秘境ピザ屋に雨乞いの秘滝!?ITだけじゃない徳島・神山の魅力

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秘境ピザ屋に雨乞いの秘滝!?ITだけじゃない徳島・神山の魅力

秘境ピザ屋に雨乞いの秘滝!?ITだけじゃない徳島・神山の魅力

更新日:2019/03/20 17:05

藤井 麻未のプロフィール写真 藤井 麻未 元秘境系海外旅行添乗員、トラベルライター

IT企業のサテライトオフィスが集まり、クリエイティブで画期的な取り組みが注目される徳島県神山町。近代的な街なのかと思いきや、どこまでも続く緑深い山里だ。こんな田舎になぜ人は集まるのか!?今回は、あえてIT関連の最新スポットではなく神山本来の魅力を味わえる場所をご紹介しよう。

徳島県神山町とは

徳島県神山町とは

写真:藤井 麻未

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神山町は、徳島県の東部にある人口約5300人の町。辺りはビルも商業施設も見当たらぬ完全な田舎町だ。しかし、海外からアーティストを招き滞在しながら作品制作をしてもらうという「神山アーティストインレジデンス」がきっかけとなって様々なクリエイターやアーティストが移住し、多くのIT企業が古民家を利用したサテライトオフィスを構えるなど他に類を見ない斬新な町づくりで知られている。

徳島県神山町とは

写真:藤井 麻未

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IT関連で知られる神山であるが、実に町域の8割以上を山間部が占め、清流鮎喰川が流れる。その自然が織りなす美しさは筆舌に尽くしがたく、神山の神髄はここにこそあると言って良い。そして、人間が自然に寄り添いうまく共存している。日本の山里の原風景とでも言うべきこの環境こそが人を惹きつけて止まないのだ。

卑弥呼も訪れた秘滝!?「雨乞いの滝」

卑弥呼も訪れた秘滝!?「雨乞いの滝」

写真:藤井 麻未

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神山へ来たら是非訪れて欲しいのが、日本の滝百選にも選ばれている「雨乞いの滝」だ。国道を外れ、茅葺屋根が残る風情ある景色の中を山間に向かって走る。ほどなくして山林に抱かれた小さな駐車場へ到着すると、そこからは山道を徒歩で滝へと向かう。道は整備されているものの、滑りやすい箇所や朽ちた石橋を渡る箇所などがある。履きなれた運動靴は必須だ。両側には森林が迫り、深い緑の生み出す空気は驚くほど瑞々しい。

卑弥呼も訪れた秘滝!?「雨乞いの滝」

写真:藤井 麻未

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雨乞いの滝までは、途中休憩をはさみながらゆっくりと歩いて40分ほどみておくと良い。道中はところどころに清流がほとばしり、その水音を聞いているだけでも清々しい。ずっと山道が続くと思いきや、途中にもいくつか美しい滝がある。うぐいす滝、不動滝、地獄滝、もみじ滝、観音滝を経て雨乞いの滝に至るが、これらの滝も小ぶりながら透明度の高い滝壺やダイナミックな水勢が疲れを癒してくれる。

卑弥呼も訪れた秘滝!?「雨乞いの滝」

写真:藤井 麻未

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最後の急登も終盤になると、これまでとは違った地響きのような水音が聞こえてくる。登り切った先にはしかしまだ滝は姿を見せない。いくつかある巨岩を登り、少し回り込んだ先にようやく見せるダイナミックな滝の姿は、想像を遥かに超える美しさだ。怒涛の水量が流れ落ちる様を目の前にすると、その神々しさに思わず立ちすくんでしまうだろう。約45mもの落差を3段で流れ落ちる雌滝、27mの落差をストレートに落ちる雄滝、両者合わさって神秘的な夫婦滝となっている。

時を忘れて眺めてしまう雨乞いの滝。かつては実際にここで雨乞いが行われていたのだとか。近くには卑弥呼が居城にしたという伝説が残る「悲願寺」もある。もしかしたらここを卑弥呼が訪れたかもしれない。神々が宿る秘滝、そこに漲る神秘のパワーを感じてみて欲しい。

築100年の絶品ピザ屋「ユサンピザ」

築100年の絶品ピザ屋「ユサンピザ」

写真:藤井 麻未

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辺りはすっかり長閑な山間。小鳥のさえずりと木々のそよぐ音の他は何一つ聞こえない。木々のアーチをくぐるように小道を登ると、一軒の古民家がポツンと建っている。そう、こここそが県外からもわざわざお客が訪れるという絶品ピザ屋「ユサンピザ」だ。店名の由来は古の徳島に風習としてあった「遊山(ゆさん)」から。これは、子供たちが弁当を持ち連れ立って山へ遊びに行く風習だという。

築100年の絶品ピザ屋「ユサンピザ」

写真:藤井 麻未

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築100年の古民家を利用した店内は古材が持つ温かみに溢れ、初めて訪れたのに何故か懐かしい。大きな石窯の中ではパリパリとピザが焼け、芳ばしい香りが辺りに漂っている。テーブル席の他小上がりには座布団とちゃぶ台、ソファー席もあり、板の間が心地よく素足に馴染む。控えめに飾られた野の花がまた癒しの空間を演出してくれる。

築100年の絶品ピザ屋「ユサンピザ」

写真:藤井 麻未

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ユサンのピザの魅力はその素材にある。トッピングや前菜などに使用する食材は神山および徳島の信頼する農家から仕入れたもの。アレルギーを発症しにくいというスペルト小麦を使った手ごね生地はもちもち感がありながら切れの良い独特の食感。しっかりと小麦の旨味が感じられる。徳島ならではの旬の素材を使ったピザは間違いなくここでしか食べられないだろう。ジャンキーなイメージがあるピザがこれほどまでに身体に優しく、そして美味しく感じられるとは。女性でも一枚まるごとペロリと平らげてしまうだろう。全て手作りのため予約は必須。神山を訪れるならぜひ味わってみて欲しい。

<基本情報>
住所:徳島県名西郡神山町神領字西青井夫359-1
電話番号:050-2024-4927
営業時間:11:30〜売切次第終了
休業日:日曜日(加えて不定休あり)

杉林に抱かれる地産地消の食堂「かま屋」及び「かまパン&ストア」

杉林に抱かれる地産地消の食堂「かま屋」及び「かまパン&ストア」

写真:藤井 麻未

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神山では、国道沿いでもすぐ近くに長閑な自然が広がる。「かま屋」及び「かまパン&ストア」も国道沿いにありながら杉林の山々が間近に迫る。神山杉をふんだんに使った温もりある建物は周囲の自然に馴染むようデザインされている。この店のコンセプトは地産地消。若手農業者の育成に力を入れ、作物を自分たちの手で作り、地域で消費する。神山に伝わる食文化や食にまつわる伝統を伝えるプロジェクトも実行している。

杉林に抱かれる地産地消の食堂「かま屋」及び「かまパン&ストア」

写真:藤井 麻未

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食堂「かま屋」では、モーニングや定食を味わうことができる。ほとんどが新鮮な神山産の食材を使い、調味料に至るまで徳島産、四国産のものを使用している。特別栽培の米、自家栽培の野菜、地元「里山の会」から仕入れた各種食材は作り手の顔が見える。これらを使って毎日作られるおばんざい形式の定食はヘルシーなだけでなく、お世辞抜きで美味しい。器には徳島大谷焼のプレート、テーブルなどには神山杉を使っているなど、随所に散りばめられた地元愛にはこちらまで温かい気持ちにさせられる。

杉林に抱かれる地産地消の食堂「かま屋」及び「かまパン&ストア」

写真:藤井 麻未

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食堂に併設されているのが「かまパン&ストア」。ここでは主に自家栽培の小麦で作ったパンや徳島、四国で作られた味噌や醤油などの調味料、加工品などが販売される。中でも神山の農家で食べられていたという、小麦に荒く砕いた米粉と米ぬかを加えて焼き上げたクッキーのようなおやつを「カミヤマメイト」として販売。米粉のプチプチザクザクした食感がクッキーのようでもありせんべいのようでもあり。やみつきになってしまう。神山の食の全てが詰まった「かま屋」及び「かまパン&ストア」で、ぜひ神山グルメを味わってみて欲しい。

<かま屋基本情報>
住所:徳島県名西郡神山町神領北190-1
電話番号:050-2024-2211
営業時間:
モーニング
【水〜土】 8:00〜10:00
【日】 かまパン“満腹”モーニングビュッフェ 8:00〜10:00
ランチ
【水〜日】 11:00〜14:00(売り切れ次第終了)
カフェ
【水〜日】 14:00〜18:00(ラストオーダー17:00)
休業日:月・火(月祝の場合営業)

<かまパン&ストア基本情報>
住所:徳島県名西郡神山町神領北190-1
電話番号:088-676-1077
営業時間:9:00〜18:00
休業日:月・火(月祝の場合営業)

徳島・神山町の魅力まとめ

地図を眺める限りではまるで山と川しかないように見える神山町であるが、実はそれこそが神山本来の魅力だ。もちろんITやアート関連の取り組みも注目されるが、元を辿れば彼らを惹きつけるのはやはり神山独自の美しい自然とその実りだ。そして、この環境を愛し守り育てていこうとする人々の営みが、神山を一層魅力ある山里へと変貌させてきた。都会派も田舎派も、どちらも魅了されること間違いない。ぜひ一度訪れてみてはいかがだろうか。

2019年3月現在の情報です。詳しくは公式サイトなどでご確認下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/13 訪問

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