写真:カノオミツヒサ
地図を見る鹿野山へはJR内房線の佐貫町駅(東京から約2時間)から路線バスが出ています。駅からは30分ほどで到着です。お車の場合、東京湾アクアライン経由で館山自動車道の君津PAスマートICを利用して約8km、木更津南ICを利用すると約10kmです。
鹿野山の中心である神野寺は、598年に聖徳太子によって開かれました。広い境内には千葉県指定文化財の本堂(1708年再建)ほか、国指定重要文化財の表門などがあります。
特筆すべきは本堂にある大厨子で、細かな彫刻や荘厳な造りに言葉を失います。中には本尊の薬師如来と軍荼利明王がまつられており、節分の2月3日と、寅年の1ヶ月間ご開帳されます。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る本堂の裏手にあるのは、1703年に造られた奥の院です。お堂の前に並べられた、高下駄やお面が目を引きます。
秘仏のため中を見ることはできませんが、内部には白狐に乗った烏天狗がまつられています。年に一度、10月9日のみご開帳されます。タイミングを合わせて、お出かけされてはいかがでしょうか?
写真:カノオミツヒサ
地図を見るこちらは天正10年(1582年)に建立された六角堂。お堂のなかには十一面観世音菩薩立像ほか、8体の仏様が安置されています。また、直したい箇所にふれると病気が治るとされる「撫で観音」も安置されており、輝きを放っています。何度もふれられているためか、全体的に丸みをおびており、参拝者の人気がうかがえます。
境内にはさらに宝物殿があり、左甚五郎作と伝えられる「白蛇」や、運慶作と伝えられる「仁王面」などが展示されています。そのほか、自ら彫ったとされる弘法大師像や、親鸞聖人像など、1400年以上の歴史を物語る貴重な品々を見ることができます。
<鹿野山神野寺の基本情報>
住所:千葉県君津市鹿野山324-1
電話番号: 0439-37-2351
アクセス:JR内房線・佐貫町駅からバス「神野寺」下車。徒歩1分
写真:カノオミツヒサ
地図を見る参拝のあとにぜひ立ち寄りたいのが、神野寺の正面にある「いくべさ情報館」と「よるべさ物産館」。森林体験施設「鹿野(ろくや)の森」内にあり、「いくべさ情報館」では、君津市をはじめ、富津、木更津、袖ケ浦の周辺4市を中心とした観光スポットの情報が手に入ります。ガイドブックには載っていない穴場やお得な情報も見つけられるので、旅の楽しみを増やすことができます。
また、「よるべさ物産館」では地元の農産物や加工品、地酒などが揃っています。森の木の実を使った小物や、地元のニンジンをたっぷり使用したニンジンジュースなど、お土産にされてはいかがでしょうか?
<鹿野(ろくや)の森の基本情報>
住所:千葉県君津市鹿野山319
電話番号:0439-37-3411(鹿野山ビューホテル)
アクセス:JR内房線・佐貫町駅からバス「神野寺」下車。徒歩1分
写真:カノオミツヒサ
地図を見る神野寺から15分ほど歩いた場所にあるのが、「九十九谷展望台」。木々に囲まれた視界が突然開けて、大パノラマが広がります。
展望台からは千葉県で最も高い愛宕山(408.2m)や、かつて日蓮聖人が修行をした清澄山、ラピュタのような岩壁が人気の鋸山など、房総を代表する山々を一望でき、「ちば眺望100景」に選ばれています。雲海や初日の出の撮影スポットとしても、人気が高いです。
写真:カノオミツヒサ
地図を見るかつてこの場所を訪れたのが、日本画家の巨匠・東山魁夷。神野寺の宿坊で過ごし、この景色をもとに心に残る甲州や上越の山々を重ね合わせて、名作「残照」は完成したといわれています。「残照」は1947年の第3回日展において特選となり、東山魁夷の出世作となりました。
山すそを通って柔らかな風が吹きぬけるこの場所に立っていると、目の前の雄大な自然に心を奪われ、巨匠をも魅了してしまう理由が分かります。
<九十九谷展望公園の基本情報>
住所:千葉県君津市鹿野山東天峪119-1
アクセス:JR内房線・佐貫町駅からバス「神野寺」下車。徒歩15分
歴史ある寺院と、ご当地土産、さらに房総の雄大な自然が楽しめる鹿野山。これらがすべて徒歩圏内です。かつて巨匠が歩いた道を、あなたも歩いてみませんか?
鹿野山にはほかにも、動物とふれあえるマザー牧場や、日帰り入浴ができる鹿野山ビューホテルなど見どころがたくさんあります。ぜひ、訪れてみてください。
2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/20更新)
- 広告 -