写真:風祭 哲哉
地図を見る千葉や茨城、そして群馬や栃木にも県境を接する埼玉の東部地区。
映画の中で新居の予定地が都内から春日部に変わることを聞いた女の子が「か、か、春日部?」と気絶しそうになったこの地域ですが、バカにしてはいけません。春日部には世界最大級の地下神殿?があるのですから。
これは「首都圏外郭放水路」。河川の洪水を地下に取り込み、トンネルを通して江戸川に流す地下放水路で、首都圏の治水施設の一つ。その巨大な地下空間がまるで神殿のように荘厳であることで知られています。2019年3月からは大人気の見学会が3つのコースになって新たにスタート。土日も含め毎日開催され参加しやすくなったので、必見です!
<首都圏外郭放水路の基本情報>
住所:埼玉県春日部市上金崎720
アクセス:南桜井駅からバスで約10分
写真:風祭 哲哉
地図を見る春日部からさらに北、埼玉県と群馬県、栃木県の3つ県境にあるのがその名もずばり「三県境」。全国には3県をまたぐ県境は多数ありますが、ほとんどは山頂や河川の中にあり、気軽に歩いて行けるのはここだけで、キャッチコピーは「三歩で回れる三県境」。
周辺は遊歩道も整備され、東武日光線柳生駅から徒歩10分程度と、本当に気軽に行けますよ!県境以外何もないのも潔い!(笑)
写真:風祭 哲哉
地図を見る日光街道の宿場町、草加といえばせんべい。江戸時代、利根川沿岸で醤油醸造が盛んになり、焼せんべいに醤油を塗るようになったのが草加せんべいのはじまり。市内にはたくさんの煎餅屋が並び、手焼き体験なども楽しめます。
また旧日光街道沿いには約1.5キロにわたって草加松原とよばれる松並木が残り「日本の道百選」にも選ばれていますので、草加せんべい片手に散策も楽しいところです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る埼玉も南部は首都圏というくくりに入りますが、熊谷周辺から北は北関東の仲間と言われることもある地域。「翔んで埼玉」も北関東を彷彿させる雄大な田園シーンからはじまっています。
この埼玉北関東地域のおすすめは行田。映画「のぼうの城」やドラマ「陸王」などのロケ地として知られ、B級グルメ「ゼリーフライ」などの魅力もたくさん。
忍(おし)城は秀吉の関東平定の際、石田三成による水攻めに耐え抜いたことから「浮き城」と呼ばれ、「のぼうの城」の舞台となった関東七名城の一つ。忍城址では「のぼうの城」の主人公、成田長親や甲斐姫などをモデルにした「忍城おもてなし甲冑隊」の演舞もなかなかいい味出してますよ。
<忍城の基本情報>
住所:埼玉県行田市本丸17-23
アクセス:行田市駅から徒歩約12分
夏から秋にかけてぜひ見てほしいのが「田んぼアート」。「古代蓮の里」の展望タワーからは、毎年7月中旬から10月中旬にかけてギネス世界記録にも認定された田んぼアートが楽しめます。さすが埼玉の北関東ならではの雄大さですね!
また古代蓮の里では6月下旬から8月上旬にかけて行田市の花である古代蓮も見頃です。近くには「埼玉」の名前の発祥であり、古代ロマンを堪能できるさきたま古墳群もありますので、のんびり散策もおすすめ。
写真:風祭 哲哉
地図を見るそして最後は「オートレストラン鉄剣タロー」。オートレストランとはドライバーのための24時間営業の自販機レストランですが、ここは昔懐かしいレトロなゲームや自販機が今なお現役で残る聖地として人気の場所。
妖しいネオンに照らされた店内は昭和の雰囲気がプンプン。いつまでも残ってほしいこの懐かしの空間をお楽しみください。
<オートレストラン鉄剣タローの基本情報>
住所:埼玉県行田市下忍315-1
写真:風祭 哲哉
地図を見る埼玉の観光コースでは王道の秩父ですが、今回ご紹介するのは「想像の斜め上行く」コース。
まずは「秩父珍石館」。ここは初代館長 故・羽山正二氏が集めた珍石、奇石、有名人にそっくりな石など、表情豊かな顔の石1700余石が勢揃いする圧巻の博物館。現在は先代のお嬢さんが館長となっていますが、拝観者の少ない時はとても気さくに館内の説明をしてくれることもあり、なんだか秩父の親戚の家に遊びに来たみたいなあたたかい場所です。
<秩父珍石館の基本情報>
住所:埼玉県秩父市上影森764-6
アクセス:秩父鉄道影森駅より徒歩10分
写真:風祭 哲哉
地図を見る続いては金運アップのパワースポットとして人気の「和同遺跡」と「聖神社」。
この地で採掘された銅が日本最古の流通貨幣「和同開珎」となったことから、その露天掘り跡が「和銅遺跡」となり、現在は巨大なモニュメントが建てられ、インスタ映えの聖地になっています。
また和銅遺跡の近くにある聖神社は銭神様として有名で、金運アップを願って多くの参拝客が訪れています。和同開珎の形をした絵馬には宝くじや株式投資、はてはFXまで、お金に関するありとあらゆるムシのいい願い事が並んでいますよ!
<和同遺跡の基本情報>
住所:埼玉県秩父市 秩父市黒谷1918番地
アクセス:秩父鉄道和銅黒谷駅から徒歩約17分
写真:風祭 哲哉
地図を見る埼玉の西部地区にある「吉見百穴」もユニークな観光スポット。山肌を埋め尽くす怪しげな219もの横穴墓群は壮観で、国指定遺跡となっています。
吉見百穴の近くには、弘法大師が岩をくりぬいて観音像を彫刻したのが始まりといわれる岩室観音があります。険しい岩窟の中には四国八十八か所を模した八十八体の石仏、観音堂の奥にはハート型の胎内くぐりがあり、手軽に神秘の世界が体験できます。
また現在は立ち入り禁止ですが、岩室観音のすぐ隣にはかつて「岩窟ホテル」と呼ばれた廃墟もあり、吉見百穴付近は小さいながらも想像の斜め上行く見どころの密集地なのです。
<吉見百穴の基本情報>
住所:埼玉県比企郡吉見町大字北吉見324
アクセス:東松山駅から路線バス約5分
写真:風祭 哲哉
地図を見る浦和と大宮(あっ、与野と岩槻も忘れてはいけない!)が合併し、人口130万人超の大都会となった県都さいたま市。氷川神社や鉄道博物館に隠れて、ひっそりと、しかし強烈な光を放つ見どころがあるのです。
東武鉄道大宮公園駅の周辺は、関東大震災をきっかけに東京から盆栽業者が移り住んできたことにより「大宮盆栽村」と呼ばれ、盆栽の聖地として知られています。
大宮盆栽美術館は、世界で初めての公立の盆栽美術館。盆栽の鑑賞方法を学び、館内や庭園の名だたる盆栽のコレクションを見ていると、まるで小宇宙のような盆栽の奥深さを味わうことができ、思わず盆栽に目覚めてしまいそう。
<大宮盆栽美術館の基本情報>
住所:埼玉県さいたま市北区土呂町2-24-3
アクセス:土呂駅から徒歩5分
写真:風祭 哲哉
地図を見る浦和駅に近い住宅街にある「調神社(つきじんじゃ)」。その名が月と同じ読みであることから、ここでは月の動物、うさぎが神の使いとされ、境内のいたるところでその姿を見ることができます。
特に手水舎の大うさぎは強烈なインパクト。小さいながらも地元では人気の神社で、浦和レッズの必勝祈願もここで行われています。
<調神社の基本情報>
住所:埼玉県さいたま市浦和区岸町3丁目17−25
アクセス:浦和駅より徒歩10分
写真:風祭 哲哉
地図を見るうさぎといえば次はうなぎ。かつて浦和は沼地が多く、そこでとれたうなぎが名物となり、現在も市内にはたくさんの鰻の名店が並んでいます。
駅前では浦和うなぎのマスコット「浦和うなこちゃん」の石像もみなさまを出迎えていますので、ぜひ浦和うなぎで埼玉のたびを締めくくっていただければと思います。
ここまでお読みいただいたみなさまは、けっして埼玉をdisっているわけではないことがおわかりいただけましたよね?
そう、あの「翔んで埼玉」の映画と同じように、これはふかーい埼玉愛にあふれたガイド記事なのです!
そんなわけでマジで魅力ありすぎの埼玉を、これを機会にぜひぐるぐるとまわっちゃってくださいね!
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2023/11/29更新)
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