写真:沢木 慎太郎
地図を見る象に乗って散歩できるのも、タイ旅行の魅力です。プーケット島やサムイ島、チェンマイなどでも象乗りを楽しむことができますが、広大なアユタヤ遺跡を象に乗って巡り、古都の風情を楽しむのはタイならではの体験。日本の古都・京都や奈良、鎌倉ではなかなか体験できません。
アユタヤでは、「エレファント・ライド」というアトラクションがあり、象に乗って遺跡巡りを楽しむことができます。予約なしで、200バーツ(約700円)からエレファント・ライドが可能。500バーツ(約1800円)のコースでは、エレファントキャンプから外に出て、写真の「ワット・プラ・ラーム」を象の背から眺めながら散歩できます。これはインスタ映え抜群のスポット。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るタイの中部にあるアユタヤ。1351年に初代ウートン王によって建都されてから、1767年にビルマ(現ミャンマー)軍の攻撃で破壊されるまで約400年間、“アユタヤ王朝”の都として栄えた都市です。
主な遺跡が集まっているのが、“アユタヤ島”と呼ばれる川に囲まれた中州。アユタヤ島のほぼ中心に位置する寺院が「ワット・プラ・ラーム」です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ワット・プラ・ラーム」は、アユタヤ王朝初期の1369年に建てられた寺院。トウモロコシ型の大きな仏塔を中心に、4つの小塔が十字型に並び、アユタヤ遺跡のシンボリックな存在です。
すぐ近くには、“木の根に覆われた仏頭”で知られる「ワット・マハタート」や、3つの仏塔が並ぶ王室専用寺院「ワット・プラ・シーサンペット」といった有名の寺院があり、ゾウに乗ることができる「エレファント・キャンプ」もすぐ。
そんな人気スポットが集まるエリアで、観光客の姿が少ない穴場の寺院が「ワット・プラ・ラーム」。6遺跡の共通割券が使える寺院で、しかもアユタヤの中心にありながら、廃墟本来の静寂が感じられます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ワット・プラ・ラーム」は、アユタヤ王朝初代のウートーン王の菩提寺。寺院前には初代王の時代に掘られた池があり、水面に映る大仏塔やライトアップの姿も美しい。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ワット・プラ・ラーム」を建立したのは、ラメスワン王(2代、5代目)。父親で初代のウートーン王の葬儀が行われた跡地に建てられました。規模が大きく、敷地の中央に大仏塔がそびえ、本堂や7つの礼拝堂跡が残っています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る拝観料の50バーツ(約180円)を支払って、寺院内へ進むと、朽ちかけたレンガの門が見えてきます。ここが「ワット・プラ・ラーム」です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るさきほどのレンガの門をくぐると、真正面に見える風景がこちら。奥に見えるのが、シンボルとなる大仏塔。手前にあった建物は、1767年のビルマ軍による侵攻で大部分が破壊され、階段や壁の一部が残るだけ。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ワット・プラ・ラーム」のシンボルとなる大仏塔。これは、“プラーン”と呼ばれるクメール様式の仏塔です。先端が丸みを帯び、トウモロコシのような型が特徴。カンボジアのアンコール・ワット遺跡に代表される建築様式がプラーン。円すい型のチェディ(仏塔)と違った建築様式です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ワット・プラ・ラーム」では、大仏塔の前後に、礼拝堂(ヴィハーン)や戒壇堂(ボート)といった建物を配置しています。「ワット・マハタート」などの遺跡と同じ建築様式。大仏塔には、インド神話に登場する神鳥「ガルーダ」などの装飾が見られます。
大仏塔を囲むように、4つの小仏塔が取り囲み、上空から見下ろすと、寺院が十字型に見え、クメール式の美しい姿をしています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る大仏塔を中心に、遺跡をぐるりと回ることができるので巡ってみましょう。朽ちかけて、傾いたレンガの壁。大仏塔を取り囲む回廊跡などが見られ、左右には戦争で破壊された仏像が並んでいます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらは破壊された仏像。修復ができないほどひどく破壊されています。石を積み重ねて、仏像の姿を復元しています。廃墟ではありますが、ここは今も、タイ人に信仰されている大切な寺院です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらは首を切られ、頭だけが残った仏像。風化も進んでいますが、安らかで優しいお顔立ちが感じられます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ワット・プラ・ラーム」は、中心の大仏塔を取り囲むように、約40基の小仏塔が建ち並んでいました。その名残を今も見ることができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらも首を切られた仏像です。背後の大仏塔を守っているかのような姿が印象的。
仏教では、祖先の位牌(いはい)を祀る堂のことを、「祠堂」(しどう)と呼んでいます。“高塔状の祠堂”が、仏塔。
仏塔は、もともと仏舎利(ブッダの遺骨)を納めるための建物で、重要な仏法を祀り、仏教信仰のシンボルになっています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る1351年から約400年間にわたって繁栄したアユタヤ王朝。ビルマ軍によって1767年に破壊された姿が当時のまま残っています。
「古都アユタヤ」(Historic City of Ayutthaya)は世界遺産(文化遺産)に登録され、アユタヤ島を歴史公園として整備。歴史公園の中心に位置する「ワット・プラ・ラーム」は水辺の空間が広がる憩いのスポットになっています。ライトアップされた姿も美しい。
「ワット・マハタート」や「ワット・プラ・シーサンペット」だけでなく、ゾウと一緒に写真が撮れる「ワット・プラ・ラーム」にも足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
なお、なお、アユタヤへの行き方や、おすすめのアユタヤ遺跡、バンコクからの日帰り・半日モデルコースなどについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
住所:Amphur Muang, Ayutthaya 13000
アクセス:アユタヤのバスターミナルからタクシーで約5分
拝観時間:8時30分〜18時、ライトアップ19時〜21時
拝観料:50バーツ(「ワット・ラチャブラナ」「ワット・マハタート」「ワット・プラ・ラーム」「ワット・プラ・シーサンペット」「ワット・チャイワタナラーム」「ワット・マヘーヨン」の6遺跡共通割引券220バーツあり)
2019年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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