写真:沢木 慎太郎
地図を見るプーケットから北へ約100キロメートル。まっ白な砂浜が広がるカオラックのビーチ(写真)があります。シミラン諸島やスリン諸島への玄関口として知られ、ダイビングやシュノーケリングツアーでも人気のスポット。
ビーチ沿いには、「ザ・サロジン(The Sarojin)」といった高級ホテルが建ち並び、のんびり静かに過ごすことのできるビーチリゾート地です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るカオラックビーチから、クルマで約1時間半。山岳地帯にあるのがタイ最大級の国立公園「カオソック国立公園(Khao Sok National Park)」。マレーグマやヒョウ、食虫植物、世界最大の花「ラフレシア」が生息する原生林が広がっています。
内陸に深く入り組んだタイ湾の影響もあり、1万年前の氷河期に凍り付かなかったため、南米アマゾンの熱帯雨林よりも古く、世界最古のジャングルの一つと言われています。切り立った岩壁や峡谷、ダイナミックなカルスト地形は息をのむほどの美しさ。タイ旅行でアクティブに過ごしたい方におすすめのスポットです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る写真が、“タイの桂林”と呼ばれている「チャオラン湖」。カオソック国立公園内にある湖です。複雑に入り組み、垂直に切り立った岩に囲まれ、幾つもの細長い峡谷に囲まれています。
「カオソック国立公園」への行き方・アクセスですが、一番手軽な方法は現地の観光オプショナルツアーに参加すること。プーケットと、カオラックからそれぞれツアーが出ています。
プーケットから、「カオソック国立公園」へはクルマで3時間以上かかるので、公園内の水上コテージやツリーハウスなどのホテルで宿泊する、1泊の観光ツアーがおすすめ。カオラックからであれば、日帰りオプショナルツアーで行くことができます。
さらにツウな旅人は、プーケットからレンタルバイクに乗り、「カオソック国立公園」にまで直接向かうという方法も。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るカオソック国立公園へのツアーで、最もおすすめはボートのツアー。公園内には、チャオラン湖(Ratchaprapa Dam)と呼ばれるダム湖があり、ここが“タイの桂林”と呼ばれる絶景スポット。
ツアーでは、チャオラン湖遊覧やカヌー、洞窟探検、水上コテージに宿泊して夜行性動物を見に行ったりするツアーもあり、大自然を心ゆくまで楽しみたい方におすすめです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る水面からそそり立つライムストーンの山々。高さは約2000メートル。激しいスコールの後には、険しい峰々が雲上に姿を表し、神々しい輝き。壮大に切り立った岩山は迫力があり、こんなダイナミックな大自然がタイにあったのかと驚かされます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る湖には約200の小島が浮かび、ボートツアーでは小島の間を遊覧します。氷河時代にも凍らなかったジャングル。大自然がはぐくんだ水は透き通り、深い神秘的な美しさ。
寺院巡りやビーチリゾートとは違った、タイの大自然が感じられる、ディープな秘境スポットです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る切り立った山々や奇岩、鍾乳洞が多いカオソック。中国の桂林だけでなく、タイのパンガー湾や、ベトナムのハロン湾に似た景観が見られます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るカオソックの地形は、約7000万年前にインド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートがぶつかり、この衝突で隆起したヒマラヤ山脈との形成に関りがあります。
ヒマラヤ山脈が隆起することで、現在の東南アジアを作り出し、カオソックや桂林、パンガー湾、ハロン湾が誕生。いずれも同時期に起こった岩の隆起で形成された地形です。ちなみに、パンガー湾は“海の桂林”と呼ばれています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るカオソックのツアーは、まだまだ続きがあります。ボートの遊覧ツアーが終わると、今度はイカダに乗り換えて、チャオラン湖を横断。もはやディープなツアーを超えて、ほぼ探検に近い。
京都の保津川下りや、北山村(和歌山県)のイカダ流しなど、日本にはスリル感たっぷりのボートツアーがありますが、チャオラン湖のイカダツアーも大自然が感じられ、気分は最高。『トム・ソーヤーの冒険』さながらの探検気分が味わえます。
大自然を感じたい方やアウトドア派、海外の子連れ旅行にもおすすめ。日本を離れ、『トム・ソーヤーの冒険』さながらの探検気分を楽しまれてみてはいかがでしょうか?
写真:沢木 慎太郎
地図を見るイカダが向かったところは洞窟。世界最古級の鍾乳洞に入ってくのですが、これも『トム・ソーヤーの冒険』のようなスリリングな経験。
「コーラル・ケイブ(Coral Cave)」と呼ばれる洞窟サンゴがあり、美しく神秘的な珊瑚の化石を見ることができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る何億年もの時の流れが作り出した鍾乳洞。古代の地球の呼吸が聞こえてくるような気がします。
ツアーでは、ジャングルの散策を楽しむトレッキングもあり、ジブリ映画の『もののけ姫』に登場するような神秘的な森がどこまでも深く広がっています。
世界最古の瑞々しいジャングル。ここは、壮大なパワースポット。生命の不思議な力が、自分の中に入ってくるようです。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るカオソック国立公園は、野生生物の保護地域に指定されています。野性のゾウやトラ、ヒョウ、ヤマネコ、バク、カモシカといった希少動物たちの宝庫。10月〜1月ごろには、世界最大の花「ラフレシア」が咲きます。
写真は、毒グモで知られるタランチュラ。こうした珍しい昆虫に出会えるのも、カオソック国立公園。まさしく、タイの秘境です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「カオソック国立公園」に宿泊するなら、木の上で生活されてみてはいかがでしょうか?
国立公園内にはツリーハウスがあり、野生動物になったような気分を味わうことができます。宿泊料金は1部屋が1500バーツ前後〜(約5000円〜)。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るチャオラン湖の水上コテージもおすすめ。湖には幾つもの水上コテージがあり、こちらも1500バーツ前後から泊まることができます。氷河期も凍らなかったジャングルの湖は、深く透き通っています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る水上に、ぽつんと一軒家。湖に浮かんだだけのホテル。遊びといえば、魚釣りやカヌー、水遊び。あるものは、ただ大自然だけ。コンビニもスーパーも土産物店もバーもなく、夜になれば真っ暗。澄んだ夜空に、満天の星が輝きます。この感動と喜びは、高級ホテルでは得られません。
カオソック国立公園の気候・天候は、タイの一般的な天気(暑期、雨期、乾期)とほぼ同じ。ベストシーズンの時期は乾季の11月〜3月ごろ。しかし、5月〜11月ごろの雨季のシーズンでもスコールの合間に晴れることがあり、一年を通して楽しむことができます。
なお、プーケットからカオソック国立公園周辺の見どころや、プーケット発のツアーなどについては別途、記事にまとめていますので、関連MEMOに貼り付けたリンクからのぞいてみて下さい。
住所:スラーターニー県パノム郡クロンソック6 Moo 6, Khlong Sok Sub-district, Phanom, Surat Thani 84250
アクセス:タイ国鉄スラタニ駅からカオソック経由の長距離バス。またはプーケットからカオラックまで長距離バス。カオラックからスラタニ行きの長距離バス。いずれもチャオラン湖まではタクシーを利用
営業時間:8時〜16時
国立公園入園料:大人300バーツ、子供150バーツ
定休日:年中無休(※悪天候の場合は入場制限あり)
2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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