写真:乾口 達司
地図を見る奈良県立月ヶ瀬神野山自然公園に含まれる「神野山(こうのさん)」は、三重県と接する奈良県山添村に位置しています。「角閃斑糲岩 (かくせんはんれいがん)」によって出来た円錐形の山で、その標高は618.8メートル。なだらかな勾配が山歩きの初心者向きです。
その上、アクセスも快適。ふもとの駐車場までだと、東名阪自動車道「神野口」インターチェンジから車で約10分。そこから山頂までの所要時間も小一時間程度なので、気軽に山歩きを楽しめますよ。
山頂にはご覧のような展望台が設置されており、展望台の上からは360度の大パノラマを楽しむことが出来ます。
写真:乾口 達司
地図を見るたとえば、写真は展望台から南方を撮影したもの。眺めが良く、神野山がこのあたりで一番高い山であることが、おわかりいただけるでしょう。
写真:乾口 達司
地図を見るふもとから山頂までは、幾つもの登山道が整備されています。特に春から秋にかけては登山道でさまざまな草花を見ることが出来るため、自然観察には最適です。
写真:乾口 達司
地図を見る代表的なのは、神野山名物のツツジ。ツツジは特に山頂付近に群生しており、4月下旬から5月上旬にかけて、たくさんの花を咲かせます。
写真:乾口 達司
地図を見るツツジと同じ時期に花を咲かせるのが、フジ。フジも山麓から山頂付近にかけてあちらこちらで見掛けます。
写真:乾口 達司
地図を見るしかし、神野山の魅力は眺望の良さや季節の草花だけではありません。実は山添村の古代史を考える上でも重要な山なのです。
その代表的なものとして挙げたいのが、山頂付近にあるご覧の社。「王塚」と呼ばれているもので、地元では「熯速日命(かんはやひのみこと)」の墳墓であると伝えられています。
写真:乾口 達司
地図を見るこちらは「王塚」を裏手から眺めたものですが、確かに墳丘が認められます。神野山とその周辺の地域を開拓した産土の墳墓でしょうか。古代史の謎を秘めた「塚」です。
<基本情報>
住所:奈良県山辺郡山添村伏拝
アクセス:名阪国道・神野口インターチェンジより車で約10分
写真:乾口 達司
地図を見る神野山の北東側のふもとには「鍋倉渓(なべくらけい)」と呼ばれる渓谷もあります。ご覧のように、渓谷が500メートルにわたって黒い斑糲岩の巨石で埋め尽くされており、異様な光景を現出しています。
伝説によると、神野山に住む天狗と青葉山に住む天狗とが喧嘩をした折、青葉山の天狗が投げて来た巨石が堆積し、鍋倉渓が生まれたとのこと。そういった伝説を思い浮かべながら眺めると、まさしく奇景という印象を強く持ちますよ。
<基本情報>
住所:奈良県山辺郡山添村大塩1837
アクセス:名阪国道・神野口インターチェンジより車で約10分
写真:乾口 達司
地図を見る鍋倉渓の近くには「めえめえ牧場(めえめえまきば)」という名の牧場があります。その名のとおり、「めえめえ」と鳴くヒツジをたくさん放牧している牧場で、家族連れには特に大人気!ヒツジにエサをあげたりすることも出来ます。入園無料というのも嬉しい限り。神野山に登った後はぜひ訪れてください。
<基本情報>
住所:奈良県山辺郡山添村大字北野
電話番号:0743-86-0131
アクセス:名阪国道・神野口インターチェンジより車で約10分
営業時間:9:30〜16:30
休園日:毎週水曜日・年末年始
いかがでしたか?神野山がいかに多面的な魅力を有した山であるか、おわかりいただけたでしょうか。ほかにも、夜は天体観測の絶好のスポットともなるため、それぞれの興味関心や目的に合わせて神野山を訪れ、その魅力をご堪能ください。
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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