御射鹿池の池面にさざ波が立ち、映りこみが少し弱まりますが、鏡のような池面の時とはまた違った雰囲気を味わうことができます。
雪に包まれる御射鹿池は、訪れる人も少なく、ひっそりと静まり返っています。
雪の積もった時には、鏡のような池面が雪に覆われているために、池に映りこむ木々の姿は見えませんが、初夏、秋とはまた異なる神秘的な雰囲気に包まれます。
八ヶ岳中信高原国定公園は、野県と山梨県にまたがる八ヶ岳と松本市東部の美ヶ原を中心とした国定公園で、八ヶ岳近くの蓼科高原には、この御射鹿池の他に、蓼科湖、白樺湖、白駒池、横谷渓谷などなど、観光地が沢山あります。
御射鹿池の位置する標高1200〜1500mの蓼科高原は、春は花々、新緑、夏は避暑に、秋は紅葉、冬はスキー、スノボーなどを楽しむことのできる絶好の観光スポットです。御射鹿池を訪れて、幻想的な風景を堪能した際には、ぜひ周囲の観光地も巡ってください。
住所:長野県茅野市豊平奥蓼科
電話番号:0266-73-8550(茅野市観光案内所)
アクセス:中央自動車道の諏訪ICから約20km(約30分ほど)
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/18更新)
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