1日で堪能!群馬・江戸時代の神社建築を巡る旅

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1日で堪能!群馬・江戸時代の神社建築を巡る旅

1日で堪能!群馬・江戸時代の神社建築を巡る旅

更新日:2019/03/10 09:56

すがた もえ子のプロフィール写真 すがた もえ子 妖怪伝承収集家、フリーライター

神社は単純にお参りをするところ、と思っている方も少なくないかもしれません。しかし実は、時代によって彫刻の仕方や彩色が変化するなど、建築物としての見どころがたくさんあるんです。

群馬県には江戸時代全期の神社建築が国指定重要文化財として多く残されていて、車があれば江戸時代の前期、中期、後期の神社建築を1日で巡ることができる場所です。今回は女子旅にもぴったりな群馬県の神社建築をご紹介します。

独特の建築が「貫前造」の語源にもなった貫前神社

独特の建築が「貫前造」の語源にもなった貫前神社

写真:すがた もえ子

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貫前神社(ぬきさきじんじゃ)は1400年の歴史を持つ上野国一宮です。現在のお社は寛永12(1635)年に徳川家光によって建設されたもので、江戸時代前期の神社建築を見ることができます。貫前神社は総門から石段を下りていくと社殿がある、下り宮といわれる珍しい造りとなっています。階段を下りたところにある楼門も国の重要文化財に指定されている建築物です。

階段の上からカメラを構えると、俯瞰(ふかん)で空中から撮影しているような写真が撮影できるのでおすすめです。

独特の建築が「貫前造」の語源にもなった貫前神社

写真:すがた もえ子

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国重要文化財に指定されている本殿の内陣中央には、伊勢神宮にもみられる「しんのみはしら」が建てられています。内部を上下2層に分け、下層を拝所、上層を神殿とする造りは「貫前造(ぬきさきづくり)」と称されるもので、神社建築史上重要なものといわれています。壁に囲まれているため本殿の彫刻はじっくり見ることができませんが、
本殿と同じく寛永12年に建造された拝殿は、近くに寄って細かい部分まで見学することが可能です。

独特の建築が「貫前造」の語源にもなった貫前神社

写真:すがた もえ子

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本殿同様、外部仕上げは漆塗りで極彩色、柱に金襴巻(きんらんまき)が施されていて、美しさに目を奪われます。目を見張るような色彩はSNS映え間違いなしです。

<一之宮貫前神社の基本情報>
住所:群馬県富岡市一ノ宮1535
電話:0274-62-2009
アクセス:(車)上信越自動車道富岡インターより約20分・または下仁田インターより約20分
(電車)上信電鉄 上州一ノ宮駅 から徒歩約15分

美しい色彩が魅力の妙義神社

美しい色彩が魅力の妙義神社

写真:すがた もえ子

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国の重要文化財に指定されている妙義神社は上毛三山の一つ妙義山・白雲山の東麓に鎮座する神社で、創建は宣化天皇2(537)年といわれています。現在目にすることができる社殿は、宝暦6(1756)年に作られた江戸時代中期の神社建築です。また境内の波己曽社殿は江戸時代前期の建築で、時代の違う神社建築を見学する事ができます。

美しい色彩が魅力の妙義神社

写真:すがた もえ子

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いずれも彫刻とともに漆塗と彩色が施された美しい建築物で、「渋鉄染胡粉摺(しぶてっせんごふんずり)」という現在は建築に使われなくなってしまった染色技法が用いられているのが特徴です。

同じ時代に建てられた神社建築は中国の故事がモチーフとされることが多いですが、妙義神社の彫刻には自然主義的な題材が描かれています。拝殿の外部が山鳥、幣殿は蟇股の中の彫刻がウサギ、内部は菊と花で統一。本殿には水鳥が彫刻されていて、水が神社全体の彫刻のモチーフになっています。

美しい色彩が魅力の妙義神社

写真:すがた もえ子

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妙義山をご神体にいだき、山の尾根へと続く山岳信仰の険しい修験道が残されている様子は神秘的。境内には樹齢500年の大杉3本杉に囲まれた三角形の空間があり、強力なパワースポットといわれています。

「義経(2005年)」「天地人(2009年)」など大河ドラマのロケ地としてもたびたび使用されています。

<妙義神社の基本情報>
住所:群馬県富岡市妙義町妙義6 
電話番号:0274-73-2119
アクセス:(車)関越・上信越自動車道 松井田・妙義ICから5分
(電車)JR高崎駅から信越線松井田駅下車タクシーで10分/信越線磯部駅下車タクシーで15分

巨石に囲まれた榛名神社

巨石に囲まれた榛名神社

写真:すがた もえ子

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榛名神社は上毛三山の一つ、榛名山の神様を祀る神社です。創建は6世紀末と伝えられていて、巨石、奇岩に周囲を囲まれた光景に圧倒されます。

神社の入り口から700メートルは見上げるような老杉が立ち並び、清流が流れ、巨岩奇岩に囲まれた参道が続きます。ここを歩くことで、本殿に到着した時には身も心も洗われて、歩くだけで禊(みそぎ)ができるといわれています。

境内の中心には人の形に似た御姿岩と呼ばれる奇岩がそびえたっています。文化3(1806)年に再建された社殿は国指定重要文化財に指定されていて、御姿岩の洞窟内に御内陣を祀りんでいます。これに接続して本社、幣殿、拝殿が立ち並び、見事な彫刻が建物全体に施されています。小さな彫刻ひとつでも高いクオリティを誇り、SNS映えするものばかり。

巨石に囲まれた榛名神社

写真:すがた もえ子

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柱も地紋彫りという形で彫刻され、大床部分から下の腰面にまで及ぶ彫刻や彩色が見ることができる、江戸時代後期の神社建築物です。

龍の彫刻や水墨画が施されていることからその名が付いた双竜門も国指定重要文化財。安政2(1855)年に竣工されたこの門は、傍らの鉾石(ぬぼこいし)との取り合わせは見どころのひとつ。忘れずにカメラに収めておきたいポイントです。間近にみる巨大な岩からは、榛名山のパワーがひしひしと伝わってきます。

巨石に囲まれた榛名神社

写真:すがた もえ子

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榛名神社のご利益は天下泰平、国家安穏、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、鎮火、開運、縁結び、安産守護。また、主祭神が火産霊神(火の神様)・埴山毘売神(土の神様)というところから、土木、電力、電気・通信機器、陶磁器などに関わる人々の守護神としても有名で、関東屈指のパワースポットとしても名高い神社です。

境内の7棟の建造物が国指定重要文化財に指定されています。ほかにも武田信玄が戦勝祈願に矢を放った矢立の杉(国指定天然記念物)や鉄燈籠(群馬県指定重要文化財)など多くの文化財を見ることができるので、ゆとりを持ったスケジュールで見学するのがおすすめです。

<榛名神社の基本情報>
住所:群馬県高崎市榛名山町甲849
電話番号:027-374-9050
アクセス:JR高崎駅西口よりバス、本郷経由榛名湖行き・榛名神社前下車、徒歩15分

群馬の神社建築でフォトジェニックな建築様式を堪能しよう

今回ご紹介した群馬県の3つの神社は、車があれば1日で巡ることができ、江戸時代の前期〜後期までの建築様式を見ることができるおすすめのコースです。
建築された時代によって装飾が変化し、作られた時代がいつごろかを知ることができます。神社ごとに変化する建築の美しさを見てまわるというのも魅力的。

また今回ご紹介した神社は、いずれもパワースポットとしても知られる場所です。カメラ持参でフォトジェニックな神社建築を撮影しながら、神社のパワーをわけていただける旅は女子旅にもぴったりです。ぜひお出かけください。

2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

取材協力:群馬県観光物産国際協会

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/02/26 訪問

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