そこは天然のアイスキャッスル!カナダ・バンフの絶景ジョンストン渓谷

そこは天然のアイスキャッスル!カナダ・バンフの絶景ジョンストン渓谷

更新日:2019/03/13 10:57

Mayumi Kawaiのプロフィール写真 Mayumi Kawai 絶景ハンター、トラベルライター、自称ミステリーハンター
エメラルドグリーンの湖をたたえたカナディアンロッキーのイメージが強いバンフ。実は春夏秋のシーズンは短く、1年の大半が雪に覆われています。春の気配が感じられる4月でもバンフの最低気温は氷点下。

そんな長い冬のバンフでは、お年寄りから子どもまで気軽にアイスウォークが楽しめるジョンストン渓谷ハイキングが大人気。クライマックスのアイスキャッスルは圧巻の一言。絶景尽くしの渓谷をご紹介します。

4月でも氷点下!?長い冬を迎えるバンフ

4月でも氷点下!?長い冬を迎えるバンフ

写真:Mayumi Kawai

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緑豊かな森とエメラルドグリーンの湖にカナディアンロッキーのイメージが強いバンフ。しかし、バンフの雪解けは例年4月下旬以降、日本が桜の季節を迎える頃、バンフでは最低気温が氷点下を下回る厳しい寒さが続いています。そのため、スキーやスノボー、クロスカントリーやアイスクライミング、犬ぞりからスノーハイキングまで、さまざまな冬のアクティビティが長く楽しめるのです。

そんな中でも、お年寄りから子どもまで誰もが気軽に訪れ、なおかつ冬のロッキーの雄大さに触れることができるジョンストン渓谷(Johnston Canyon)はもっとも人気のハイキングコースになっています。

4月でも氷点下!?長い冬を迎えるバンフ

写真:Mayumi Kawai

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バンフから西へ約25km、ボウ・バレー・パークウェイ沿いにあるジョンストン渓谷は、宿泊ロッジからキャンプ場(夏季のみ営業)、駐車場から公衆トイレまで完備されたスポット。

最初の見どころである第一の滝ロウワー・フォール(下段の滝)までの約1kmと、そこからさらに約1.6km離れた第二の滝アッパー・フォール(上段の滝)までの往復約5.4km、所要2時間半程度のトレイルは、ほどよい長さのハイキングコースとして、また飼い犬のお散歩コースとして広く親しまれています。

まずは第一の滝ロウワー・フォールズへ

まずは第一の滝ロウワー・フォールズへ

写真:Mayumi Kawai

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氷河の雪解け水が幾千年もの時をかけて削り出したジョンストン渓谷。針葉樹林の木立の間を縫うように渡されたキャットウォーク(狹い遊歩道)を進んでいきます。起伏が少なく歩きやすいトレイルですが、降り積もった雪の上を歩くアイスウォークとなるため、滑りにくいトレッキングシューズや履き慣れた靴に簡易スパイクを装着するなど対策を施すと安心です。

まずは第一の滝ロウワー・フォールズへ

写真:Mayumi Kawai

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第一の滝ロウワー・フォールズの滝壺はこの小さな岩穴の向こうにあります。岩穴は天井が低く入口も狹いため、一度に入るには大人1〜2名が限度。譲り合って入りましょう。

まずは第一の滝ロウワー・フォールズへ

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穴の向こうには、どこまでも深く澄んだコバルトブルーの滝壺と、息を呑む氷の彫刻の滝がたたずんでいます。なお、展望台は三脚も立てられないほどの狭さのため、足元に気をつけながら鑑賞をお楽しみください。

クライマックスは壮大なスケールの天然アイスキャッスル!

クライマックスは壮大なスケールの天然アイスキャッスル!

写真:Mayumi Kawai

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ロウワー・フォールズからさらに進むこと約1.6km、その先に見えてきたものは、第一の滝をはるかに凌ぐ壮大なスケールの氷の彫刻、第二の滝アッパー・フォールズです。

クライマックスは壮大なスケールの天然アイスキャッスル!

写真:Mayumi Kawai

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落差約30mもの滝が全面凍結し、その巨大な氷柱が織りなす姿はまさに天然の要塞かアイスキャッスル。滝の間近まで渡されたキャットウォークの展望台から、アイスクライマーらがアブセイル(高所からの懸垂降下)やアイスクライミングを楽しむ姿をハラハラドキドキしながら見学することができます。

クライマックスは壮大なスケールの天然アイスキャッスル!

写真:Mayumi Kawai

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遊歩道からさらに10分ほど登った場所には滝全景を見下ろす展望台が用意されています。この展望台からの眺めはよりいっそうダイナミックかつ迫力の大パノラマが味わえます。これほどの規模の氷の滝を片道1時間程度のハイキングで見ることができるなんて、そうそう味わえない機会ですよ。

バンフに寄ったらぜひ冬のレイクルイーズへ

バンフに寄ったらぜひ冬のレイクルイーズへ

写真:Mayumi Kawai

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ジョンストン渓谷から西へさらに約35km、やはりバンフといえばレイク・ルイーズは見逃せないですね。しかし、「カナディアンロッキーの宝石」と讃えられるエメラルドグリーンの姿はなく、代わりに全面凍結した純白の世界が広がっています。

レイク・ルイーズの湖畔にそびえるのは、100年以上の歴史を有する由緒正しき「ザ・フェアモント・シャトー・レイク・ルイーズ」。広い庭園では氷の彫刻展も開催されています。

バンフに寄ったらぜひ冬のレイクルイーズへ

写真:Mayumi Kawai

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ホテルの前では、雄大なカナディアンロッキーをバックにした何ともスケールの大きな天然スケートリンクが設置され、小さなお子様から大人まで多くの観光客が楽しんでいます。こんな素晴らしい景色でのスケーティングは自慢できること間違いなしですね。

スケートのほか、スノーシューを履いての山歩きやクロスカントリー、馬車のソリに揺られて湖畔のアイスクライミングポイントを見学するプログラムなど、冬のアクティビティが多彩に用意されています。

バンフに寄ったらぜひ冬のレイクルイーズへ

写真:Mayumi Kawai

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ホテル内にあるレイクビューラウンジでのくつろぎは「ザ・フェアモント・シャトー・レイク・ルイーズ」の宿泊者だけに与えられた特権。一枚の絵画のように切り取られた窓ごしのロッキーを優雅に眺めながらアフタヌーンティーに講じる時間、きっと最高の贅沢ですね。

いかがでしたでしょうか。このスケール、この迫力、この美しさはなかなか他では味わえないバンフならではの魅力。雪解け前の絶景バンフへぜひ訪れてみませんか。

ジョンストン渓谷(Johnstone Canyon)の基本情報

住所:Johnstone Canyon, Bow Valley Pkwy, Banff National Park, Canada
電話:+1-403-762-8421 (Banff Visitor Center)
アクセス:バンフから車で約30分。バンフ及びレイク・ルイーズでもジョンストン渓谷ハイキングを取扱うツアー代理店多数あり。

2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/01/19 訪問

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