スウェーデンの田舎町「ヴィンメルビー」で児童文学の舞台を巡る

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スウェーデンの田舎町「ヴィンメルビー」で児童文学の舞台を巡る

スウェーデンの田舎町「ヴィンメルビー」で児童文学の舞台を巡る

更新日:2019/04/09 14:43

咸月 潤のプロフィール写真 咸月 潤

スウェーデンの首都ストックホルムから電車で4時間ほど離れた場所にある、田舎町ヴィンメルビー。世界的な児童文学作家アストリッド・リンドグレーン(1907〜2002)の生まれ故郷であるこの町には、数々のリンドグレーン作品のモデルとなった場所が点在しています。リンドグレーンのお墓や物語の世界が味わえる施設も存在するこの町を訪れて、しばしスウェーデン児童文学の世界に浸ってみてはいかがでしょうか?

ヴィンメルビーの中央広場へ

ヴィンメルビーの中央広場へ

写真:咸月 潤

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リンドグレーンゆかりの地であるヴィンメルビーは、まだ日本のガイドブックにはあまり紹介されていないスウェーデンの片田舎です。
ストックホルム中央駅から電車に乗り、途中にあるリンショーピンなどの駅で乗り換え、3時間半から4時間ほどで到着します。時間帯によっては鉄道とバスを組み合わせた行き方もあり、また時期や号車の種類などによって料金が細かく変わります。
事前にスウェーデン国鉄(SJ)のHPで行程や料金を検索することもできるので、ご自分の旅程をしっかりと計画だてるのが大切です。
ヴィンメルビーの駅に到着したら、町の中心部にある大広場まで徒歩10分ほどです。

ヴィンメルビーの中央広場へ

写真:咸月 潤

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大広場の南側には、1825年に建立された旧町役場(ガムラ・ロードヒューセット)があります。ここは現在、ヴィンメルビーの観光案内所になっていて、地図や各観光施設のパンフレットなどを手に入れることができます。また、リンドグレーン作品に関するお土産を買うこともできます。

ヴィンメルビーの中央広場へ

写真:咸月 潤

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広場の中心には、リンドグレーンのほぼ等身大のモニュメントが飾られています。部屋の中でタイプを打つリンドグレーンの姿を象ったもので、多くの人が記念写真を撮りに訪れます。
広場には代表作『長くつしたのピッピ』に登場する船を思わせる大きな遊具もあり、子どもたちの絶好の遊び場にもなっています。

ヴィンメルビー教会、そしてリンドグレーンのお墓へ

ヴィンメルビー教会、そしてリンドグレーンのお墓へ

写真:咸月 潤

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大広場からほど近い場所にあるヴィンメルビー教会の建物は、1856年の完成。中にはストックホルムのヤコブ教会の祭壇画も描いたスヴェン・アルフレード・テルネによる祭壇画や、ライプチヒの砂時計職人ハルトマンによる時計なども置かれている、静謐な雰囲気の教会です。
リンドグレーンの父サムエル・アウグストは、この教会の敷地内にあるシダリトネリコの下のベンチで、若き日の母ハンナに結婚を申しこんだとされています。

ヴィンメルビー教会、そしてリンドグレーンのお墓へ

写真:咸月 潤

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教会から徒歩10分ほどの場所には、リンドグレーンのお墓があるヴィンメルビー教会の墓地があります。教会を出て西税関通り(ヴェストラ・ツゥールポルツガータン)を西に進むと、広大な敷地の墓地にたどり着きます。
リンドグレーンのお墓は小さな礼拝堂の近くにあり、丸い石の上部にリンドグレーン自身によるサインが彫られています。

ヴィンメルビー教会、そしてリンドグレーンのお墓へ

写真:咸月 潤

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ヴィンメルビー教会の墓地はかなり広いので、実際のところリンドグレーンのお墓を見つけるのはなかなか大変です。
目印となるのは先述した小さな礼拝堂と、もう一つがこの写真にある、世界中からリンドグレーン宛てに送られてくる手紙を入れるための郵便受けです。
それでももし見つからなかったら、思い切って町の人に聞くのが一番です。基本的に町に住んでいる人であれば、リンドグレーンのお墓がどこにあるのか皆知っています。

「アストリッド・リンドグレーン・ネース」へ

「アストリッド・リンドグレーン・ネース」へ

写真:咸月 潤

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大広場から15分ほど歩いた場所には、リンドグレーンが育った「ネース」という地区があります。
現在この場所には、リンドグレーンの生涯を紹介する展示や貴重な資料などが展示されている博物館「アストリッド・リンドグレーン・ネース」があり、敷地内には実際に彼女が生まれ、生活を送っていた家も保存されています。博物館はリンドグレーンの生誕100周年記念として2007年に完成しました。

「アストリッド・リンドグレーン・ネース」へ

写真:咸月 潤

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博物館の敷地のほぼ中央にあるのが、リンドグレーンが暮らしていた家―通称「ごたごた荘」―です。中にはリンドグレーン関連のパネルなどが展示されていますが、外観はほぼ往時のままの姿です。

「アストリッド・リンドグレーン・ネース」へ

写真:咸月 潤

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敷地内の大通りに近いあたりには、リンドグレーンが子どもの頃によく登って遊んでいたセイヨウハルニレの木があります。代表作『長くつしたのピッピ』に、この木は「レモネードのなる木」として登場します。
晩年のリンドグレーンは、「遊んで遊んで、遊び死にしなかったのが不思議なくらい」と自分の子ども時代を振り返っています。この木も、そんなリンドグレーンの豊かな子ども時代を象徴するスポットです。

<アストリッド・リンドグレーン・ネースの基本情報>
住所:Prastgardsgatan 24 S-598 36 Vimmerby
電話番号:+46-492-56-68-00
アクセス: ヴィンメルビー駅より徒歩20分ほど

町のいたるところに物語の舞台が―

町のいたるところに物語の舞台が―

写真:咸月 潤

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ヴィンメルビーの町はリンドグレーンが長く日々の生活を送っていたため、町の中のいたるところに物語のモデルとなった場所が点在しています。
たとえばこの写真にある黄色い建物(大通りの40番地)は、『長くつしたのピッピ』の中でピッピがキャンディーを買ったお店のモデルとなった建物です。

町のいたるところに物語の舞台が―

写真:咸月 潤

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また、上記ピッピのお店のすぐ近く、大通りと交差するボーツマンス小道(ボーツマンス・グレンデ)は、『名探偵カッレくん』の中でカッレくんが泥棒のあとをつけて歩いた道です。歩いていると、自分が物語の世界に入りこんだかのような不思議な感覚を味わえます。
このあたりには築100年以上の古い木造の建物が多く残されていて、リンドグレーンが子ども時代を過ごした往時の雰囲気を偲ばせます。

物語の世界が味わえる町、ヴィンメルビー

いかがでしょうか?
リンドグレーンの博物館やお墓、物語のモデルとなった場所―。さまざまな隠れたスポットが点在するこのヴィンメルビーで、ひととき物語世界の住人になった気分を味わってみてください。

2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/08/26 訪問

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