写真:いしい ひい
地図を見る「ビールこそが、神が私たちを愛し、私たちが幸せになることを望んでいることの証拠だ」フィラデルフィアの政治家で発明家でもあったベンジャミン・フランクリンの言葉と伝えられています。
彼が本当にそう言ったのか定かではないのですが、そう信じて疑わないほどフィラデルフィアの住民はビールが大好き!たくさんの地ビール醸造所があり、Philly Beer Week(2019年は5月31日から6月9日まで)など年間を通してさまざまなビール祭りが開かれ、「全米で最もビール好きな街」というニックネームもぴったり!
写真:いしい ひい
地図を見るその中でも注目なのは、1994年創業、フィラデルフィアで最大規模の地ビール工場に成長した「ヤーズ」(Yards Brewing Company)。
ヤーズのビールが初めて世に出たのが、1995年4月29日のフィラデルフィア地ビールフェスティバルでした。この日を境に、ヤーズをはじめフィラデルフィアの地ビール文化は大きく進化していったと言われています。
写真:いしい ひい
地図を見るヤーズの建物に入るとまず、天井の高い広々とした空間にテイスティングルームがあるのが見えます。受付でビール工場のガイドツアーに参加したいと伝えて、同じフロアにあるツアー受付デスクへ。もしツアー開始までに待ち時間があるなら、テイスティングルームでビールを「予習」しておくのもいいですね。
(予めウェブサイトからツアーの予約をしておくことも出来ます)
写真:いしい ひい
地図を見るツアーに申し込むと、ウエルカムドリンク(もちろんビール!)をそっと差し出され、まず一杯。そして工場の中に入ると、ガイドさんが「どのビールがいい?」と言いながら皆にビールを配り、乾杯と同時にツアー開始!ここでは皆、ビールを片手に工場見学をするのです。
なんとガイドさんもビール片手に工場を案内してくれるという、気軽な雰囲気。ガイドさん、酔っぱらわないかと心配ですが、明るくよどみなく、「ワシントン大統領の時代のビールはこうだったんじゃないか」など古都フィラデルフィアらしいエピソードを交えながら、ビールの歴史や美味しさの秘密をユーモアたっぷりに語ってくれます。
全ての工程が自動化された工場内はとてもクリーンな感じ。ヤーズでは100%風力発電が使われており、クリーンな環境に配慮した会社であることも分かります。
約40分のツアーが終わるころには、すっかりヤーズ・ファンになっているに違いありません。
写真:いしい ひい
地図を見るツアーの最後には、ロゴのはいったパイントグラス(またはカップホルダー)をお土産にもらえますよ!
写真:いしい ひい
地図を見るビールについて学んだあとは、テイスティングルームに直行!20種類の出来立てビールが待っていますよ。食べ物も、バーガー、サラダ、フィッシュ&チップス、ナチョス、チーズなど、軽いおつまみから本格的な食事まで各種そろっています。
写真:いしい ひい
地図を見る何を飲むか迷ったら、まずは主力商品の、黄色いラベルのペールエール(Philadelphia Pale Ale)を。香りがよく飲みやすいビールです。
建国の父のレシピをイメージしたワシントンポーターなどもフィラデルフィアらしいですね。4種テイスティング(Flight)は8ドル、皆で分け合って味の違いを楽しみましょう。
工場見学のみでもよし、テイスティングルームでおつまみを食べながら各種ビールを味わうもよし、その日の気分に合わせて楽しみ方はいろいろ。ヤーズでは地元民も観光客も、のんびりとアフタヌーンビールを楽しんでいるのです。
写真:いしい ひい
地図を見るヤーズのビール工場とテイスティングルームがあるのは、フィラデルフィア(フィリー)のノーザン・リバティーズ(Northern Liberties)というエリア。かつては工場地帯でしたが、1990年代にアーティストが移り住むようになり、流行に敏感な若者が集まるお洒落なエリアに変貌していきました。
古い建物と新しいショップが入り混じった町並みにはたくさんの壁画が描かれ、なかなかアートな雰囲気!
写真:いしい ひい
地図を見るヤーズの斜め向かいには、エドガー・アラン・ポーがかつて暮らした家が保存されており、国立歴史地区に指定されています。イギリスのロンドンや米バージニア州など住まいを転々とした彼にとって、フィラデルフィア時代は多くの詩や小説を執筆し、作家として最も充実した幸せな時期でした。ポーの代表作の一つ「大鴉」にちなみ、庭にはカラスの像があり、愛嬌をふりまいています。
写真:いしい ひい
地図を見るフィラデルフィアに来たならもちろん歴史探訪を楽しみましょう。ヤーズはフィラデルフィアの主要な観光地に近いのも魅力。米国独立宣言と憲法が議論され署名された独立記念館などの有名観光地や、全米最古の住宅街である美しいエルフレス小径にも、徒歩15〜20分ほどで行ける便利さです。
アメリカの過去と現在を一気に経験してみましょう!
住所:500 Spring Garden St, Philadelphia, PA 19123
電話番号:+1-215-525-0175
テイスティングルームの営業時間:
月〜水 11:30-22:00、木金 11:30-23:00、土 11:00-23:00。日 11:00-22:00
工場ツアー:月〜金 13:00と16:00の2回のみ、土12:00から17:00まで30分おき、日 12:00, 13:00, 14:00, 15:00の4回(料金は一人10ドル)
2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/12更新)
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