博物館網走監獄の入り口手前にあるのが「鏡橋」です。橋の名前の由来は、川面を鏡にたとえ、「我が身を見つめ自ら襟を正す」という意味が込められていることによります。駐車場から続く鏡橋は誰でも自由に渡ることが出来ますので、橋の上から水面を見つめてみてはいかがでしょうか。
入館受付を済ませ、奥に進むと正門となります。この形は現在の網走刑務所と同じ形となっています。正面には看守の人形があり、時代を感じることが出来るでしょう。
正門には看守の控室があります。ここで出入りする人を監視し、記録を残していたのです。
正門を通り、そのまま進むと重要文化財の「庁舎」です。明治45年(1912年)に作られたものを昭和63年(1988年)に移築しています。建物の中はモダンと言える美しいデザイン。そしてこちらは博物館網走監獄の案内コーナーとなっており、まずはこちらで全体の理解を深めましょう。
また、お土産品や休憩コーナーもありますので、観光途中の休憩で立ち寄ることも可能です。
庁舎から出て左に進み、突き当りを少し右に行くと重要文化財「教誨堂」となります。
この建物のユニークな点は、和風の外観でありながら内装は洋風。天井にはシャンデリアまで設置されているのです。
現在こちらでは、監獄に収監されていた囚人たちが残した様々な作品が実物展示されています。中には見事な絵画、書があり、その出来栄えに驚かされるかも知れません。
当時の教誨堂では、僧侶、牧師が受刑者に様々なことを教える場として使われていました。多くの人が熱心に話を聞いた歴史ある建物ですので、ゆっくりと観光してみましょう。
教誨堂から道を戻り、そのまま直進して左カーブを進むと重要文化財「舎房及び中央見張所」に到着します。五翼放射状平屋舎房とも言われますが、入ってすぐの場所にあるのが中央見張所。ここに看守が詰めていたのです。
この建物は5棟が放射状に配備された舎房で、中央見張所からどの方向も同じように監視できる設計となっています。明治45年(1912年)に作られ、移築されたのは昭和60年(1985年)のこと。
建物はベルギーのルーヴァン監獄を参考にして作られています。各棟の雑居房は収容定員3〜5人で226室。部屋の広さは3坪となっています。
雑居房に対し、独居房は第4舎80房、第5舎奥20房の合計100房で広さは1.5坪。
また、監獄で重要なことは脱獄されないこと。雑居房では柱の間隔が約30cm、独居房では21cmと幅広く作られているのです。
過去に数多くの映画や書籍に取り上げられたことから、網走の名は日本中に知れ渡っているのではないでしょうか。8棟が国の重要文化財、6棟が登録有形文化財という建物群がある「博物館網走監獄」で、歴史の重みと明治期の監獄とは思えないような建物の美しさを観光してみましょう。
最後となりますが道北、道東側を中心に、大自然の中で観光出来る名勝地やとても有名な岬を選び、下記の関連MEMOに紹介しています。ぜひご覧のうえ、旅行の参考としてみて下さい。
住所:北海道網走市字呼人1-1
電話番号:0152-45-2411
アクセス:JR網走駅から約4km。徒歩約40分、バス約10分
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/11更新)
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