写真:Hiroko Oji
地図を見る古きよきヨーロッパの薫りが残るクロアチアの首都ザグレブ。クロアチアといえばアドリア海に面した町並みを思い浮かべる人も多いと思いますが、ザグレブは内陸に位置しています。ノスタルジックな町並みは独特の雰囲気を醸し出し、首都といえどもこぢんまりとした町並みが広がります。
写真:Hiroko Oji
地図を見るザグレブ市内の移動手段はトラムやバスなどが主になります。特にトラム網は整備されているので、観光客にもわかりやすい乗り物です。徒歩でも観光ができるのですが、疲れた時や時間を節約したいときには重宝します。
写真:Hiroko Oji
地図を見るまた、可愛らしい観光列車も運行していますので、歩かずにゆっくり市内を見て回りたい方は、イェラチッチ広場のバン・カフェ前から乗車してくださいね。
写真:Hiroko Oji
地図を見るザグレブの主な見どころを見て回るには、ザグレブ中央駅前から北に続く公園、さらにその北の丘の上を目指して歩かれるとよいでしょう。
駅前に一番近い広場は中央に噴水があるトミスラフ広場。青々とした芝生に色とりどりのお花が咲く広場は、19世紀末に形作られ、突き当りにはパビリオン(アートギャラリー兼レストラン)があります。中央に建つのは初代国王のトミスラフの騎馬像です。
写真:Hiroko Oji
地図を見るトミスラフ公園の北に続く公園は、ストロスマエル広場。この公園の北の端には、ストロスマエルの像と彼の名前を掲げる美術館が建っています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るさらに北側に広がるのは、ズリンスキー広場。こちらもお花が咲く中に彫像が点在し、美しい並木道が奥に続きます。
これら三つの広場を取り囲む辺りが新市街と呼ばれており、両側の通り沿いには、ホテルやレストランに銀行や政府機関の入る壁面装飾が美しい建物が建ち並んでいます。中には、人形劇場や考古学博物館などもあって、見どころの多い一帯です。
写真:Hiroko Oji
地図を見る3つの広場のさらに北側に位置するのが、オーストリア・ハンガリー帝国時代の軍人で、クロアチアの英雄ヨシップ・イェラチッチ提督の名前がついたイェラチッチ広場。旧市街の入り口となる、ザグレブのへそともいえる中心の広場で、中央にはイェラチッチの騎馬像が堂々と立っています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るイェラチッチ広場を取り囲む建物は壁面装飾が美しく、1階部分にはカフェ・レストランや様々なショップが入っており、20世紀以降に造られたものがほとんどです。しかし広場そのものは17世紀からのもので、当時の泉の跡が残り、ザグレブ発祥の地とされています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る広場の奥には、丘の上に広がる旧市街のカプトル地区へと運び上げてくれるケーブルカーが設置されています。これは世界一短いといわれるケーブルカーで、わずか30秒ほどで丘の上に行けてしまいます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るケーブルカーで到着した丘の上にある乗り場前には展望所が設けられていて、ここからの眺めもいいのですが・・・。
写真:Hiroko Oji
地図を見る乗り場前にあるのがロトルシュチャク塔(Lotrscak Tower)。張り塔として13世紀に建てられたものだけあって、見晴らし抜群!ついつい前を通り過ぎるだけになってしまいがちの塔ですが、ここが見逃せない観光スポットの一つなのです。
写真:Hiroko Oji
地図を見る塔の上からはザグレブの町を360度見渡せる、まさに隠れた絶景スポット!また、毎日お昼の12時、この塔から大砲(ただし空砲です)が放たれ、その音が鳴り響くことでも知られています。塔内では、この大砲をガラス越しに見えるようになっています。
<ロトルシュチャク塔の基本情報>
住所:Tomiceva ul.9,10000,Zagreb
電話番号:+385-1-4851-768
開館時間:11:00〜19:00(※冬季は月曜日は休館日)
写真:Hiroko Oji
地図を見るザグレブ観光で必ず目にするのが聖マルコ教会で、屋根の美しいモザイクがトレードマーク。旧市街ゴルニィ・グラード地区のシンボル的存在です。
群青色と赤茶色のタイルを使った大きな二つの屋根の紋章は、向かって右側にザグレブ市の紋章。そして左側が、クロアチア王国・ダルマチア地方・スラヴォニア地方を表す紋章が一つになったものとなっています。屋根ばかりでなく教会内でも素晴らしい彫刻や装飾が見られます。
<聖マルコ教会の基本情報>
住所:Trg Sv.Marka 5,10000,Zagreb
電話番号:+385-1-4851-611
写真:Hiroko Oji
地図を見る一方、旧市街カプトル地区のシンボル的存在が聖母被昇天大聖堂。高さ105メートルの2本の尖塔は空に向かってそびえ、クロアチアで最も高い建造物です。
1094年に建設が始まった大聖堂は、1242年のタタール侵入時に破壊されてしまいました。後、13世紀〜18世紀にかけてゴシック様式で建設された大聖堂の現在の姿は、1880年の地震後にネオゴシック様式で再建されたもの。入り口上部に施された装飾は、とても緻密で美しいです。
内部にはクロアチア勇者ステピナッツ大司教の墓石が安置され、ルネッサンス様式やバロック様式の数々の祭壇やバロック様式の説教壇など見事な装飾が溢れる大聖堂。ステンドグラスの色とりどりの美しい光が差し込む様子も素晴らしいものです。
<聖母被昇天大聖堂の基本情報>
住所:Kaptol 31,Zagreb
電話番号:+385-1-481-4727
写真:Hiroko Oji
地図を見る旧市街を歩いていると、石畳の通りがカーブするところが建物を潜るようになっている「石の門」があります。
かつて敵の侵入を防ぐために、町を取り囲んでいた城壁に取り付けられた数少ない出入口のひとつで、木造だったものが18世紀に石で固められて現在の姿となっています。鉄製の扉の内部は、聖母マリアのイコン(聖像画)が納められた礼拝堂となっていて、常にお花や蝋燭が捧げられています。このイコンは、1731年の大火で町のほとんどが焼き尽くされたなか、奇跡的に焼け残ったものです。真夏でもこの辺りはひんやりとしていて、厳かな空気が漂っています。
<石の門の基本情報>
住所:Kamenita ul.10000,Zagreb
電話番号:+385-1-4814-051
ここでご紹介した見所はほんの一部分!ザグレブ中央駅の西側には植物園があり、その北に続く地区には図書館、民俗学博物館、ミマラ博物館、クロアチア国立劇場などがあります。また、旧市街にも美術館や博物館が点在し、大聖堂前の青果広場は活気ある一角になっています。
これだけの市内をゆっくり見て回るには、宿泊して観光されることをお勧めします。高級ホテルから中級ホテル、ユースホステル、プライベートルームなど選択肢も多く数もたくさんありますが、季節を問わず込み合うことが多いです。ぜひ早目のご予約を!
2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/20更新)
- 広告 -