写真:えんべる
地図を見る善光寺入口からまっすぐに伸びる石畳の参道を進み、二体の仁王が安置されている仁王門を抜けると、両側に店が立ち並ぶ仲見世が続く。
ここの名物は、やはり長野ならではの「おやき」。小腹が空いたらおやきを片手に本堂までの道を歩くもよし。
写真の奥に建っているのが善光寺の山門。山門を抜けると本堂がある。
写真:えんべる
地図を見る幅20m、高さ18mもの巨大な二重門になっている山門は国指定の重要文化財。天皇家の菊花御紋の幕がはためくこの門から、まっすぐ正面奥に本堂が見えると気持ちも引き締まる。
写真:えんべる
地図を見る山門に掲げられている「善光寺」の文字。よく見ると文字の中に鳩が5羽隠れているので探してみよう。
そして、善光寺の「善」の字。何かの動物の顔に見えないだろうか?
ここで登場するのが、善光寺参りでよく使われる言葉「牛に引かれて善光寺」である。ちょっと長いが由来を説明しよう。
昔、信濃の国に心の貧しい老婆がいた。彼女が布を干していると牛が1頭やってきて、その布を角にひっかけて走り去ってしまった。腹を立てた老婆が牛を追いかけて行くと、たどり着いたのが善光寺。牛は金堂前でかき消されるようにいなくなってしまい、同時に金堂から射したまばゆい光に老婆は思わず手を合わせ、菩薩の気持ちで祈りながら一晩夜を明かした。布を取り戻す気持ちなど失せ、心が清くなった老婆は家に戻り、そしてある日近くのお寺にお参りしたところ、観音様の足元にあの布を見つけたのだった。あの牛は観音菩薩の化身だったのだと悟った老婆は善光寺への信仰心をさらに深め、めでたく極楽浄土へ。
ここに登場するのが老婆という女性であることも注目。古くから女性の参詣に門戸を開いていた善光寺であるがゆえの逸話である。
写真:えんべる
地図を見る写真で見るよりも圧倒的に大きく感じる現在の本堂は、1707年に再建され、高さ約27m、間口約24m、奥行約53mにもなる。ちなみに国宝指定されている木造建築の中で3番目の大きさなのである。
もともと日本で仏教の宗派が分かれる以前からあったために、宗派を問わず宿願できる無宗派の寺院となっているが、運営しているのは山内の天台宗25院と浄土宗14坊、計39の寺院である。なお、これら39の寺院は善光寺周辺にずらりと並び、各々で宿坊を経営している。この宿坊に泊まったガイド記事も別途ぜひ読んでみてほしい。
写真:えんべる
地図を見る本堂正面のスケールもさることながら、奥行きの広さにもビックリ!横手に回ると、本堂がいかに大きい建築物かが実感できる。
善光寺は本堂に入るにも、写真にあるように車椅子用のスロープも付いている。
境内は終日出入りでき、本堂の参拝は朝の「お朝事」から16時〜16時半ごろまで。
日本女性なら一度はお参りしておきたい善光寺。
善光寺参拝が数倍充実する「宿坊宿泊」については別のガイドで紹介しているのでそちらもぜひ読んでみていただきたい。
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この記事を書いたナビゲーター
えんべる
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