大正から昭和の香りを残す「小湊鐵道」の歴史的駅舎を巡ろう

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清水 克樹のプロフィール写真 清水 克樹 フォトライター

房総半島のローカル線、小湊鐵道。関東圏にありながら、レトロな車両と駅が今でも現役のため、古き良きローカル線の雰囲気を感じることのできる人気の路線です。特に開業当時から残る鉄道施設は、国登録有形文化財「小湊鉄道駅舎群等」となっており、駅舎だけでも小湊鐵道の全18駅中の10件が登録されています。今回は文化財になっている、昔懐かしいだけでなく、歴史的にも貴重な小湊鐵道の駅舎を巡っていきましょう。

里山の小さな木造駅舎、月崎駅

里山の小さな木造駅舎、月崎駅

写真:清水 克樹

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JR五井駅から小湊鐵道に乗車して、一時間ほどの山間にある月崎駅。こじんまりとした木造の駅舎は大正15年に建てられたものが現役で使われており、国の登録有形文化財になっています。

付近には地球史に名前を残すかもしれないと話題となった、地球磁場逆転期の地層、通称「チバニアン」や市原市民の森があり、周辺のハイキングコースの出発点となっています。
また、かつて小湊鐵道を走っていた蒸気機関車を模した観光列車、「里山トロッコ」の停車駅にもなっているので、運行時には多くの観光客で賑わいます。

里山の小さな木造駅舎、月崎駅

写真:清水 克樹

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駅の構内は上下線分の二か所あるプラットホームや引き込み線で広々としていますが、下り線用のホームは現在使われておらず、現在は駅に面したホームからのみ列車が発着しています。旧下り線ホームも文化財になっていますが、立ち入り禁止となっています。
また、構内には菜の花や桜の木が植えられており、春になると駅の周りを美しく彩ります。

里山の小さな木造駅舎、月崎駅

写真:清水 克樹

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月崎駅のすぐそばには、昔の保線員の詰所が「森ラジオ」というアート作品として残されています。これは中房総国際芸術祭いちはらアート×ミックス2014が開催された時の作品で、外壁はコケで覆われ、室内も鉄道用品や自然のもので作られた、様々な作品が展示されています。

<月崎駅の基本情報>
住所:千葉県市原市月崎539
アクセス:五井駅から小湊鐵道線で約60分

養老渓谷への玄関口、養老渓谷駅

養老渓谷への玄関口、養老渓谷駅

写真:清水 克樹

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小湊鐵道の終着駅の上総中野駅の一つ手前、養老渓谷駅。名前の通り、関東有数の景勝地である養老渓谷の玄関口の駅です。ちょっとモダンな三角屋根の駅舎は昭和三年に建てられたもので、駅舎内のベンチや改札口も当時のものがそのまま使われています。駅舎は増築や待合所などの改装もありましたが、今でも建設当時の昭和初期の雰囲気をそのまま感じることのできる駅です。

養老渓谷への玄関口、養老渓谷駅

写真:清水 克樹

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駅舎内の窓口では切符だけでなく、お土産や小湊鐵道グッズも取り揃えています。また、駅の横には地元野菜や物産品の直売所が立ち並び、さらに横には足湯もあります。足湯の入り口は駅の外ですが、入浴する際は駅の入場券が必要です。列車や駐車場利用の人は無料で入れるので、列車で訪れた際にはぜひ入っておきたいスポットです。

養老渓谷への玄関口、養老渓谷駅

写真:清水 克樹

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養老渓谷までは徒歩で20分ほどですが、駅前のロータリーから路線バスを利用していくこともできるため、列車から降りた多くの人はそのままバスに乗り込んでいきます。

養老渓谷を訪れた際には、駅にも注目してみてはいかがでしょうか。

<養老渓谷駅の基本情報>
住所:千葉県市原市朝生原177
アクセス:五井駅から小湊鐵道線で約70分
【足湯】
営業時間:平日12:00〜17:00、土休日11:00〜17:00
利用料金:大人140円、小人70円(養老渓谷駅入場券)
鉄道利用の方・養老渓谷駅駐車場利用の方は無料

ドラマやCMのロケ地の聖地、上総鶴舞駅

ドラマやCMのロケ地の聖地、上総鶴舞駅

写真:清水 克樹

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五井駅から約30分ほど、小湊鐵道の路線のほぼ中間地点にある上総鶴舞駅。大正14年の小湊鐵道開業時に建設された木造駅舎で、駅舎だけでなく改札口や待合所のベンチの一部も当時からのものが使われています。
また、開業当時の大正時代の茅葺屋根の駅舎が残り、周辺の田園風景に溶け込んでいることなどから、国土交通省が定める関東の駅百選にも選ばれています。

ドラマやCMのロケ地の聖地、上総鶴舞駅

写真:清水 克樹

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周辺に広がる田園風景と相まって、昔懐かしいローカル線の駅の雰囲気を色濃く残す上総鶴舞駅。そのため、ドラマやCM等のロケ地としてメディアに多く登場する有名な駅です。最近はテレビドラマ「相棒」、嵐やAKB48のミュージックビデオでも登場しており、劇中に登場する駅舎を見たことがある方も多いのではないでしょうか?

ドラマやCMのロケ地の聖地、上総鶴舞駅

写真:清水 克樹

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駅舎の裏手にはかつて小湊鐵道の駅舎の電灯のための発電施設として使われていた旧鶴舞発電所の建物が残っています。旧鶴舞発電所は小湊鐵道開業時に建設され、昭和17年には役目を終えていますが、現在でも当時のまま建物が残されており、誰でも見学することができます。

また、発電所前の敷地では移動式の「鶴舞駅cafe」が休日を中心とした期間限定で営業しており、発電所や前を走る小湊鐵道の列車を見ながら、コーヒーを楽しむことができます。上総鶴舞駅で降りた際には合わせて訪れたいスポットです。

<上総鶴舞駅の基本情報>
住所:千葉県市原市池和田898-2
アクセス:五井駅から小湊鐵道線で約35分
※鶴舞発電所カフェの営業日、営業時間は関連MEMOに記載の小湊鐵道公式HPか鶴舞駅cafeのFacebookページを確認してください。

昔懐かしい雰囲気を感じる、小湊鐵道の駅舎たち

国登録有形文化財にもなっている小湊鐵道の歴史的価値のある駅舎たち。関東近郊にありながら、このように大正から昭和初期にかけての開業当時の雰囲気を色濃く残す路線は非常に貴重です。
時代は令和へと変わりましたが、今でも会いに行くことができる大正から昭和の昔懐かしい景色に、小湊鐵道で行ってみませんか?

2019年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/03/31−2019/03/17 訪問

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