国内最大級の美しき大山桜〜尾瀬の郷・片品村の天王桜

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国内最大級の美しき大山桜〜尾瀬の郷・片品村の天王桜

国内最大級の美しき大山桜〜尾瀬の郷・片品村の天王桜

更新日:2019/03/19 11:59

大木 幹郎のプロフィール写真 大木 幹郎 巨木マニア、中級登山者、ブロガー

群馬県の北東部、美しく雄大な高原の尾瀬を有する片品村。春の花といえば、ミズバショウなどの高山植物を連想されることでしょう。この山里には天王桜という、国内最大級の大山桜もあります。立姿は実に優美で、どの方角にも半円形に整った樹形に盛大な花付き。周囲の景観も素晴らしく、背景は新緑の山林と青空。片品村から山里の貴婦人のような大桜をご紹介。

天王桜は国内最大級の美しき大山桜

天王桜は国内最大級の美しき大山桜

写真:大木 幹郎

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天王桜は群馬県の天然記念物である国内最大級の大山桜。幹周りは約6メートルもある、桜の木としてはかなりの太さ。枝の広がりは東西と南北に約18メートルも伸びた広大なもの。推定樹齢は300年を超える古木でも最盛期のように健全。毎年、盛大な美しい花笠を飾ります。満開を迎える時期は、例年では4月下旬から5月上旬。

天王桜の立つ場所は片品村の南西部、武尊山の南麓に位置する針山の集落。なお、片品村で尾瀬があるのは北部の戸倉の区域。栃木県と接した東部の東小川の区域には、丸沼高原と日光白根山があります。

天王桜は国内最大級の美しき大山桜

写真:大木 幹郎

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天王桜は個性的な樹形ながら、全体的に美しい立姿として映ります。放射状に広がる無数の大枝は、半円形の端正な花笠へ。太い幹の緩やかな傾きと中央の括れは、腰のような艶のある曲線。訪れる人々の心を癒してくれる、山里に舞う貴婦人のように優美な大桜です。

大山桜という樹種について少し。花の色はソメイヨシノよりも濃く、山桜と比べて花と葉が少し大きめ。天王桜の標高は約1020メートル。高地や寒冷地に適応した樹種で、北海道でも多く見られます。

天王桜は国内最大級の美しき大山桜

写真:大木 幹郎

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天王桜の太く貫禄ある幹。その根元には、名前の由来となった天王様を祀る古い祠。天王桜は所有者である千明家の方が先祖代々守ってきた、山の集落に春を告げる御神木です。

天王桜を見学される際は、以下の点にご留意を。見学は根本の保護のため柵の外側から。集落内での植物の採集はご遠慮ください。見学料金はありませんが、桜の保護にご協力いただける方は募金箱にお心づけを。

天王桜の優れた立姿と風光明媚な景観

天王桜の優れた立姿と風光明媚な景観

写真:大木 幹郎

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天王桜の立姿は、どの方角から眺めても美しいもの。そして立地は山の斜面に拓かれた広い農地。美しい立姿を引き立てるフォトジェニックな景観。入口のある東側から一周して、背景と併せたお気に入りの立姿を探してみましょう。

この天王桜の景観は、北側の少し離れた位置から眺めたもの。背後の南側にある山林が近いため、緑と青空のコントラストが際立ちます。

天王桜の優れた立姿と風光明媚な景観

写真:大木 幹郎

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天王桜の南側からの景観。南側は特に陽当たりが良いため、開花が他の位置より早め。全体的には六〜八分咲きの状態でも、南側に回れば満開に近い姿を見られることも。直前の開花状況は、片品村観光協会のウェブサイトなどでご確認を。

天王桜の優れた立姿と風光明媚な景観

写真:大木 幹郎

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天王桜の西側からの景観。根元には天王様を祀る石祠。巨体を支える太い幹が、特に逞しく映る位置です。奥の東側が天王桜の立つ農地への入口。

天王桜の最寄りの見所〜ホタルの里とオキノ桜

天王桜の最寄りの見所〜ホタルの里とオキノ桜

写真:大木 幹郎

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天王桜のすぐ近くにある見所を二つご紹介。はじめにホタルの里。場所は天王桜の北側にある駐車場の目の前。山の清水を引いた箱庭のような湿地で、ミズバショウの群落になっています。湿地の奥まで石畳を伝って散策してみましょう。

天王桜の最寄りの見所〜ホタルの里とオキノ桜

写真:大木 幹郎

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ホタルの里ではミズバショウの他にザゼンソウの花を見ることも。なお、大きなミズバショウの群落を見たい方は「水芭蕉の森」へ。針山の集落から車で約30分の場所、戸倉へ続く国道401号沿いに入口があります。音昌寺のすぐ先にある標識に従って国道から左折し、細い道を約2キロメートルほど進めば到着。

天王桜の最寄りの見所〜ホタルの里とオキノ桜

写真:大木 幹郎

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天王桜の近くには、オキノ桜という見事な大山桜もあります。場所は県道64号沿いにある栗生の集落で、入口には標識があります。名前の由来は、この地で約100年前に旅籠を営んでいたオキノ氏による植栽。側には稲荷社。巨木ではありませんが、華やかで風情ある立姿です。

天王桜へのアクセス

天王桜へのアクセス

写真:大木 幹郎

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ここは天王桜の北側にある駐車場。天王桜へのアクセスは、路線バスの沿線から離れているため車やタクシーの利用が基本となります。沼田ICからは約40分。

なお、現地に公衆トイレはありませんのでご注意を。最寄りで利用できるのは、県道64号沿いにある「背嶺峠の公衆トイレ」と「花の駅・花咲の湯」です。

天王桜へのアクセス

写真:大木 幹郎

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天王桜を巡るお勧めの観光コースをご案内。沼田ICから吹割の滝、水芭蕉の森、天王桜とオキノ桜、道の駅・川場田園プラザを巡るコースです。

はじめに国道120号沿いにある吹割の滝へ。国指定名勝の大瀑布は人気の観光地。混雑するので早朝に訪れましょう。次に国道401号まで北上し、前述した水芭蕉の森へ。

天王桜とオキノ桜を巡った後の帰路は、県道64号で背嶺峠を越えて、川場村を経由して沼田へ。最後は県道沿いにある川場田園プラザへ。群馬県内でも人気の高い大きな道の駅です。

天王桜へのアクセス

写真:大木 幹郎

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片品村を代表する場所の尾瀬ヶ原。雪が融けてミズバショウが見頃となる春のハイシーズンは、5月下旬から6月上旬。天王桜が満開となる4月下旬から5月上旬は、写真のように厚い残雪に覆われた状態(撮影場所は至仏山)。雪を求める登山者は多いですが、軽装では立入れないため一般的な時期ではありません。

なお、前述した水芭蕉の森では、天王桜と同時期にミズバショウが見頃を迎えます。尾瀬ヶ原より標高が400メートル以上低い位置にある小さな湿原です。

5月の連休は尾瀬の郷の天王桜へ

5月の連休は尾瀬の郷の天王桜へ

写真:大木 幹郎

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以上、国内最大級の優美な大山桜、天王桜のご紹介でした。幹周りは約6メートルもある、桜の巨木としてはかなりの太さ。樹形は半円形の広大なもので、どの方角から見ても端正な姿。樹齢300年を超える古木ながら最盛期のように健全。密度の高い華麗な花笠を飾ります。周囲の景観も素晴らしく、新緑の山林と青空が背景。5月の連休は片品村へ。山桜の貴婦人、天王桜に会いに行きましょう。

天王桜の基本情報

所在地 :群馬県利根郡片品村大字針山
連絡先 :0278-58-3222(片品村観光協会)
アクセス:関越道・沼田ICから約40分

■補足・路線バス(関越交通)
最寄りの路線、花咲と鎌田の区間を結んだ花咲線は2016年4月に廃止。現在の最寄りの路線は、沼田駅発の鎌田線。国道120号沿いの武尊口から天王桜まで約7キロメートル。

2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/05/05−2015/05/03 訪問

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