JR成田駅から案内表示の指すままに歩いていくと、かわいらしい十二支の石像たちが道の両側に鎮座している成田山表参道へ出ます。
(京成電鉄・成田駅からでもさほど時間はかわりません)
そのまま表参道を抜けて「直行」すれば、徒歩10分ほどで写真のような堂々とした新勝寺の表玄関、総門へ到着します。
しかし表参道には魅力的なお店が多く、名物の羊羹屋さんや、店先で捌く様子が見られるウナギ屋さん、ゆめ牧場のスイーツ、伝統的な職人さん手作りの竹細工店など食べ歩きや寄ってみたくなるような所がたくさんあります。
ですので、誘惑に負けてしまうと、、総門までの道のりは倍増します、、!
ごつごつした石の中に彫られた親子の狛犬像。これは総門をくぐって、最初に迎えてくれる狛犬像なのですが、とてもめずらしい形態の狛犬ですね。
狛犬の多さも新勝寺の特徴で、この他にも境内には力強い雰囲気のものや、逆にまるっとしててかわいらしいものまで数々安置されており、どんな狛犬がお堂を守っているのか探しながら巡るのも楽しいですよ。
市川家の歌舞伎の見せ場では「成田屋〜!!」などの掛け声がお客さんからあがりますよね。これは江戸時代の歌舞伎役者・初代市川團十郎が熱烈な成田山信仰者で、そのため成田山が屋号の由来になったということです。今でも團十郎襲名の折には新勝寺でお練りが行われますし、市川海老蔵さんが結婚のご報告にお参りに行っていましたよね。
不動明王を演ずる演目もあり、市川家と成田山の結びつきというのはとても強いものだそうです。
写真は境内にある、重要文化財に指定されている額堂です。信徒から奉納された絵馬・額などを掛けるための建物で、七代目市川団十郎の石像もありました。
現在は震災の余震で額が落下する恐れがあるとのことで、堂の内側へは入ることができません。
額堂から光明堂(重要文化財・大日如来がご本尊のお堂)などを抜けると、東京ドーム3個分といわれるほどの敷地を誇る、成田山公園が広がっています。
この広さに関わらず、公園内はよく手入れがされており、様々な木々や、滝、池、苔むした岩々が自然のままにあるのですが、とても歩きやすい公園になっています。お正月や七五三などの行事の時期を避けると比較的人が少なめで静かですし、散策していると心の中からリフレッシュされるのを感じます。
公園内には大きな池が3つ連なるようにあって、その端の池の上には浮御堂(うきみどう)という六角形の屋根をもった開放的なお堂が建てられています。
池の鯉を観察したり、ひと休みするのによい場所です。
成田山公園の散策は、草木が青々とした季節ももちろん気持ちがよいものですが、春には梅まつり、秋には菊・紅葉まつりが開催されます。四季によって表情を変える成田山公園。冬でも雪景色など、どんな季節に訪れても、四季を感じる自然を体感できそうです。
新勝寺の重要文化財を含む数々のお堂や、成田山公園の自然の中を巡拝していると、1000年以上人々に親しまれてきた霊場がまだまだ続いているということや、このような訪れてほっとできる場が維持されていることに感謝したい気持ちになります。関東圏の方だけではなく、いろいろな方にぜひ訪れてみてほしいところです。
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(2024/12/5更新)
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