奈良県・南朝の里「賀名生梅林」で2万本の梅の花を満喫!

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奈良県・南朝の里「賀名生梅林」で2万本の梅の花を満喫!

奈良県・南朝の里「賀名生梅林」で2万本の梅の花を満喫!

更新日:2019/03/04 21:13

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

奈良県五條市西吉野町にある「賀名生(あのう)梅林」は、早春になると北曽木の丘陵から中腹まで覆い尽くすように約2万本の梅が咲き誇ります。梅林の中の名所では、一目千本・見返り千本・奥の千本など吉野山の桜になぞらえた名がつけられています。また、賀名生は足利尊氏に追われた後醍醐天皇が、吉野山に入る前に滞在したところでもあります。梅の香りに誘われて、南朝幕開けの舞台ともなった賀名生梅林を散策してみませんか?

南朝の幕開けの舞台「賀名生」

南朝の幕開けの舞台「賀名生」

写真:モノホシ ダン

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賀名生の地名の由来は、今より約650年前の南北朝時代までさかのぼります。もともとこの地は「穴生(あなう)」と呼ばれていました。

やがて南北朝時代になり、足利尊氏・直義の兄弟喧嘩に端を発した「観応の擾乱」により、尊氏が一時的に南朝に帰順してきました。これを喜んだ南朝の後村上天皇が、南北統一の願いが叶ってめでたい、との思し召しから「加名生(かなう)」と名付けられのが語源です。のちに下賜された地名は畏れ多いとして「賀名生(あのう)」に改められました。

写真は、賀名生梅林の麓にある賀名生皇居跡。足利尊氏に京を追われた後醍醐天皇が、吉野山に入る前に滞在したのが、ここ堀家です。その後も、後村上・長慶・後亀山の3天皇の行宮となりました。枝垂れ桜の背後にある大きな茅葺屋敷は当時の面影を今もとどめています。

入口の藁葺門には、明治維新の魁となった天誅組の吉村寅太郎の筆による「皇居」の扁額が掲げられています。いまも堀家の方が住んでおられますので、内部は非公開です。

<堀家住宅 賀名生皇居跡の基本情報>
住所:奈良県五條市西吉野町賀名生

南朝の幕開けの舞台「賀名生」

写真:モノホシ ダン

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堀家住宅 賀名生皇居跡の近くには「賀名生の里 歴史民俗資料館」があります。ここで、賀名生梅林の案内図を頂けます。梅林内には仮設トイレしかありませんので、ここでトイレを済ませておくと安心でしょう。なお、賀名生梅林の見学所要時間は徒歩で約3時間です。

<賀名生の里 歴史民俗資料館の基本情報>
住所:奈良県五條市西吉野町賀名生5
電話番号:0747-32-9010
開館時間:9:00〜17:00 入館は16:30まで
休館日:毎週月曜日と祝日の翌日及び年末年始

南朝の幕開けの舞台「賀名生」

写真:モノホシ ダン

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賀名生の里 歴史民俗資料館で案内図を入手したら、国道168号線を横断して賀名生梅林の散策に向かいましょう。坂道を登っていくと「口の千本」という梅林を見上げる展望所があります(写真)。いきなり雲海のごとく広がる梅林の光景に思わず感嘆の声を上げざるを得ないでしょう。

賀名生梅林随一の眺望「弓箭堂売店」からの絶景

賀名生梅林随一の眺望「弓箭堂売店」からの絶景

写真:モノホシ ダン

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西吉野に春の訪れを告げる風物詩「賀名生梅林」。南北朝時代、京の都を追われた後村上天皇や公家達は、この地の梅を愛でて栄華を偲んだ歌を詠んだといわれています。

梅の栽培に適していることから、明治の初めに果実の収穫を目的として栽培が始められ、戦後さらに拡大され現在のような広大な梅林になりました。梅の品種としては「白加賀(しろかが)」「鶯宿(おうしゅく)」「南高(なんこう)」「林州(りんしゅう)」などが栽培されていて、中でも賀名生梅林を象徴する梅が「林州」。

別名「北曽木梅」と呼ばれるほど、この地方独特の品種です。果実は25g前後で梅酒、梅干し用として利用されています。

賀名生梅林随一の眺望「弓箭堂売店」からの絶景

写真:モノホシ ダン

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賀名生梅林で随一の眺めといわれているのが「弓箭堂売店」からの風景。「見返り千本」と呼ばれる見事な眺望が楽しめます。

賀名生梅林随一の眺望「弓箭堂売店」からの絶景

写真:モノホシ ダン

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梅林とともに楽しめるのが「啓翁桜(けいおうざくら)」。啓翁桜は、中国系の「支那桜桃」と他の桜よりも早期に咲く「彼岸桜」を交配して作られた桜です。ボリューム感のある薄紅色の花と梅の花のコラボを楽しんでみてください。

賀名生梅林のクライマックス「奥の千本」

賀名生梅林のクライマックス「奥の千本」

写真:モノホシ ダン

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賀名生梅林では、農園のガレージを利用した売店で、名物の「よもぎ餅」などをいただくことができます。散策に疲れたら、梅の花を愛でながら、一休みするのもおすすめです。

賀名生梅林のクライマックス「奥の千本」

写真:モノホシ ダン

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賀名生梅林のクライマックスとなるのが「奥の千本」。咲き誇る啓翁桜と梅の花は、爽やかで壮観な風景。

賀名生梅林のクライマックス「奥の千本」

写真:モノホシ ダン

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奥の千本からは、はるか遠く雪を被った大台山系までを見渡すことができます。賀名生梅林の広大さをいちばん実感できる場所でもあります。

「西の千本」「見返り千本」を眺めながら下って行こう

「西の千本」「見返り千本」を眺めながら下って行こう

写真:モノホシ ダン

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奥の千本を過ぎると、道は下り坂になり「西の千本」「見返り千本」などを眺めながら国道168号線に合流します。あとは麓の農園や商店で買い物や食事をして帰路につきましょう。

このように賀名生梅林は、南朝の悲史を知ると同時に、雅やかな梅の花を楽しめるところです。赤や白の梅の花が斜面を彩る梅林で、南朝のロマンと、一足早い春の訪れを感じてみてください。

賀名生梅林の基本情報

住所:奈良県五條市西吉野町北曽木
電話番号:0747-22-4001(五條市役所観光課)
開花時期:2月下旬〜3月下旬
アクセス:JR五條駅から奈良交通バスで、西日裏行、十津川行、新宮行、湯ノ峰行のどれかに乗り「賀名生和田北口」下車

車利用の場合は、国道168号線を南へ「賀名生トンネル」をくぐって1ツ目信号過ぎてすぐ右側の臨時駐車場を利用

2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/03/24 訪問

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