写真:井伊 たびを
地図を見る千葉県柏市にある「柏神社」へ訪れるには、JR常磐線が便利だ。「柏駅」の東口から歩いて5分というアクセスのいい神社である。また近年運行が始まった、「JR上野東京ライン」を利用すれば、「東京駅」から50分足らずで訪れることができる。
「柏駅」の東口を出れば、そこは広場と横断歩道橋の両機能をあわせ持った「ペデストリアンデッキ」である。ちなみに、柏市民には「ダブルデッキ」と呼ばれ親しまれている。現在では各地にあり、珍しくなくなったが、こちらが日本で初めて設置された「ペデストリアンデッキ」である。
目の前の「スカイプラザ柏」をめざして、ダブルデッキを進めば、地上に降りる階段とエスカレーターがある。それを下ったところの交差点を目の前に渡り、東南に伸びる商店街「ハウディモール」をそぞろ歩き、最初の信号のある交差点につけば、「柏神社」の鳥居は眼前だ。
写真:井伊 たびを
地図を見る古くから“天王様”と呼ばれ、近隣の人々に親しまれてきた「柏神社」は、山形県の「羽黒神社」と、京都市祇園の「八坂神社」の両大神が、鎮座する合祀社である。よって、“羽黒+八坂”のダブルご神徳が授かれるのだ。
そもそも「柏神社」の始まりは、江戸時代この地区一帯で流行した疫病から、人々を救うため、厄除けとして名高い、「素戔嗚尊(スサノオノミコト)」を、境内に祀ったことである。それは1660年頃で、実に350有余年前の出来事である。それ以来、現代でも、特に初詣や節分の日などには、多数の人々が訪れ賑わっている。
写真:井伊 たびを
地図を見る鳥居際の手水舎で身を清め、ふと見あげれば「銀杏の巨木」がある。春には目に優しい緑に染まり、秋には黄金色に輝く。四季折々に季節を楽しめる、樹齢300年を超えるとされる「ご神木」である。ちなみに、こちらの「銀杏の巨木」は、柏市の保護樹に指定されている。
写真:井伊 たびを
地図を見る鳥居をくぐって、真っ直ぐのびる参道を進めば、華麗で厳粛さを湛えた拝殿の姿に、心が奪われる。街の喧噪を遮断する神域は、近隣の人々の憩いの場にもなっている。本来、神社のあるべき姿がここにはある。
市街地という場所柄、より明るく照らし出されている社殿へのライティングは、日によって色調が変更される。参拝者の評判も上々なので、年間通じてライトアップされる予定である。一度、幻想的な雰囲気につつまれた拝殿で、二礼二拍一礼して、願い事をされてはいかがだろう。
闇に浮かび上がった幻想的な拝殿に、祈願を終えて頭上を窺えば、天空のキラ星とともに、満月を見つける!そんな絶景に遭遇する幸運に恵まれるかもしれない。
「柏神社」の御祭神は、「羽黒神社」の大山祗の命(安産、健育保護)、稲倉魂の命(商売繁盛、家内安全、大願成就)、月読の命(商売繁盛)と、「八坂神社」の素戔嗚の命(厄除、交通安全)、稲田姫の命(縁結び、学業)の、それぞれの御神徳のある五柱である。
写真:井伊 たびを
地図を見る結ばれた夥しい「おみくじ」の数や、「絵馬奉納」の数は、参拝者の多いことを物語っている。それぞれにこめられた祈願が、成就することを願いたい。
写真:井伊 たびを
地図を見る境内には、立派な「神楽殿」と「神輿庫」がある。「神輿庫」に納められ、静かに出番を待つ豪華な神輿は必見である。
神楽殿の舞は、「7月の宵宮」「10月の宵宮」「正月の3が日」が恒例である。華麗な舞いは、ぜひ他の行事でも鑑賞したいものだ。
写真:井伊 たびを
地図を見る拝殿前にいる狛犬たち。建立は1919年(大正8年)7月吉日で、石工・浜島勘五郎による芸術品である。今年丁度100歳をむかえる。
写真:井伊 たびを
地図を見る風雪に耐えながら、時代ごとそれぞれの人々の祈願姿を見続けて来たのだろう。
住所:千葉県柏市柏3丁目2-2
電話番号:04-7163-4259
アクセス:JR常磐線「柏駅」東口から歩いて5分
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/29更新)
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