南イタリア・アルベロベッロの野菜畑レストラン「Terra Madre」

| イタリア

| 旅の専門家がお届けする観光情報

南イタリア・アルベロベッロの野菜畑レストラン「Terra Madre」

南イタリア・アルベロベッロの野菜畑レストラン「Terra Madre」

更新日:2019/03/15 18:28

ケイコ ソリーノのプロフィール写真 ケイコ ソリーノ プーリア旅コーディネーター、チーズ教室主宰

南イタリアが誇る世界遺産アルベロベッロ。とんがり屋根の家々が立ち並ぶ文化財指定地区から少し歩くと、こじんまりとした一軒家レストラン「Terra Madre」があります。野菜畑をのぞむ店内では自然と一体化するような心地よさをカラダに感じながら、次々に登場するごちそう野菜を五感で楽しむことができます。旅先で疲れた胃にもうれしい!南イタリアの大地が育む新鮮野菜をお腹いっぱい味わい尽くしましょう。

南イタリアで人気の世界遺産「アルベロベッロ」

イタリア半島をブーツにたとえると、かかとに位置するプーリア州中部の町「アルベロベッロ」。1996年に世界遺産に登録された南イタリアが誇る人気の観光地です。トゥルッリと呼ばれるとんがり屋根に白壁の家々が連なる珍しい光景は日本でもおなじみですね。岐阜県の白川村と姉妹都市であることも有名です。

南イタリアで人気の世界遺産「アルベロベッロ」

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

今回ご紹介するレストラン「Terra Madre」は、トゥルッリが密集する文化財指定地区から少し離れた町の北側にあります。

レストランへの目印は、町の守護聖人・双子の医者を奉る「聖メディチ聖堂」です。小さな教会から幾度も手を加えられ、1885年にネオ・クラシックのファザードをもつ現在の姿になりました。守護聖人である聖コズマと聖ダミアーノに祈りを捧げるため、毎日多くの人が訪れます。

南イタリアで人気の世界遺産「アルベロベッロ」

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

聖メディチ聖堂の裏にあるのが、珍しい2階建て構造の伝統家屋「トゥルッロ・ソヴラーノ」。12のトゥルッリが集まりできたこの豪邸は、当時の暮らしぶりを伝える博物館として一部を一般公開しています。

このトゥルッロ・ソヴラーノの斜め向かいにあるのが、今回ご紹介する「Terra Madre」。寄り道気分で食事の前後に教会や博物館に立ち寄ってみるのもオススメですよ。

南イタリアで人気の世界遺産「アルベロベッロ」

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

とんがり屋根のトゥルッリと野菜畑

「Terra Madre」は、アルベロベッロの伝統家屋トゥルッリをつなげてできたレストラン。お目当ての野菜畑はトゥルッリの裏庭に広がっています。

とんがり屋根のトゥルッリと野菜畑

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

貧しい農民の住居だったトゥルッリの中はとても狭く、レストランに入るとすぐにコーヒーマシーンのあるカウンターがお出迎え。ここには、野菜好きな人にピッタリな瓶詰めの野菜ペーストやオリーブオイルのお土産コーナーもあります。

とんがり屋根のトゥルッリと野菜畑

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

そして、「ORTO(野菜畑)」と書かれた表示にしたがって進んでいくと、まさかの対面式オープンキッチン(写真)が登場!

レストランの特等席”野菜畑をのぞむテーブル席”に行くには、お客さんもこのオープンキッチンのなかを通り抜けるという大胆な構造です。これも素材や調理法に絶対の自信をもっているからこそ。他にはないユニークな体験が旅のちょっとしたアクセントになります。

とんがり屋根のトゥルッリと野菜畑

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

採れたてのごちそう野菜を召し上がれ!

四季折々の顔をのぞかせる野菜畑。自分がこれから食べるモノがすぐ目の前に広がっています。ここでいただく野菜料理の材料は、レストラン併設の畑と町の郊外にある広大な畑で採れたものだけ。すべてオーガニック野菜です。

慣れない旅先での食事はどうしても野菜が不足しがちですよね。でも、ここなら大丈夫!採れたて野菜が主役の郷土の味をたっぷりいただけます。

採れたてのごちそう野菜を召し上がれ!

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

「Terra Madre」のメニューは、3コース。

■耕作コース 10〜12種類の野菜料理のみ(ひとり26ユーロ)
■種まきコース 10〜12種類の野菜料理+お好みのひと皿(ひとり37ユーロ)
■収穫コース 種まきコースと同じ内容をふたり分(ふたりで57ユーロ)

まず最初に運ばれてくるのは、昨夏の味わいが詰まったナスやピーマンのオリーブオイル漬け。オリーブオイルの大産地プーリア州では、野菜を保存する方法として昔からオリーブオイルに漬け込むのが一般的。オイル漬けには酢が入っているため、適度な酸味が最初のひと皿になんともピッタリです。

採れたてのごちそう野菜を召し上がれ!

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

次は、彩り鮮やかなビーツとふだん草のスープ。次々に登場する料理からこの地域で食される野菜の種類が豊富であることが分かります。

実は、アルベロベッロのあるプーリア州はイタリアでいちばん平野が多い州。それだけに野菜の栽培がとても盛んです。地元の人の食生活も肉や魚に比べ野菜の消費量がグンを抜いています。

採れたてのごちそう野菜を召し上がれ!

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

まだまだ続く!地産地消のメニュー

野菜料理はまだ続きます!次は生野菜の料理が3種類。キャベツとナッツのサラダ(写真)、カブのカルパッチョ、カリフラワーとペペロンチーノの和え物。どれもシャキシャキの歯ごたえがたまりません。

まだまだ続く!地産地消のメニュー

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

運ばれてくる料理のなかには、シェフのオリジナリティが光るひと皿も。それが、ウコンの黄色が印象的なカリフラワーのクレープ包み。紫色のソースはビーツです。

その右奥には、プーリア州原産の黒ひよこ豆を塩茹でしたもの。さらに奥にはそら豆とチコリの炒め物。シンプルな調理法ながら温かい家庭料理の味を楽しむことができます。

この他にも、アーティチョークのオーブン焼きドライトマト添え、ブロッコリーのオーブン焼き万能ねぎ添え、菜の花に似た野菜ラーペの卵焼きなど温かい一品が続きます。

まだまだ続く!地産地消のメニュー

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

すべての野菜料理を食べ終えたら、耕作コース以外は“お好みのひと皿”としてパスタ料理か肉料理を選ぶことができます。

ここで食べてもらいたいのが、アルベロベッロがあるバーリ県の伝統料理ブラチョーレです。牛肉の肉巻きで中にはチーズやラードが入っています。オリジナルは馬肉ですが現在は牛肉で代用するのが一般的。こちらのお店ではブラチョレッタと呼ばれるひとまわり小さいサイズで提供されます。

さらに同じ皿には、プーリア家庭料理の定番であるパン料理ポルペッタ・ディ・パーネも添えられています。余ったパンをつかった農民食で、牛乳でやわらかくしたパンにチーズや卵を混ぜて揚げたものをトマトソースで煮込みます。ひと皿でふたつの味が楽しめるのはお得です!

まだまだ続く!地産地消のメニュー

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

野菜畑は見学できます

店員さんにひと声かけると、併設の野菜畑を無料で見学することができます。土の匂いを感じながら旬の野菜を知ることができる貴重な体験です。

野菜の名前はイタリア語と英語の両方で書かれているのでわかりやすいですね。

野菜畑は見学できます

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

町の郊外にあるもうひとつの畑の様子は、店内に写真で展示されています。大きな幹をもつオリーブの樹々、季節ごとの種まきや収穫の様子が見てとれます。

写真をみると、提供される料理の素は畑で働く人々の実りであることを改めて実感させられます。

野菜畑は見学できます

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

タイミングがよければ、畑の管理人であるヴィートさんに会うことができます。彼が野菜づくりを続けているおかげで「Terra Madre」があるといっても言い過ぎではありません。

恥ずかしがり屋な彼は多くを語りませんが、毎日のように野菜の出来をみるためにお店で野菜料理を食べています。

野菜畑は見学できます

写真:ケイコ ソリーノ

地図を見る

Terra Madreの基本情報

住所:Piazza Sacramento, 17, 70011 Alberobello
電話番号:+39-327-44-59-979または+39-080-43-24-326
営業時間:ランチ/12:45〜14:45、ディナー/19:15〜21:45
定休日:月曜と日曜の夜
アクセス:アルベロベッロ駅から徒歩10分。トゥルッリが密集する文化財指定地区から徒歩10分

※ランチ・ディナーともに予約するのがベターです。野菜畑をのぞむテーブル席を希望する場合は事前にリクエストしてください。

2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2019/03/09 訪問

- PR -

条件を指定して検索

LINEトラベルjpで一緒に働きませんか?

- PR -

旅行ナビゲーター(在宅ライター)募集中!
この記事に関するお問い合わせ

- PR -