“四国一の枝垂桜群やパノラマ山”徳島鳴門の花見山・妙見山・三ツ石山

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“四国一の枝垂桜群やパノラマ山”徳島鳴門の花見山・妙見山・三ツ石山

“四国一の枝垂桜群やパノラマ山”徳島鳴門の花見山・妙見山・三ツ石山

更新日:2019/03/13 09:55

春野 公比呂のプロフィール写真 春野 公比呂 歴史研究家、郷土文筆家、郷土登山家

鳴門海峡の渦潮が国内外に知られている徳島県鳴門市には西日本屈指、約450本の枝垂桜が咲く花見山の他、約500本のソメイヨシノその他の桜の咲く撫養城跡を擁す妙見山があります。更にそれらの丘陵より標高が高いヤマザクラやミツバツツジ自生地のある無名峰、三ツ石山(174m)からは、花見山のある大毛島と本土を分ける小鳴門海峡の絶景が広がっています。
桜と大小二つの鳴門海峡を望む花見旅をお楽しみ下さい。

勝海舟の孫ゆかりの花見山

勝海舟の孫ゆかりの花見山

写真:春野 公比呂

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桜の中で最も優雅な姿なものと言えば枝垂桜でしょう。それが450本も山に咲くのは圧巻。桜の期間、その花見山(40m)一帯がピンクに染まります。花見山は渦潮観光時、関西方面から陸路で訪れる場合の起点、神戸淡路鳴門自動車道・鳴門北ICのすぐ南に隣接するようにあります。

花見期間の休日は麓の有料駐車場が大混雑しており、なかなか入れないこともあり、半数以上の観光客は東方の海岸の広場に駐車(無料)しています。
有料駐車場からは高齢者や身体が不自由な方のため、頂上まで電動カートで送迎するサービスがあります(2019年より有料)。

園内道路(花見期間は一般車両通行禁止)は山をくねくねと上っていきますが、その両側には枝垂桜がまるで滝のように垂れ下がっています。

勝海舟の孫ゆかりの花見山

写真:春野 公比呂

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上部に来れば枝垂桜以外にもヤマザクラも沢山咲いています。その下には黄色い黄金マサキが咲き、コントラストが鮮やか。
奥に見える建物は頂上に建つ「心の手紙館」。ここでは「タイムカプセル郵便」とでも言うべき、未来に届ける手紙を保管して指定の年月に郵送するサービスを行っています。

勝海舟の孫ゆかりの花見山

写真:春野 公比呂

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手紙館付近からは桜越しに鳴門海峡を望むことができますが、実はこの洋館、元々は勝海舟の三女・逸子の子、多計代の夫である長井亜歴山(アレキサンダー)が別邸として建築したもの。それを知ると見る風景も変わってきます。

笹原のパノラマ・三ツ石山

笹原のパノラマ・三ツ石山

写真:春野 公比呂

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展望所から望むと更に眺望が広がり、大毛島と淡路島を結ぶ大鳴門橋まで見通すことができます。

<花見山の基本情報>
所在地:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦字大毛
問合せ先: 088-687-3555(心の手紙館)
※開花状況等については鳴門市観光振興課TEL088-684-1158

桜の開花予想:2019年は3月24日(今後の気候によって変動あり)
有料駐車場利用時間:9:00〜17:00(一回500円)
アクセス: JR鳴門駅から徳島バス「鳴門公園」行きに乗車、「八木の鼻」で降車、徒歩3分。

笹原のパノラマ・三ツ石山

写真:春野 公比呂

三ツ石山は大毛島では二番目に高い山で、複数のコースがあるから回遊できます。起点は潮音寺西の切通しにある階段。ここから尾根を縦走していきます。10分ほど進むと早咲きのミツバツツジが一部、咲いている所があります。
更に進むとヤマザクラが咲いている箇所もあります。ソメイヨシノより開花が早いため、ピークは過ぎていますが、尾根に咲く自生のものは趣があります。

笹原のパノラマ・三ツ石山

写真:春野 公比呂

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高速道の第二鳴門トンネル上を過ぎると間もなく山頂。山頂一帯は笹原で、小鳴門海峡に架かる撫養橋と小鳴門橋から妙見山まで一望できます。

桜の妙見山は「阿波九城」の一つ、撫養城跡

桜の妙見山は「阿波九城」の一つ、撫養城跡

写真:春野 公比呂

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山頂からは南西に下ります。八幡神社跡で道が分かれますが、階段の方が近道です。道は法勝寺境内に下りてきますが、山門を出た所の太鼓橋が架かる池周囲にはヤマザクラやソメイヨシノが咲いています。ピークを過ぎたヤマザクラは桜吹雪となって池に落ち、水面をピンクに染めています。

桜の妙見山は「阿波九城」の一つ、撫養城跡

写真:春野 公比呂

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池からは海岸沿いの道路に出て、潮音寺のある土佐泊集落へと向かいます。集落に入ってほどなくの三差路角に「小宰相局の墓」標柱が建っています。墓はそこからすぐの場所なので、平家物語ファンの方は寄ってみましょう。

寿永3年(1184)2月、平通盛の妻・小宰相局は摂津・一の谷から讃岐・屋島へと落ちて行く途次、ここ、土佐泊港で通盛が一の谷の戦いで討死したことを知って悲観に暮れ、小鳴門の海に身を投じたと言います。この墓のある地にはかつて、小宰相局の晴れ着を掛けていた衣掛けの松があったことから、墓が建立されているのですが、局の墓は神戸市等にもあります。

<三ツ石山の基本情報>
所在地:徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦と鳴門町三ツ石との境界
アクセス: 「八木の鼻」バス停からJR鳴門駅方面行のバスに乗車し、「鳴門東小前」降車、登山口まで徒歩8分ほど。
該当の国土地理院図:2万5千分の1地形図「撫養(むや)」
※コース中、道標は一切なし。

桜の妙見山は「阿波九城」の一つ、撫養城跡

写真:春野 公比呂

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鳴門市の中心市街地にある妙見山(61.6m)は、駐車場周辺から山頂一帯にかけて広範囲に桜が咲いています。花見客がまず目指すのは山上北東部のテラス型展望台。そこからは桜越しに小鳴門海峡から紀伊水道まで見渡すことができますが、反対側に目を移せば、桜の波の向こうに城を模った「トリーデなると」が見えます。そこは撫養城跡の本丸跡で、展望台のある地は三の丸があった千畳敷の一角なのです。

二つの海峡を望む地と枝垂桜

二つの海峡を望む地と枝垂桜

写真:春野 公比呂

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千畳敷西の妙見神社が建つ地は二の丸跡で、本殿の裏にそびえる高さ4.5mの石垣が本丸跡のものなのです。寛永15年(1638)の一国一城令によって廃城になったため、遺構はごく一部しか残っていません。

二つの海峡を望む地と枝垂桜

写真:春野 公比呂

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本丸跡からは、鳴門市街地から大小の鳴門海峡をぐるりと見渡せますが、ここから見る三ツ石山は如何にも「島の山」と言った景観をしています。

二つの海峡を望む地と枝垂桜

写真:春野 公比呂

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ソメイヨシノが大半を占める妙見山ですが、ここにもいくつかの枝垂桜があります。そこは「鳴門ガレ森美術館」の西下。椿が多数ありますが、ソメイヨシノやヤマザクラ、八重桜等もあり、そこに混じって何本か枝垂桜も咲いています。ここは花見客も少ないからベンチでゆっくりできます。

<妙見山の基本情報>
所在地:徳島県鳴門市撫養町林崎
問合せ先: 088-684-1157(鳴門市観光振興課)
駐車場:無料駐車場あり
アクセス:JR鳴門線鳴門駅から徒歩約20分

市民の山と観光地の山と自然の山の桜と展望

かつて鳴門で花見と言えば妙見山でした。妙見山は室町時代から近世初期まで城があっただけに、周囲は崖や急斜面となり、山上からの展望は優れています。山の緑と海の青、桜のピンクは鮮やかで艶やかです。

「鳴門市民の花見場所」という印象の妙見山に対し、花見山は観光バス専用駐車場も完備し、国内外からも観光客が訪れ、渦潮とセットで観光しています。西日本屈指の規模を誇る枝垂桜群にも拘らず、入山料が無料でいつでも出入り自由というのは、都会近郊ではあり得ないかも知れません。

三ツ石山は入山者が殆どいない無名峰ですが、それだけに山頂からの絶景を独り占めすることができます。標高が低いため、余力がある方は山頂から北の尾根を辿って島最高峰の野田山(198.7m)まで足を延ばすといいでしょう。
城跡の山、観光丘陵の山、自然の山、それぞれの桜と展望を見比べ、鳴門の花見観光をお楽しみ下さい。

2019年3月現在の情報です。最新情報は公式サイト等でご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/04/01 訪問

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